【大人の習い事】お茶のお稽古、通い始めました

055　まぁちです。

最近、「日本」という国の成り立ちや、「日本人」とは何かということをよく考える機会が増え、日本の歴史、特に縄文時代や古代神道などに関する書籍を読み漁っています。

どんどんマニアックになっていくので、自分でもやや引いています。

その流れで茶道にも興味を持つようになり、縁あって武家流派の茶道のお稽古を始めることにしました。

茶道は、ほんの表面に触れただけでも、その底なしの宇宙のような深さを感じます。

お点前の所作はもちろんですが、器、軸、花、歴史、着物、空間、哲学……すべてが深く、どこまでも掘り下げることができて、一生かかって何か一つでも体得できれば良いのでは、と思うほどです。

茶道は中国から伝来したものですが、現在、茶筅で抹茶を点てる文化は日本にしか残っていないようで、千利休が一般市民にも茶の楽しみを伝えた功績は本当に大きいなと感じます。

私が習っている流派は特に「口伝」を大切にしており、マニュアルのようなものは特に残されていません。そのため、毎回のお稽古で少しずつ体得していきます。

これがまた、現代的な「聞けば１秒で答えが手に入る世の中」とは一線を画しています。

何もわからない中で、まず身体をそこに運び、「何もわからない」ということを知る——これは、ある意味とても貴重な体験だと思います。

ディズニーランドでさえ情報戦（！）な世の中になり、スピード勝負・効率命・タイパ・コスパ！という流れに逆らうのは難しいですが、あえてこうした、ゆったりとした人間らしい時間の使い方をしてみると、「忙しい」から離れた時に見える、別の世界の広がりを感じられるかもしれません。

055　まぁち