料理部

おふくろの味は2カ国分|ポーランドのスープで食文化をつなぐ

  • 016 Umi

2025.11.10

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に引き続きまして、今回もポーランドの食事情を。

パンやポテト、お肉のイメージが強いかもしれないポーランド料理ですが、実はスープ大国でもあります。

どのレストランに行っても、何種類ものスープが並ぶメニュー。
毎日の食卓に欠かせないという点では、日本のお味噌汁とそっくり。

しかもその味わいは、家庭ごとにまったく違うというところまで似ているんです。

日本の食文化と違うところといえば、メインディッシュに行く前にスープを先にいただくことでしょうか。

今回は、私オススメのポーランドスープを3つご紹介します。

ライ麦の酸味がクセになる、ジュレック(Żurek)

私が一番好きなのは、Żurek(ジュレック)というスープ。
ライ麦を発酵させた白濁のスープで、ほのかな酸味がクセになります。

ポーランド滞在時に撮った写真です

日本のお味噌汁も、発酵食品お味噌を使っているだけあって、お味噌汁とも少し似た風味でどこか懐かしい感じ。でも、もっとパンチが効いている印象です。

こちらは別のレストランで

具材は、白ソーセージやゆで卵、じゃがいもなど。
おかわりしたくなるほど、心とお腹を満たしてくれるスープです。

娘のお気に入り、クルプニク(Krupnik)

2年前にポーランドに行ったとき、ムスメが「美味しい!」と気に入っていたのが、Krupnik(クルプニク)。

ワルシャワの叔母の家にて

大麦(krupy)をベースにした、肉と野菜たっぷりのスープで、
にんじん、パセリ、セロリ、ネギ、じゃがいも、ベーコン、きのこ…と、具沢山。

とろみのある優しい味で、体の芯からあたたまる感じ。
寒い季節にぴったりの、栄養たっぷりスープです。

義母のレシピで、ズパ・ポミドロヴァ(Zupa pomidorowa)

そして、オットとムスメが特に好きなのが、Zupa pomidorowa(ズパ・ポミドロヴァ)=トマトスープ。

このレシピは、義母から私に受け継がれたもの。
今では我が家でも月に一度は作る定番になっています。

材料は、トマト、リーク、にんじん、パセリなど。

全部をお鍋に入れて、くたくたになるまで煮込んだら、具材は漉してしまいます。

最後に野菜ストックで味を整えたら完成。

そう、仕上がりは透き通ったスープ。
我が家では、ミルクを少し加えてまろやかにしますが、

レストランでは生クリームが添えられていたり、もっと濃厚な仕上がりだったりもします。

ポーランド滞在時に撮った写真

一見シンプルではありますが、野菜の旨みがたっぷりの滋味豊かな味が魅力です。

いつもは食の細いムスメではありますが、このトマトスープだけは別格で。
メインディッシュにたどり着く前に、三杯おかわりするのが定番です。

いつかこのトマトスープレシピをムスメに教える日がくるのかな。

日本のお味噌汁と、ポーランドのトマトスープ。
おふくろの味として、どちらも食卓に息づいていってほしいと願っています。

ではでは、また♪

016 - Umi

教育系 / カナダ / LEE100人隊

48歳/夫(ポーランド人)・娘(12歳)/手づくり部・料理部・美容部/気づけば、カナダ暮らしも20年。3年目のLEEラストイヤーは、心豊かに、彩りゆたかに。旅やネイル、ワークアウト、発酵生活やおいしいものを通して、海外にいても心の余白を大切に。「丁寧に」、そして「笑顔で」。少しの冒険心とユーモアを添えて、多面的に進化していけたらと思います。読む人の心に、ぽっと灯りがともるような瞬間を届けられますように。パーソナルカラー:イエベ秋 顔タイプ:エレガント 骨格:ナチュラル。

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