【読書】「ランジェリー・ブルース」読むと自分を大切にしたくなる漫画です

最近読んで面白かった漫画！

最近あまり本を読めていなかったのですが、「これはぜひ多くの人に読んで欲しい！」と強く思った漫画がありますので、ご紹介させてください！

「ランジェリー・ブルース」／ツルリンゴスター（全1巻）

主人公は34歳独身（7年付き合っている彼氏あり）・派遣社員の深津ケイ。

現在の派遣先の満期が近づき、どれも自分の選んだ道なのになぁ・・・と、自分の現状にモヤモヤとしたものを抱いて過ごす日々。

そんなとき、同窓会用に下着が欲しいと、欲しいものリストに書き出していたケイ。それを見た仲の良い派遣仲間に「絶対気に入ると思うよ！」と、おすすめの下着屋さん「タタン・ランジェ」を紹介されます。

行ってみると、次から次へと、どんどん出てくる下着。いくつも試着しているうちに、だんだんと自分を取り戻していくような感覚。そして出合う、運命の一枚。

ここから、ケイの人生が大きく動き出します。

感動したケイは、求人募集の張り紙を見つけてその日のうちに応募。「タタン・ランジェ」の販売員に。

これが1話目のあらすじなのですが・・・ケイ、前半はこんな行動力あるキャラには見えなかったよ！

2話目からは、「タタン・ランジェ」に訪れるお客さんの物語が1話完結で綴られます。

登場人物みんなの悩みが・・・共感するものばかり！

様々な悩みを抱えたお客さんの話が毎話テーマになっているのですが、「タタン・ランジェ」のレジェンドスタッフ・蘭子さんと柳さんから、お客さんとの向き合いかたを学び、その中でケイの心境が変化していき・・・フィッターとして成長していく姿も描かれます。

１話完結で、全８話収録されています

お話は8話まであるのですが、どれも心に響く話で。

特に好きなお話が、子育てに追われて自分に目を向ける余裕がない日々を送る佐藤真美子さん（32歳）。いつも綺麗にビシッと決めているお母さんを見て「自分はなんでこんななのだろう・・・」と自己嫌悪に陥ります。

旦那さんの計らいもあり、久々にかわいい下着を買おう！と百貨店に行きますが・・・。試着室で突きつけられる、今の自分の体型の現実。このお客さんの気持ちに、ケイはどう向き合うのか。

この回はケイが一皮むけるところも良くってお気に入りです。1話目は死んだ魚のような目のケイ_{（最初めっちゃ主人公暗いやん！って思った）}が、どんどんイキイキとしてくる姿は読んでいて元気をもらえます。

ほかにも、娘の初めてのブラジャーとサニタリーグッズを探しに来店した母娘のお話も、自分の頃もこんなふうにいろんな選択肢を提示してもらえる機会があったら良かったなあ〜なんて、考えさせられました。

誰かのためでなく、自分のために

「ランジェリー・ブルース」の魅力は、ただ高い下着が優秀！いいやつ買いましょう！というわけではなくて、何枚かある下着の中に「大切なときに背中を押してくれるような下着」があると気持ちが違うよね、という。

見えないものだからこそ、「自分のため」に身につけることができる。自分の悩みも包みこんでくれるような下着に出合って、自分の心が浮き立つような気持ちになれたなら。

歳とともに下着選びが適当になりつつあった私、ハッとさせられるセリフがいくつもありました。裏表紙にあるセリフも、その中のひとつです。

実在の、世界のランジェリーたちも気になります♪

出てくる下着は実在のブランドのもので、つい気になって検索してしまったものも！全然ランジェリーブランドには詳しくはなかったのですが「ラペルラ」とか検索したらすっごいやん_{（価格も）}！って勉強になりました。いつか身につけてみたい・・・。

LEEマルシェで人気の「ブラデリスニューヨーク」も登場します♪

全１巻なので、気軽に手に取ってもらいたい！

全1巻でさらっと読めますので、ぜひ「最近自分のことが疎かになっているな・・・」と感じる方に読んでいただきたいマンガです。

ネットで試し読みもできます。個人的には、おまけマンガやあとがきまで含めて良い作品だなと思ったので、紙の書籍で読むのをおすすめしたい！

というわけで、最近読んでグッと心を掴まれた作品についてでした♪

ここまでお読みいただき、ありがとうございました！

０４０　きな