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【能登半島地震】B-SIDE⑩ 2年後の今

  • 001 ミミ

2026.01.05 更新日:2026.01.29

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あの日から、2年が経った

元日という日に

こんなことが起きなければ

この先のお正月も

ずっと穏やかに

平和な日々を

過ごしていけるはずだったのに。

まだ、2年しか経っていない

能登半島地震から

2年が経ちました。

2年経って感じる今の気持ちは

「まだ2年しか、経ってないんだ。」

でした。

あんなに大きなことがあって

感情の起伏が最悪な振れ幅だった

超急性期から

2年後の今日に至るまで

どれだけ沢山の葛藤と、

苦痛と虚しさを経験しただろう。

なのに、まだ2年でしかない。

楽しい時間はあっという間なのに

苦しい時間や

つらい時間は

なんで、すぐに過ぎてくれないんだろう。

必死で書き留めた理由

1年前

100人隊になったばかりの頃に

必死でその時の思いを綴った記事を書き

アップしたことには理由があります。

絶対に、1年後、2年後には

社会の温度

人々の震災への関心、

自分の気持ち、立ち位置が

今とは違ってくるだろうなと思ったからです。

実際にあれから一年経ってみると

昨日のことのように

鮮明に脳裏に焼きついていた記憶も

少しずつ、輪郭がぼんやりしてきています。



私の2026年元日の過ごし方

とても褒められるものではないことは

重々承知のうえで

普通にあけましておめでとうと言い

お正月、テレビも全く付けず

スマホのニュースもほぼ見ず

のんびり過ごしていました。

優香パパはきっと珠洲に行っているだろう

あの場所へ花を手向けにいくだろう

テレビをつけたらいっぱい出ているだろう

それもわかっていたけれど

元日に起こった、この大きな出来事を

いまだに直視できない自分がいます。

一生懸命、違うことを考え

なるべく頭から震災のことを離して

1月1日は

普通にお正月を楽しむ日にしたい。

娘にお正月を楽しませてあげたい。

そう考えています。

不謹慎かもしれませんが

こうすることは

自分たちの身と心を守る手段でもあるはず

と思っているので。

とくに、これから青春を謳歌して

大人になっていく娘には

1月1日を

一年で1番おめでたいはずの日を

一年で1番最悪な日として

人生に刻んでほしくないです。

「普通に過ごすこと」を、努力する日。

そんな思いもあり

お正月は極力普通に過ごすことを

意識して、心がけていました。

去年もそうでしたが、

去年は圧倒的に

避けよう避けようという気持ちが強く

逆に意識しすぎていた感じがあったので

今年の元旦は少しうまくやれたなあと

そんな印象かな。

今年も、夫の実家という

あのときと同じ

震災を経験した場所で過ごしましたが

今年は過度に思い起こすことは

私はありませんでした。

この1年で感じたこと

春、夏、秋、冬を

一巡したのが、

ちょうど去年の今頃です。

はる香さんのいない、ママ友生活

優香のいない、学校生活

季節を一周、経験すれば

こんな感じで

世の中は進んでいくんだよなって

流れは把握できました。

頭で把握はできましたが

それすなわち

現実の

自分の気持ちの着地点になるかというと

それはまた、全然別の話で。

納得なんて、到底できない。

気持ちの整理なんて、つかない。

でも、日常は

あの子たちがいなくなっても

普通にどんどん回っていってて、

いつのまにやら

まくし立てたメディアも遠ざかり、

能登のことはみんな

もう忘れてしまうんじゃないかと

そんな気持ちになってしまったりも

するのです。

私自身も、一年経つまでが

本当に苦しく、

どんな時期においても

ふとしたとき涙が止まらないということが

何度もありましたが、

2年目は、

思い出す頻度が少し減りました。

でも、それは忘れることと

決して同義ではなく

時々、本当に波のように

ふいに急に悲しくなって、

堰を切ったように

涙が止まらなくなることが

今でもあります。

ずっとかさぶたのまま

かさぶたは厚くなっても

結局ずっとかさぶたなんだと。

剥がれて、また形成されて

それを何度も繰り返せば

いつか元通りになってくれる

かさぶたの無い健康な状態に戻れる

なんてことは無く

ずっと心の中にこのかさぶたは

かさぶたとして在り続けていくんだろうと

今はまだ、

そんな気持ちで過ごしています。

ようやく認められた気持ち

1年半くらい経って、

自分の心の中に

少しだけ変化がありました。

自分も辛かったんだって

ようやく思えるようになったことです。

何をいまさら なのですが

