暑い日が続くと、なぜか「へちま」が恋しくなってきます。そこで今回は、沖縄の昔ながらの家庭料理「ナーベーラーンブシー」を作ってみました。「え?美容グッズの“へちま”を食べるの?」と思ったあなたへ。まだ知られていない沖縄食の世界をご紹介します。
沖縄の台所では、へちまは旬の夏野菜として扱われる超ヘルシーフード。実は県民の中にも「へちまの味はちょっと苦手…」という人も少なくないのですが(笑)、それでも沖縄の高温多湿な気候にぴったりの栄養を備えています。食物繊維、カリウム、ビタミンC、抗酸化作用を持つ成分などを含み、水分はなんと90%以上。まさに真夏の水分補給や体を冷ますのにぴったりな野菜なのです。先代の知恵を受け継ぎながら、これからも積極的に取り入れていきたい食材のひとつです。
品種改良されたへちま「美らへちま」

昔ながらのへちまは繊維が硬く、南国野菜らしいえぐみや苦みが強いものが多いのですが、「美らへちま」は苦みが少なく、より柔らかくトロッとした食感に改良されています。中でも私が驚いたのは“色”の改良。従来のへちまは時間が経つと黒ずみやすく、食べるときに少し残念な見た目になりがちでした。ところが品種改良によって、今では鮮やかな緑色を長く保てるようになり、料理にしても見栄えがよく、いっそう食欲をそそるようになったと感じます。
簡単!我が家の「ナーベーラーンブシー」

ささっと作りたかったので、材料はへちまと、数日塩漬けした豚バラブロックだけの超シンプルなものにしました。お好みで島豆腐を加えれば、さらにボリュームアップさせることもできます◎

お鍋で豚バラブロック(三枚肉)を炒めます。油を引いて焼く方法もありますが、今回は極力油を控えて調理しました。(理由は後ほど)

切ったへちまを、先ほど炒めた豚バラブロックと一緒に炒め合わせます。

へちまがしんなりと煮立って水分が出てきたら、お好みの味噌を溶かし入れます。

油が過度に汁に浮くことなく、さらりと完成しました(嬉)。味噌以外の味付けは、塩漬けにした豚バラブロックを使ったので、今回は追加しませんでした。
「ナーベーラーンブシー」がある食卓

お品書きは、
- 食べてみたくなったと思えてもらったら嬉しいな、ナーベーラーンブシー
- 知恵を絞った梅昆布炊き込みご飯
- ぷるんと美味しいジーマーミ豆腐(沖縄ピーナッツ豆腐)にすだち皮を擦ったものを添えました♡
- 大葉とみょうがを刻んだだけのちょい薬味サラダ
- ぬるい番茶
でした〜。
こぼれ小話「梅昆布炊き込みご飯」のこと

今年の梅仕事。購入した梅の実は皮が厚めで、仕上がりにはあまり満足していません。だからブログにはまだ書き残せていないのですが…。それでも、「使った材料を無駄にしたくない」という精神は健在。そこで、失敗した小梅と刻み昆布を使って炊き込みご飯を作ってみました。少し料理酒を加えると、さらに美味しくなるのがコツです。ごちそうさまでした。
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会社員 / 沖縄県 / LEE100人隊トップブロガー
46歳/夫・娘(18歳・9歳)・息子(11歳)/手づくり部・料理部・美容部/雑誌・Web「LEE」、そして100人隊が大好きです。小窓の住人として、書くこと・伝えることに夢中になっていたら、あっという間に5年目。これからも、LEEが大切にしているものを大切にして、ゆるりと日常を楽しみながら書き綴っていきたいと思います。衣食住はシンプルなカラーの中に時々はっきりとした色を取り入れるのが好き。北欧やビンテージの雑貨・家具・沖縄のものもお気に入り。服はきれいめカジュアルが多め。肩幅広め・中肉中背で、骨格ナチュラル。イエベ秋の濃いくすみ色が合うらしく、ブルべ冬にも少し寄っている(らしい)身長162cm。
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