おでかけ部

豪華絢爛!特別展「江戸 大奥」(@トーハク)を観に行きました

  • 053 ブルー

2025.09.18

  • 2

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こんにちは!
053 ブルーです。

現在放送中の大河ドラマ「べらぼう」の影響で、江戸時代の歴史や文化への熱が上昇中の私ですが、
その熱がさらに高まりそうな展覧会に、先日行ってきました!

東京国立博物館の平成館で9/21(日)まで開催している、特別展「江戸☆大奥」です!

ドラマや漫画の影響で、「大奥」に関心がある方も多いのではないでしょうか?

豪華絢爛で優美な生活の裏側で、愛憎入り混じる人間ドラマが繰り広げられている…
というイメージを大奥に対し勝手に持ってしまっていますが、
今回の「江戸 大奥」では、大奥で暮らす人々の公私にわたる生活の様子にスポットが当てられていました。

意外と勇ましい!?大奥で暮らす女性たちの1年間

4章で構成されている「江戸 大奥」展。
ちなみに基本撮影はNGですが、第1章と4章の一部のみ写真撮影ができます。

撮影可能エリアでは徳川家の歴代の正室の紹介や、
NHKドラマ「大奥」シリーズで俳優さんたちが着用した衣装が展示されていました。

冨永愛さん(徳川吉宗役)や仲里依紗さん(徳川綱吉役)が着用された衣装

まず私が魅了されたのが、撮影不可エリアに入ってすぐの作品『千代田の大奥』(揚州周延筆)

御台所をはじめとした大奥で過ごす人々の1年間の様子が
とっても緻密に、美しいタッチで描かれています。

丁寧に描かれた着物の柄などのすばらしさもさることながら、
なんといっても興味深いのが、大奥で過ごす女性たちの日常です。
お正月やお花見などの年中行事の過ごし方、
御台所は1日に5回もお召し替えされていたという驚きのエピソードや、
女性たちが長刀を手に取り稽古をしていたり、江戸城で家事が起こった際に真っ黒の紋付を着てからお立ち退き(避難)する様子。
大奥で生きる女性たちの、季節の移ろいを愛でる華やかな姿から勇ましさを感じさせる姿は、アートとしても知識としても見ごたえがあります。

『千代田の大奥』の一部分を写したマグネットを購入しました。観菊の様子ですが、衣装が菊より艶やか…!

といっても、この作品が作られたのは明治時代。
そして作品の舞台は、なかなか足を踏み入れる機会が得られない大奥。
絵師が実際に大奥を目にしたのではなく伝聞をもとに描いたものなので、
お正月のおい羽(羽根つき)の様子を描いた場面には、「実際はしていなかったようです」といった意味の注釈がついていました。

「大奥ってこんなことしてるんだろうな」と、多くの人が大奥に憧れのような感情を抱き、その中の豊かな生活を想像していた様子がこの注釈からも伝わってきて、「わかる、やってそうだよね」と共感してしまいました。

まるで大奥のファッションショー!華やかな衣類は必見!

そんな謎に包まれた大奥の生活が想像できるものとして、
実際に着用されていた衣類、ひな祭りなど年中行事で使用した道具、化粧道具などが展示されてありました。

中でも私が一番驚いたのは、『江戸城本丸大奥総地図』!
名前の通り江戸城本丸の地図なのですが、長局(大奥)の広いこと広いこと…!ぱっと見で本丸の半分は大奥が占めているように見えました。

また彩鮮やかな当時の衣類がずらっと並んでいる展示があるのですが、まるでファッションブランドの展覧会のように圧巻の美しさ!
色と言い刺繍の細かさと言い随所に職人技が光っていて、うっとり見入ってしまいます。
「私だったらこれが着たいな」と想像しながら、胸を躍らせながら鑑賞していました。

こちらの衣類は大奥の女性たちが着用していたものではなく、大奥で演じられた舞台衣装。(第4章の撮影可能エリア)

御台所、姫君、…一人一人の生涯に、壮大なドラマが

また大奥で暮らしていた個人にスポットを当てた展示物も大きな見どころ。
有名どころの御台所(正室)の篤姫、大奥総取締役の春日局などはもちろんのこと、
歴代の正室や側室、姫君らのエピソードとともに、彼女たちにまつわるものが展示されていました。

悲喜こもごもな生涯を目にし、彼女たちの心情を想像せずにはいられません。
豪華な装飾が入った婚礼衣装や移動に使った籠、輿入れのために多くの護衛を連れてパレードのように移動している様子を描いた作品も展示されていましたが、彼女たちはどのような覚悟をもって江戸城に入ったのだろう…と考えると、少し胸が締め付けられる思いでした。

一方で、
12代将軍家慶の正室・浄観院が生家から持ってきた小さな仏像や
徳川家の葵ではないご紋が入った結婚前から使っていたであろう化粧道具や、
14代将軍家茂正の正室・静寛院宮(和宮)のお気に入りの小物たち(小さな独楽、貝、タツノオトシゴ(!)、玉虫(!!)などが小袋に分けて入れられていたようです)を見て、
無条件に華やかなものを好んでいたわけではないことが見て取れます。

多くの人に囲まれて、華やかでありながらも重責に耐え役目を全うしようと奮闘する毎日の中で
彼女たちが自分を失わないように大切なものを愛で、少しでもホッとできる瞬間があったことが垣間見えて、なんだか私まで心が温まりました。



大奥をさらに知りたくなる「江戸 大奥」

最盛期は1000人以上も(資料によっては2000,3000人とも)女中を抱えていたという大奥。
原則男子禁制、中で起こったことは他言無用という条件により、大奥内の生活におけるリアルな声が
中々聞こえてこないその神秘性から、時代を越えて現代を生きる私たちの好奇心をくすぐってきますよね。
「江戸☆大奥」を通じて、大奥の豪華絢爛な様子だけでなく御台所や仕える人々のたちの美しいまでの強さや、その心の内側にも少し触れられたような気がします。

この特別展では主に高位な方々の生活にスポットが当たっていたので、
今度は下の階級の女中たちがどのような生活を送っていたのかも興味が湧いてきました。

まだまだその中身はベールに包まれていて、私たちの心をつかんで離さない大奥…!
特別展「江戸 大奥」は閉会間近ですが、もしご都合が奇跡的によく、「大奥」と聞いてちょっとでも心がうずくなら、ぜひ行ってみることをオススメします!
テレビや漫画では味わえないリアルな大奥を垣間見ることで、大奥のイメージが少し変わるかもしれませんよ。

サンリオ好きの血がうずき、つい買ってしまったマイメロちゃん…!

053 - ブルー

主婦 / 神奈川県 / LEE100人隊

38歳/夫・息子(9歳)・娘(5歳)/料理部・美容部/岡山県出身・神奈川県在住。パン屋さんめぐり、旅行&お土産を買うこと、美術鑑賞(特にゴッホの作品)が趣味。きれいめカジュアルを軸に「自分にとって心地いいファッション」を模索中。子どもたちとのお出かけ&旅行、おいしいもの、ファッション、自分の心が動いた出来事。丁寧な生活とはほど遠いバタバタな毎日の中で見つけた「あ、これいいな」と感じたものを、皆さんと共有したいと思います。3年目もどうぞよろしくお願いします!身長156cm&イエベ秋。

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