我が家の本棚から。クリスマスに読みたい絵本①

絵本のなかでも、とりわけクリスマス絵本には特別な思い入れがあって集めています。何年もブログでご紹介したいと思いつつ、いざ書き始めてみるとなかなか時間がかかる…。ので、あふれるテンションのまま、ワーッと書き出した（推敲少なめの）拙い文章ではありますが、贈り物選びやクリスマス気分を盛り上げるための読書時間のお楽しみにしていただけたら…と思い、これから何篇かに分けて書かせていただきたいと思います。ではまいりましょう！

堀内誠一さんのクリスマス絵本

大好きな大好きな堀内誠一さん。『くるみわり にんぎょう』は、何年か前の堀内誠一展で購入したものです。とにかく美しいー！めくるめく色の世界。色の洪水におぼれ、ぼーっと夢見心地で絵本のなかに入り込んでしまうような感覚…これはたぶん、あれに近いです。そう、まるで「イッツアスモールワールド（TDL）」の世界に入り込んで、戻ってきたときハッと「夢から覚めた！」と思うような…（※あくまで個人的な感想です）そのくらい、どっぷり入り込んでしまうような美しさがあると思うのです。

購入した当時は娘もまだ小さく、絵本の内容がよく分かっていなかったので主に私が楽しんでいたのですが…。習いごと（バレエ）で「くるみわりにんぎょう」の名を耳にすることがあるようで、最近「これ読んで～」と読み聞かせの時間に持ってくるようになりました。改めて、いい絵本だなあと感じ入りながら読んでいます。

『くろうまブランキー』（※私が持っているものは古いですが、ちゃんとハードカバー化しています。）も同じく。悲しい静かなお話ですが、鮮やかで美しい色彩がまた対照的で、そんなところも胸に染みる絵本です。

「クリスマスの準備はこれでばっちりです！」な2冊

左『ばばばあちゃんのクリスマスかざり』はブログで何度もご紹介していますね。切ったり貼ったりの工作本としても楽しめるので、我が家では通年人気。今年もこれを参考にダンボール製モミの木を作ったり、窓辺の紙装飾を作る計画を立てています。

右『ケーキ』はずっと本棚にあったものだけど、3歳の息子が今年ヒットな様子。ケーキを作る工程が１から丁寧に描かれています。クリームを絞り出す擬音なども面白く、眺めても声に出しても楽しい絵本です。作者の小西英子さんといえば、こういった食べ物絵本のシリーズがとても有名ですが、元は日本画を専門に学ばれていた方なんですって。なるほど、どこまでも緻密で、きらきらとおいしそうに輝く小西さんの食べ物の絵に納得。大好きな作家さんです。

…と言いつつ、小西さんのこんなクリスマス絵本も素敵です

小西英子さんの食べ物シリーズもイチオシですが、こういったお話ものもとっても素敵です。そのことに気づかせてくれたのは、6歳の娘。気に入っているようで、よく読み聞かせに持ってくるんです。

木製人形の「ピッキ」のちょっとした冒険、どこかヨーロッパのような街並みや、サンタさんの描かれ方などに温もりを感じる、かわいらしい1冊です。

大人への贈り物にも。由緒正しいクリスマスってこんな感じかな、と思いを馳せる絵本

こちらも本当に好きな絵本です。私が思う「心のクリスマス絵本ベスト5」を挙げるならば、これは必ず入れたい…。布貼りの装丁といい、函に大事に収まっている感じといい、なんたる特別感！これぞ贈り物にしたい1冊ですよ～～～。もう大好きすぎて。

もともと古典とも言われるクレメント・C・ムーアのこの詩には、色んな画家の絵がつけられ絵本として出版されているのですが（読み比べてもすごく面白いんですよ～）、『オズの魔法使い』の挿絵で知られるウィリアム.ｗ.デンスロウ版のこちらはなんと1902年に描かれたものだとか。訳は『エルマーの冒険』の訳者でもある渡辺茂男さん。リズミカルな言葉は踊るような語り口で読みたくなります。

アメリカの昔ながらのクリスマスってこんな風だったんだなあという驚きも。現代のサンタ像と全然違う～！けど、クリスマスの前の夜のわくわくする感じや、はちきれんばかりの高揚感がとても素敵に描かれていて、あ～～胸が満たされた！となる1冊です。

渋めといえば渋めなので、大人への贈り物にしてもいいと思います。

以上、クリスマスに読みたい絵本①でした。

②に続く～！