私は震災の超急性期の頃から

自分の気持ちは押し殺して

娘はもっと辛い

そして優香パパはもっともっと辛い

と、ずっと頭の中でそう考えながら

全ての行動を取ってきました。

サバイバーズギルトというか

サバイバーズカーストのような。

本来は辛さに順位なんてないし

それぞれが、

自分の中で受け止めれば良い話なのですが

今回の震災では

起こった出来事があまりに大きく

通常の気持ちで対処できるキャパシティを

完全に超えていました。

そうなったときに

自分はどうしたかと言うと

一旦、自分の気持ちは

カチンコチンに固めて置いといて

自分にできること

自分がやるべきことを

全力でやらねばと

そういう気力で動いていました

日常生活を普通に過ごすことで

精一杯だった私は

カチンコチンにしてた気持ちは

その後も解凍せず、固めたまんまで

ずーっと過ごしてきていたのですが

一年半くらい経ってから、

ふと

私だって、辛かったんだ 

って、

私だって、辛かったって言って良いよね

って、

ようやく自分の気持ちを

本当にようやく、

正直に振り返ることが

出来るようになりました。

傷がえぐられる思い

職業柄

大規模災害発災時の初動や

震災を経験して見えてきた今後の課題など

能登半島地震に関する

シンポジウムや講演会などを

この一年で、何回も聴きました。

当然ながら、

被災地の写真が出ます。

倒壊した家屋

倒れた電柱

飛散した瓦礫

そんな写真たちが不意に出ると

決まってはる香さんたちのことを思い出し

涙があふれてしまうのでした。

あなたたちが

土砂崩れに巻き込まれた現場は

相当に酷かったんだろうなと

はる香さん、優香、泰ちゃん、湊ちゃん、

痛かったろうな

寒かっただろうな

苦しかっただろうな

と言う気持ちで

ギュッと心が締め付けられ

傷がえぐられていくようでした。

そして

このシンポジウムで

珠洲の写真を見て

泣いている人間なんて

きっと私だけだろうなって

虚しくなりました。

そんな出来事が

何度もありました。

仕方ないよね

誰もこんな経験、してないんだもの。

空に向かって時々話しかける

ただ、思い出したり

覚えていてくれるだけでも

お空のみんなは

きっと幸せだろうと思うので

そんなときは

空に向かって

話しかけることにしています。

北陸の曇天では空の向こうは

あんまり見えないんだけどもね。

例えば今日みたいな日も。

今、伝えたいこと

能登半島地震 2年後 2026

はる香さん

あなたたちが亡くなったことを

私が確信した日

あの日から、今日で2年が経ったよ。

私のLINEは既読にならないままだけど

天国で読んでいる場合は

既読カウントつかないんだよね。

そう思うことにさせてね。

娘は中学生になったけれども

未だに傷は深いままだよ。

あの日から止まったままの

はる香さんや優香との時間も含め

様々な気持ちを抱えながら、

私たちは生きています。

時々すっごい涙が出る日があるんだけど、

それはみんなが思い出してほしいって

天国で強く思った日なんだなあと

勝手に解釈することにしてます。

それと、勝手ついでなんだけど

私の中での命日は

やっぱり今日という日にさせてね。

信じてたんだよ

元日のあの大きな揺れのあとも

みんなで避難所にいるんだろうって

スマホは電波障害なんだろうって

だから、

元日に黙祷なんて、出来なかった。

これからも、出来ないと思う。

だから、

自分の中で今日という日を

命日とすることを許してほしい。

勝手でごめんね。

みんなのことを、

誰かが覚えていてくれたり

思い出してくれたらいいなという気持ちで

私は私なりに、

これからも書けることを書こうと思うよ。

生きていれば、色々あるっていうけど

こんな形で

それを教えてくれなくてもよかったのに。

頭ではちゃんと、わかっているけれど

写真見たり、しっかり思い出すと

やっぱり会いたいと思ってしまうね。

これからもそっちから見守っていてね。

最後まで読んでくれたアナタ

何も言えない気持ちになると思いますが

読んでくれて、ありがとう。

そして少しでも

能登半島地震のことを

思い出してくれたら、

天国にいったみんなも

きっと喜んでくれると思います。

001 ミミ

001 - ミミ

専門職 / 石川県 / LEE100人隊

41歳/夫・娘(13歳)・息子(5歳・2歳)/料理部・美容部/旅、インテリア、ガーデニングなどが好きです。おいしいものも大好き。3人の育児と仕事で目が回りそうな毎日ですが、LEE100人隊の活動は自分の中の「好き」を再発見できる大切な場所です。気づけば2年目!いろんなことにチャレンジしながら、日々を楽しく過ごしていきたいです。

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