最後のブログを書く日がやってきてしまいました。
思えば、はじめましても年度はじめも節目はほぼ食卓、料理のクリップでした。
そんなわたしなので、最後のブログもいつもの朝食のテーブルから。
最後のブログはとても長くなってしまいました。
お付き合いいただけますと幸いです。
10年間の朝食の風景
この10年の間で、わたしの朝食の風景も変化がありました。
最初は、わたしと夫と息子の3人家族の食卓、途中からは夫が仕事の都合で不在の期間があったり、そうするうちに息子が独立して家を出たり。
今は月の半分ほどは1人の朝食となっています。
最初はそれはそれはさみしくて張り合いもなかったけれど、そのうちに慣れた。
正直いえば、息子がいた時ほど手間暇かけた朝食を用意する頻度は激減しましたが、自分の好きなように、手をかけすぎず抜きすぎず、いいあんばいになりました。
相変わらず朝はパン一辺倒、＋スープかサラダを少し、あとは季節の果物かヨーグルトなど。
ゆっくり新聞を読みながら食べるのがわたしのモーニングルーティーンになっています。
「朝食12ヶ月」と自ら題して毎月朝食についてのブログを書こう、と思ったのは100人隊ラストイヤーがはじまる直前。
毎月、テーマを変えて朝食について記録のような気持ちで綴ってきました。
最終回（？）になる今回（本当は11月でちょうど12回目になる予定でしたが、あえて少しずらしてみました）は、1周回って普段のわたしの朝食。
特別ではないけれど、ずっと好きな定番朝食です。
最後の「朝食12ヶ月」
東京に行った際にOGマルちゃんに連れて行ってもらったtito tenのプレートを真似したものの、品数足らず。
（本当なら最終回記念（？）に自家製のハムを添える予定でしたが、パーティー後大きく体調を崩してしまい病み上がりゆえこれが限界。。。！）
シンプルな盛り合わせになりましたが、どのサラダも好きなものばかりなので満足です。
水切りヨーグルトには夏に作った杏ジャム（の最後の1瓶！）をたっぷりかけて。
ほうれん草のマリネ
にんじんラペ
大根のスパイスグリル
カリフラワーのグリル
ポテトサラダ
ゆで卵
ヨーグルト 杏ジャム
クロワッサン
イングリッシュブレックファースト
12回目の「朝食12ヶ月」これにて完結です。
10年間のブログを遡って
わたしのブログは10年間、総じて料理に関する記事が多く、食べもの、食べもの、食べもの。
ファッションとインテリア時々、美容はすこぶる手薄、と、このバランスは自身の頭の中を解体してみているよう。
好きな本についても記録のように綴らせていただけて楽しかったです。
テーブルの写真を撮るのがとても好きでした。
どの食卓も思い出深いものばかり。
スープとサラダはわたしの料理の定番でした。
旬の食材を使った一皿が得意分野です。
ジャム作りはわたしのライフワーク！
季節の果物を使って組み合わせるのが楽しい。
インテリアも好きな分野でした。
好みが変わらないので大きな変化はありませんが、LEEの誌面や100人隊のブログなどもとても参考にしていました。
読書記録ブログを綴るのも楽しみでした。
改めて見ると読書傾向がよくわかる。
コーデ写真を撮るのが苦手でしたが、定点観測的に。
客観的に自分を見ることができるのでこれからも続けていきたい習慣です。
随分と偏りのあるブログを読んでくださり、コメントをくださったり、うれしい反応をたくさんいただけたことに本当に心から感謝しております。
写真は完全なる自己流なのでこれまた撮り方に偏りがあると思うのですが、料理については特に丁寧に撮りたいと心がけました。
1つの料理に100枚くらい撮ってもなかなか気にいる画像がなかったり、雨時期や曇り続きの季節は苦心しました。
また書くことが好きで、言葉を選ぶことも好きなので、1つ1つのブログを仕上げる作業はとても楽しかった。ぽんぽんとテンポよくたくさんかけるタイプではなかったけれど、ブログを書く場を与えていただけたのは本当に幸運でした。
10年間の活動について
10年間もLEE100人隊として活動をさせていただけるなんて、応募した頃には思いもしませんでした。
10年前の秋、応募をしようと思ったきっかけは、「自分を取り戻したかったから」。
応募時期の2年ほど前、わたしは心身ガタガタと崩してしまって、人生で一番かも？と思うほど自分的ピンチ期の渦中でした。
そこから少しずつ立て直して元気になったわけですが、それまで好きだと思っていた料理やテーブル周りを楽しむことに微妙な距離感を覚えていました。
そんな時に見つけた100人隊募集、これに合格すれば自分を取り戻すきっかけになるかも？と半ば自己暗示にかけるように思い込んだのです。
合格のご連絡をいただいた時は、いろんな意味でとてもうれしかった。
そしてそこからわたしの幸せな100人隊ライフがはじまりました。
100人隊の活動を通して、自分の好きなもの、得意なこと、こだわりなどを改めて確認することができました。
例えるならば、鏡越しにいつも自分のことは確認していたけれど、ブログに書くことでカメラを回して自分を映して改めて再生してすみずみ確認するような、そんなイメージ。
