年末年始に読みたい絵本【我が家の本棚から】

こんにちは、nikiです。

前回、前々回と、好きなクリスマス絵本のご紹介をしてきました。

クリスマスもいよいよ近づいてきましたが、そろそろ気になってくるのは…年末年始に読みたい絵本！

年末～お正月にかけて読んだら盛り上がりそう！と思う、私のお気に入りの絵本をご紹介させてください。

どんぶらどんぶら七福神

見るからにおめでたい！お正月にぴったりな絵本です。

七福神＝福の神、ということはわかっていても、7人中2人の神様の名をきちんと言えなかった私！この絵本を読めば一発でその名から特徴まで理解できます。もう、絵がすごくキャッチーでかわいいんです。線は至ってシンプルで簡潔なのに、こんなにもほのぼのとハッピーで、でもそれぞれの神様の特徴をしっかりつかんで描かれているのは、イラストレーター柳原良平さんの凄さだよなあと読むたびに思います。そう、私、柳原良平さんの絵がとても好きなんです～（アンクルトリス！）。生前、横浜の小さいギャラリーで開かれた個展に行ってどきどきしながらサインをお願いしたこともいい思い出です。

和の行事えほん

1月～12月の和の行事がびっしりと描かれていて、図鑑のように読みごたえのある絵本です（1.2巻に分かれています）。こうして見ると、知らない行事、知っていても由来までは知らなかった行事、たくさんあるなあ～と驚きます。たとえば12月なら「年越し」「冬至」「大晦日」など、その月の行事ややるべきこと、食べるものなどがとっても詳しく書かれています。あとはこの時期の気象など…「からっ風」「寒波」などは知っていても、「風花」は知らなかったな～～とか。一度開くと面白くて見入ってしまい、気づくとけっこうな時間が経ってしまいます。優しいタッチの絵も好きです。

おせち

こちらは2023年にまず月刊誌として発売され、その後ハードカバー化したもの。

月刊誌が異例の速さで完売→異例の重版の繰り返し（この出版社の月刊誌が重版されるというのは本当とても珍しい）→それも完売→これまた異例のスピードでハードカバー化（通常は月刊誌刊行後3年ぐらいかかる）…という、異例づくしの絵本とのことで、その時点でもう気になりすぎるじゃないですか！

絵本の内容は至ってシンプルなんですが、令和のこの時代に、改めておせちの一品一品にどういう由来があるのか知ることにとても意味を感じます。リズミカルな文で（というかダジャレっぽい）読み心地が軽やかなのも好きです。びっくりしたのは、わたし初見ではこの絵本が写真絵本だと思い込んでいたこと。実際は人の手で描かれた絵なのです！緻密で細かい描写が素晴らしく、じいっと眺めてしまいます。

読んでいたら、今年はおせちに挑戦してみようかな　なんて気持ちも湧いてきました。

こたつ

大晦日からお正月にかけての1日を、こたつの真上から定点観測で読み進めていく絵本です。もうこの絵本の特徴は、ユニークで斬新な構図につきます。かなり気に入っている絵本です。

こたつって昔は実家や祖父母の家にありましたが、今の家にはないので…。子どもたちがどこまでこの良さを理解しているかは謎ですが。大晦日、おばあちゃん家でこたつに入りながらお鍋をしたりみかんを食べたり、お風呂のあとは紅白を見ながらアイスを食べたり…最後はゆく年くる年見ながら寝ちゃってね…って、個人的には思い出がたくさーんあります。

それにこたつがあると、自然とそこを中心に団らんの場ができあがっていくんだよねえ～と…改めて感じました。こたつ、欲しいな。

じょやのかね

こちらの絵本、少し渋めに思われる方もいるかもしれませんが…。大晦日に除夜の鐘をつきに行くその様子は「残しておきたい日本の原風景」という感じで、大事にしている絵本です。

真夜中の静寂、冷たい空気と自分の吐く息、除夜の鐘を鳴らす緊張感…。そんな場面場面が、この版画絵にすごくマッチしていると思うのです。

思えば自分が小さかった頃は、毎年父の田舎で真夜中の初詣をしていたな…（除夜の鐘は鳴らしたことがないのですが）。真冬の夜に出かけるということ、幼い自分にとってはものすごく特別なできごとだったなあと思い出されます。今はもう寒いのが苦手すぎて、とんでもなーい！と思ってしまう自分。この絵本を読んだ娘に、「除夜の鐘鳴らしたい！」と言われてどうしましょ…です。

年末年始に読みたい絵本のご紹介でした。