この小説は婚活殺人連続不審死事件の木嶋佳苗がモデルになっている小説です。
あの事件は、社会に様々なインパクトを与えた事件だったと思います。
主人公は週刊誌の記者の女性。親友の助言で、婚活殺人連続不審死事件の犯人の女と接触することができる。その犯人の女は若くも美しくもない、ぽっちゃりな料理上手な女。なぜ、彼女がーと世間に揶揄されつつ、彼女に魅惑され振り回され、彼女の料理に心を奪われ、自分と向き合い、彼女の本心に迫り、人生が変わっていく、という話です。
主人公は彼女の魅力はなにか、彼女の心を開くためには、どんなこと必要かーあらゆる手や角度から彼女と対話を続けます。主人公は彼女の話すことや料理が気になり、惑わされ、行動が変わり、心もかき乱されていきます。読んでいて自分も翻弄されるくらい、おもしろくてあっという間に読めます。
『BUTTER』に登場する料理は、どれも“バター”がキーポイント
小説の名前の通り、バターを使った料理がたくさんでてきます。
バター醤油ご飯、ブフブルギニョン、バターケーキ、塩バターラーメン、、、これまた表現が素晴らしく、どれもこれも読んでいるだけでバターが恋しくてたまらなくなります!
小説でこんなにバターが食べたくなるとは思わなかった・・・
ちなみに一番気になったのはバター醤油ご飯。

さっそく作って食べてみたら、美味しさに感動しました。2杯は軽く行けちゃうお味です。
背徳感がありますが、癖になります・・・!ぜひ読んで食べてみてほしいです。
食は人生を左右する
毎日何気なくしている食事ですが、食事は、生きていくため以外にも、喜び、楽しみ、コミュニケーションのアイテムとしての役割もあると思います。被害にあった男性は、孤立している男性が多かったということからも、彼女の手料理に様々な喜びや幸せを感じていたんだと思います。
また、不健康な食事は健康にも悪影響ですし、わびしい食事は心も落ち込んでしまいます。
読んでいると、「食」の色々な役割を改めて考えさせれました。
ルッキズムについて考えさせられる
「見た目によって人を判断するなんてよくない」
そう思っているはずなのに、私たちは日常の中で外見に左右され続ける。昔に比べたら表立ってはでないものの、心の奥にはみんなもっている。
「事件」と「見た目」は関係がないのに、小説『BUTTER』を読んで、改めてその怖さを突きつけられました。
TB - あお
会社員 / 埼玉県 / LEE100人隊トップブロガー
39歳/夫・息子(14歳・8歳)/フルタイムの会社員、ワーママ歴は13年目に突入。39歳でリモートワーク中心の会社に転職しました。平日はとにかく質素に疲れないように過ごし、土日は子ども達の試合を見に行ったり、カフェに行ったりアクティブに過ごしてます。趣味は読書、料理、インテリア。特技は家計管理。日々、自分の心と身体を整えるために、ジャーナリング、読書、ヨガ、ウォーキングや筋トレに勤しんでいます。骨格ストレート、イエベ秋。身長153cm。
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