産直の棚でひときわ目を引いた、赤色が鮮やかな旬のハーブ「ローゼル」。ピーンと張ったガクがつやつやしていて、それだけで美味しそう。気づけば、かごに入れていました。いつもは塩漬けにして、梅干しのようにごはんのおともにするのが定番でした。けれど、SNSで見かけたローゼルの砂糖漬けがあまりにも可愛くてときめいたので、今回はスイーツの名わき役を作ってみました。
ローゼルは、ハイビスカスの仲間のハーブ

赤い花びらのように見える部分は、実は「がく」。乾燥させたものは「ローズヒップ」のハーブティーとしても親しまれている、知名度の高いハーブですよね。そしてローゼルには、美容にうれしい成分も豊富。女性にとって頼もしい存在で、日々の暮らしに積極的に取り入れたいハーブです。
ローゼルの砂糖漬けの下ごしらえ

実は張り切って買って帰ったものの、きれいに洗ったあとで日々の疲労から力尽きてしまい、そのまま一週間ほど冷蔵庫に放置してしまいました。でもこれが意外と良くてですね、ほどよく乾燥していたので結果オーライ。というわけで、とりあえず種とがくを取り分けるところからスタート。
低温で優しく焼く

理想を言えば、食材乾燥機のようなもので80℃前後に保ちながらじっくり乾かすのが良いと思いますが、我が家にはないので、オーブンを使ってなんとか調整してみました。すでにだいぶ乾燥が進んでいたこともあり、全体にまとったお砂糖がほどよく溶けるくらいの短時間で低温焼成。

お砂糖とローゼルが溶け合ってできた赤くて甘い蜜。オーブンの中でほんのり艶をまといながら、かりかりに仕上がりました。焼きあがったあとは冷蔵庫へ移動。しっかり冷やし固まったローゼルを食べてみると食感も香りも、まるで小さなキャンディのようです。
ローゼルの砂糖漬けのおとも「すももジャムのヨーグルトムース」

かりかりのローゼルの砂糖漬けに合う“おとも”を探して、冷蔵庫の中をのぞいてみました。見つけたのは、この夏に作っておいたすももジャム。赤くて甘酸っぱいローゼルと相性ぴったりの一品です。さらに、作り置きのヨーグルトとゼラチン、香りづけのバニラエッセンスを加えて、簡単ムースに仕立ててみました。

出来上がったムースの上に、かりかりのローゼルの砂糖漬けをひとつ。よしよし、これだけで可愛く見える。

シンプルにするつもりが、ついローゼルの砂糖漬けを追加してキウイでバラカップも作って添えてみました。ちょっと遊んだだけで、ぐっと可愛くなった気がします。

ムースはふわっとやさしい甘さで、すももジャムの甘酸っぱさが後から追いかけてきます。かりかりのローゼルの砂糖漬けは食感が楽しく、キウイのさっぱり感もプラス。ひと皿でいろんな味と食感が楽しめる!
ローゼルの種は?

ローゼルの種も捨てずに、ポットにお湯を足してハーブティーにしてみました。少し青臭さはあるものの、ちゃんとローズヒップティーらしい味わいで面白い。ムースや砂糖漬けの余韻のあとに飲むと、さっぱりしてちょうど良い一杯でした。ごちそうさま。
TB - icoco
会社員 / 沖縄県 / LEE100人隊トップブロガー
46歳/夫・娘(18歳・9歳)・息子(11歳)/手づくり部・料理部・美容部/雑誌・Web「LEE」、そして100人隊が大好きです。小窓の住人として、書くこと・伝えることに夢中になっていたら、あっという間に5年目。これからも、LEEが大切にしているものを大切にして、ゆるりと日常を楽しみながら書き綴っていきたいと思います。衣食住はシンプルなカラーの中に時々はっきりとした色を取り入れるのが好き。北欧やビンテージの雑貨・家具・沖縄のものもお気に入り。服はきれいめカジュアルが多め。肩幅広め・中肉中背で、骨格ナチュラル。イエベ秋の濃いくすみ色が合うらしく、ブルべ冬にも少し寄っている(らしい)身長162cm。
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