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Bookレビュー【ここはすべての夜明けまえ】年齢を重ねるって幸せです。

  • 038 イマチカ

2025.08.31

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今月号のLEEの特集でとっても楽しみにしていたのが、「夏の“推し本”アワード」!

本を読むのが好きで、本屋さんは大好きな場所の一つです。
本屋さん独特の紙の匂いがする空間、気付いたらいつも数時間は滞在しています。

特集内でも紹介されていた本には、我が家の本棚に並んでいる本もあり嬉しくなりました。

今回はLEE100人隊の夏の読書クラブで紹介されていた『ここは全ての夜明けまえ』を読んでみました!

自分の人生の舵取りをすることの尊さ

著者は間宮改衣さんで、ジャンルはSF小説です。
SF小説は今まであまり手に取ってこなかったのでなんだか新鮮でした。

主人公は10代の頃から摂食障害で食べては吐くを繰り返し、家にこもりがちで自死を望む「わたし」。
2123年の未来が舞台となっており、既に合法的な安楽死が認められている世界で、父親の異常な愛で主人公に不老不死を手に入れる融合手術を勧めます。

生身の人間である周囲の人たちは年々年老いていき、様々な最後を迎えていきますが、不老不死で遺された25歳の「わたし」は一人、父、兄姉、恋人にまつわる家族史を書き連ねていきます。

物語をつづる文章が会話調なのですが、ひらがなが多く若干の読みにくさを感じました。
でもそこがまた「わたし」の若さや幼さとして伝わってきました。

永遠の若さを手に入れて人生を謳歌すると思いきや、全編を通して暗く内にこもった印象でした。
「わたし」にだけ名前がついておらず、自分のことなのにどこか他人事のように語る様子がまた、人生の主導権を手放してしまったようにも感じられました。

終盤になり、やっと自分の感情や本当はどうしたかったのかを自らに問いかけ語り始めて、自分が傷ついてきたことや、愛する人を傷つけてきたことになどに気付いていきます。

年齢を重ねることはやっぱり喜び

私は子どもの頃から、早く大人になりたいな~と感じていました。
年齢を重ねることは、同時に魅力も重ねていくことだと、自分の周りの人達をみて感じていたからだと思います。

今でも、若かりし青春時代やあの頃に戻りたい…という気持ちよりも、しわくちゃのおばあちゃんになって、おしゃれをして、メイクをして、世界を旅したい♪と思いを馳せることが圧倒的に多いのです(笑)

この本を読んで、やっぱり年をとることは喜びだなあと、改めて感じました。
そしてそこには、自分の周りの大切な人達と“共に歩んでいけること”が付随する幸せなのだな、という価値観が見えてきました。

自分の世界を広げてくれる本との出会い

この一冊は本屋さんに行ってもなかなか自分で手に取ることはない本との出会いだと思いました。

推し本アワードで紹介されていた他の本も興味深くて、読みたいリストにどんどん入っていきますが…
既に順番待ちをしている本が本棚に積みあがっております(笑)

時間を見つけて少しずつ楽しんでいこうと思います♪

038 - イマチカ

医療関係 / 大阪府 / LEE100人隊

40歳/夫•息子(6歳)/料理部•美容部/読書と食べることが大好きなワーママです。料理のモットーは、簡単で美味しくて体に良いこと。薬膳を取り入れた生活を楽しんでいます。年齢とともに魅力も重ねていけるような女性になるのが目標です。LEE100人隊2年目も、毎日を笑顔で楽しく過ごせる話題をシェアしていきたいです。

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