スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋、読書の秋、ファッションの秋。
木漏れ日がやさしくて、街の黄葉がいっそう美しく感じられる季節になりました。

秋が大好きすぎる私は、この時期いつも「あれもこれも」と欲張りモード。
気づけば、感性の赴くまま、心が動く方へとフラフラ出かけてしまいます。
(うっかりするとすぐ雪が降ってしまうのです。)
今回は、そんな秋のカルチャー日記として、
最近観た映画、日本から持ち帰ったお気に入りの薬膳の本、
そして、街に新しくオープンした日本の文房具&本屋さんについて、
ゆるりと綴ってみたいと思います。
ベルリンで特別表彰を受けた話題作を鑑賞
先日我が街で開催されていた国際映画祭の中から、日本映画をひとつピックアップして観に行ってきました。

作品は、今年2月の第75回ベルリン国際映画祭ジェネレーションKplus部門で特別表彰を受けた
『海辺へ行く道(英題:Seaside Serendipity)』。
現在日本でもまだ公開している地域があるようなので、気になる方はぜひ。

主人公は14歳の美術部員の男の子。
「これは、ムスメも楽しめそう」と思い、一緒に鑑賞してきました。
個性的なキャラクターがたくさん登場し、どの人物も愛おしい。
私自身は、
たった一度の人生まじめに生きるより、愉快にユニークに生きた方がいいと思っており、
自分に正直に変な大人が出てくるこの映画はシュールで好きです(笑)
私のイチオシは、なんといってもクドカンこと宮藤官九郎さん。
ちょっとだけしか出てこないのだけれど、クセ強めな役すぎて。
劇場内でも思わず笑いがこぼれていました。
日本の海辺の風景も美しく描写されていて、またすぐにでも日本に行きたくなってしまいました。
観終わった後に、友人や子供とあーだこーだと意見交換する時間も楽しい。
映画館で過ごす時間ってやっぱりいいものです。
「午後のおいしい薬膳日記」で、心と体を整える秋時間
漫画やドラマの影響で、薬膳が気になっているのは私だけではないはず。
今夏の日本一時帰国のタイミングで手に取ったのが、この一冊。
『午後のおいしい薬膳日記』。

実は私、この本の監修をしている漢方家・櫻井大典さんのファンなんです。
Threadでは、いつもふとした優しい言葉を投げかけてくれて、
疲れた日も「がんばらなくていいか。ま、いっか。」と思えるような安心感をくれる人。
「よく寝て、よく食べていれば万事OK」
そんな温かい一言に、何度も救われてきました。

櫻井さんの投稿では、ちょっとした薬膳知識や季節の食べ物の効能も学べるので、
毎朝チェックするのがすっかり日課に。
この本は漫画なのでとても読みやすく、
リビングに置いておいたらムスメも手に取って読んでいました。
季節の変わり目や、ちょっとした不調に寄り添うレシピ、
そしてやさしい言葉で綴られた薬膳の知恵。
そのどれもが、心にじんわりと届きます。
『午後のおいしい薬膳日記』を読みながら、
体を整えることと、心をやわらげることはきっとつながっているんだな〜、と
秋の夜長に、しみじみ感じています。
猫の看板が目印の、小さな日本の本屋さんへ

オープンしてからずっと気になっていた、チャイナタウンにできた
日本の文房具&本屋さんへ行ってきました。
※店内の写真撮影・掲載を快諾いただいています。

かわいい猫の看板が目印のそのお店。
店内に一歩足を踏み入れると、
まるで日本の小さな本屋さんにワープしたような感覚に。

どこを切り取っても絵になるインテリア。

並ぶのは、日本の漫画、センスのよい文房具、
心くすぐる小物たち。

ひとつひとつに「これ、日本らしいなぁ」と感じる繊細な美意識があって、
すっかりうれしくなってしまいました。
店内もなかなかの混雑ぶり。
海外に住んでいても、日本の映画のみならず、こうやって日本の美しいものにアクセスできるようになったことに本当に感謝です。
秋はやっぱり楽しいですね。
次は食欲の秋編にしようかな、と思っています。
ではでは、また♪
016 - Umi
教育系 / カナダ / LEE100人隊
48歳/夫(ポーランド人)・娘(12歳)/手づくり部・料理部・美容部/気づけば、カナダ暮らしも20年。3年目のLEEラストイヤーは、心豊かに、彩りゆたかに。旅やネイル、ワークアウト、発酵生活やおいしいものを通して、海外にいても心の余白を大切に。「丁寧に」、そして「笑顔で」。少しの冒険心とユーモアを添えて、多面的に進化していけたらと思います。読む人の心に、ぽっと灯りがともるような瞬間を届けられますように。パーソナルカラー:イエベ秋 顔タイプ:エレガント 骨格:ナチュラル。
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016 Umi