暮らし発見

ママも読書感想文 ~2025年夏、8冊読みました~

  • 013 ましゅ

2025.08.29

  • 4

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こんにちは😊013/ましゅです。
暑さは落ち着きませんが、夏休みから新学期に向かっている雰囲気を、なんとな~く感じられるここ数日です。

小学1年生の我が子には、追われる程の宿題量もなく。
見守るだけだと どうしても口うるさくなってしまいそうなので、私は夏休み期間中に本を10冊読もう!と目標を立てました。
実際に読めたのは8冊。

LEE8・9月号の‘夏の推し本アワード’も参考に

LEE8・9月号

中高時代はとにかく小説が大好きで、その延長線上で大学時代~今も 小説かエッセイばかり。
お薦めの本は?とアンケートで問われた際も、気づけば5年以上前の実用書や小説を挙げており…。

もちろん名作と呼ばれるものは、もっともーっと前。
いつ読んでも色あせないのですが、

社会の今、世界の今、同世代に今 読まれているものにフォーカスして、自分の心もアップデートしようと考えました。

1. からまる毎日のほぐし方 /尾石 晴

誌面でも紹介されいてた1冊、そして100人隊リエさんのクリップでも読み、絶賛カラマーゾフだったその時の私は、早速ポチリます!と宣言。

とても読みやすく、自分の今の日常と照らし合わせて‘最適’を見つけるヒントがたくさんありました。

漠然とノート片手に自分の心と急に向き合うのではなく、
こういう問題点にどうアプローチするか、なぜこういう感情になるのか、紐解きやすくなりました。
こんな人になりたい!という自己像を探し続けたい。

2. 関係のないこと /上田 岳史

関係のないこと

短編集。ミドルエイジの前半辺り、各々の日常を切り取ったかのような他人の生活を垣間見る気分で読めました。
一つの事象を違う側面から見ると、こんな現実もあるのね、と。

3. 砂嵐に星屑 /一穂 ミチ

一穂ミチ

上記の小説に重なる雰囲気もあるのですが、書き手が女性である点、もう少し体温を感じました。

紡ぐ言葉が頭に入りやすい。
見えていないだけで、皆いろいろ背負っていて、何か悩んでいる。当たり前のことですが、改めて感じさせられる日常の物語です。



4. トビウオが飛ぶとき /桑原 亮子

トビウオが飛ぶとき 短歌

以前NHKの朝ドラで‘舞い上がれ!’がありましたよね。主人公のお相手が短歌の歌人になり、その作品集を含む歌集。

息子の自由研究の一つに短歌を一首つくるものがあり、「え!防火ポスターとかより楽勝じゃん!これにしよう」と、母は(あまり美しくない理由で)助言。
短歌ってどんなもの?という説明に使いました。

短歌といえば俵万智さんかなと思ったのですが、子供の目線でも捉えやすい事象が多く、読みやすい作品集でした。また、表紙のブルーが夏らしく◎

5. コンパートメントNo.6 /ロサ・リクソム

コンパートメントNo.6

新著として図書館に並んでおり、異色の小説を手に取りました。
フィンランドでその年の小説の最高賞を受賞、映画化もされカンヌ映画祭の受賞作。とにかくムズカシイ!
冷戦後のロシアの閉鎖的な雰囲気と、野蛮で生々しい描写、過激な表現。刺々しくて、逃げ道の無い恐ろしさを感じました。

以前冬のフィンランドへ行った際、街のオシャレな雰囲気や人柄の温厚さがある一方で、
昼の明るい時間が短く 暗い時間の多い街の深みというか、そういう面も感じたことを思い出しました。

フィンランド
13年前にフィンランドを旅行した際の写真。
左:オーロラ観測、サンタクロース村で有名なロヴァニエミからヘルシンキへ向かう夜行列車のホームにて。作中も寝台列車が舞台で、どことなく雰囲気を思い出せた。
右:ヘルシンキにあるARABIAの工場兼店舗をパシャリ。まだ夜でもないがこの暗さ!

6. 感情の作法 /橋本 真里子

勘定の作法

つい最近の新著。家族一緒に丸善にいた際に主人が、私がイライラしていることが多いので、読んだ方がいいよと買ってくれました(笑)…その発言にもムムム⁉と。

イラッとした時の感情の説明について、そうなのそうなの!と作者に伝えたくなるような気持ちになりました。
どうしても嫌味っぽく言い返してしまう、そんな私に感情のかわし方を教えてくれました。

「私たちは自分で思っているよりも、意外と 不完全な存在です」という一文にドキリ。
夫婦間、仕事場以外のほんの些細な一コマでも、自分の観方を絶対にしてしまう場面あるなと。

7. まず牛を球とします。/柞刈 湯葉

まず牛を球とします。

SF小説短編集。

以前、Newtonという雑誌で科学の名著特集がありました。主人がTHE理系人で、いつか息子に読ませたいものをピックアップ。私はこの小説が気になりメモ、図書館で目に入り手に取りました。

昔、手塚治虫の『火の鳥(未来編)』を読んだ時の衝撃のような、実際に未来に起こりうるのではないかという畏怖を感じる物語。
短編なので重くはなく、SF(ドラえもん流に言うなれば S:スコシ・F:フシギ)の世界観に入りたい方ぜひ。

8. 黒ばら先生と秘密の原っぱ /木地 雅映子

この小説、好きです。
最後の一章がたまらなくオモシロく、この為の前置きだったのか~と感じるほど。
リアルな現実と子ども心の空想の対比が強烈です。要所で出てくる単語の表現に、くすりとさせられました!

この中で最も小説好き人に薦めたくなる1冊。

こう見ると、やはり私は小説を手に取ることが多いなぁ。

長々と読んで頂きありがとうございました。

この夏、実り多い著に出会えました♩

013/ましゅ

013 - ましゅ

会社員 / 埼玉県 / LEE100人隊

36歳/夫・息子(7歳・3歳)・娘(1歳)/美容部/現在育休中ママです。慌しい日々を明るく前向きに過ごせるように。そして自分も大事にできる時間を。「子どもと快適に過ごせる服」が、好きなファッションとなりました。そこへ、キレイめ・クラシカル・上品さを足して行くのがLEE100人隊3年目の目標です。旅行、読書、子連れお出かけ、ご褒美時間、美味しいものなど、共有するのが楽しみです。よろしくお願いします♪

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