普段なら、深く考えることなくスルーしてしまいそうなことも、ブログにすることで腹落ちするまでしっかり考えたり。
そうやって、「なんとなく」だったことも、一つ一つ丁寧に包みを開いて確認するのが習慣になりました。
わたしにとってそれは、もともと好きだったけれど距離感を感じていた料理だったり、暮らし周りのことだったり。
ファッションやカルチャーについてもそうでした。
1人では参加を躊躇いそうなイベントなども、100人隊の誰かが参加するなら、と楽しく飛び込めた。
自分だけなら続かない習慣やルールや意識も、100人隊がしているならばと思い切ってトライすることができた。
100人隊の素晴らしい仲間たちのセンスや知識に刺激を受けて、時に影響されまくりで（笑）、知らない世界の扉をいくつも開いてきました。
生涯の大切な友達ができたこと
100人隊に入って幸せに感じたことはたくさんあるけれど、中でも一番はやはり人との出会いでした。
この場で出会えた仲間たちは神様からのギフト！
日本津々浦々、どころか世界中に100人隊の仲間がいます。
会ったことがある人はもちろん、会ったことはなくてブログの場でのやり取りだけでも、なんならやり取りはほぼしたことがなかったとしても、同じ100人隊というそれだけでキュッと距離が縮まるし仲良くなれる。そしてそれが持続する。（これ大事。）
同期メンバーはもう生まれた時から一緒だったのでは？と思い込んでしまうほど親身な存在だし、期が違っても年齢が違っても100人隊というだけで同じ釜の飯を食べたような（ちょっと違う？）同じ土壌で育ったような（ちょっと違う？）、なんというかみんなと地下10階とかで通底しているような感じとでもいいましょうか。
とにかく繋がっている感じなのです。
会った回数でいえばそんなにないけれど、もうどれくらい一緒に季節越えてきたかなレベルの深い関係性をどうしてこんなに感じるのか、不思議で仕方がないけれど、それが100人隊の友達なのでした。
一人一人の個性やセンスはもちろんのこと、思いもよらない気遣いの細やかさや温かさをわたしは100人隊の仲間からたくさん教わりました。
彼女たちみたいに素敵な人たちとずっと仲間でいたいから、これからも100人隊のみんなにはずかしくないような自分でいたい、そんな気持ちが日々の原動力にもなりました。
これからもそうやって、日常を楽しみ、前向きに明るく生きていこうと思う。
年に一度開催される100人隊パーティーはとびきり楽しみな大イベント！
開催が決まった時を起点に、楽しみな予定を着々と計画して相談して。
大人になってもこんなに長期に渡ってワクワク心待ちにする予定ってあるんだ！とうれしくなりました。
その分、パーティーが終わってそれぞれがめいめいの場所にかえりつくときはなんだかすごくさみしくて、からだ中にぐっと力を入れないと空気が抜けてぐにゃりとなりそうな感覚。
日々の暮らしは間違いなく愛おしくて大切なのだけれど、この非日常だけはわたしにとってかけがえのないものだったのだと思います。
（10年間（コロナ禍で開催しなかった時を除き）パーティー皆勤だったわたしですが、快く送り出してくれた家族、快く往復分のマイルを差し出してくれた夫にも心から感謝をしています。）
自分を取り戻すつもりで飛び込んだ100人隊の世界でわたしは、自分を取り戻すどころかそのK点をひらりと飛び越えて、新しくて温かくてどこまでも広い空をすいすい泳いでいた。
大人になってこんな素敵な世界線で生きていられるなんて思わなかった。
10年間の活動のすべてに心から感謝しています。
最後になりました
編集部の皆さまにも心からの感謝と尊敬を。
ブログ記事に関することはもちろん、そのほかのもろもろまで細やかに温かくフォローをくださり本当にありがとうございました。
パーティーで編集部の皆さまの紹介コーナー（？）を拝見するたびに、こんなに温かく愛ある方達が全力で作るからこそ、LEEは長く愛される素敵な雑誌なんだと改めて感じておりました。
皆さま一人一人にご挨拶することは叶わなかったけれど、これからもずっとずっと一愛読者としてご活躍を応援しております。
そして、ブログを読んでくださったすべての方に。
自分が思っているよりもきっと多くの方がこのブログを読んでくださっていたのだと思います。
なにものでもないわたしの小さな窓をクリックしてくださり、ブログにたどり着いて読んでくださったこと、心から感謝いたします。
このご縁もずっとわたしの宝物です。
いつかまた、どこかで繋がることができますように。
TBあき
あき
会社員・料理教室主宰 / 福岡県 /
49歳／夫・息子（24歳）・猫／手づくり部・料理部／インテリアコーディネーター、ジュニアベジタブル&フルーツマイスター。料理と、そのまわりの空間づくりと、インテリアが好き。季節を感じながら、料理をして盛り付けてしつらえて。いただきますと食べることがなによりの幸せだと思っています。おしゃれすること、本を読むことも好きです。生まれも育ちも生粋の関西人ですが、福岡に住んでもう15年以上が過ぎました。日々の暮らしを丁寧に楽しく。よろしくお願いします。
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