明日(8/23)はいよいよ甲子園決勝。我が県代表・沖縄尚学の選手たちが、白球を追って大舞台に立ちます。テレビ越しでも伝わってくる熱戦に、毎日心を揺さぶられっぱなしで、正直もう気持ちがもちません(笑)。ただの一般市民の私がここまで熱くなる甲子園。沖縄で野球人気が根強いのは、単なる野球好きというだけではないのかもしれませんよ?
沖縄で野球人気が根強い理由とは?

きっと、切っても切れない歴史的背景があるからだと思います。沖縄戦で多くを失ったのち、日本から切り離され長くアメリカ統治下に置かれた沖縄。甲子園に出場しても、土や砂を沖縄に持ち帰ることは許されない時期もありました。球児にとっても、県民にとっても、「祖国とは何か?」を問いかける機会が多かったと聞いています。
球児は”沖縄の希望”だった

厳しい環境の中でも、汗を流して練習し、全国の舞台に挑む高校球児たち。彼らはだたの高校生ではなく、県民の夢や誇りを背負った存在になり応援する人々にとって、まさに球児は未来を写す鏡であり、沖縄の希望そのものだったのです。
「勝っても負けても応援する」

応援が凄まじいとよく言われていますが、その体感は島全体をつなぐ大きな絆の形になっているのかなと思います。戦後80年たった今、若い世代は、戦争も戦後の厳しい状況も知りません。けれど、世代を超えた応援、涙を堪えきれず感情が溢れんばかりの人も少なくありません。なぜそこまで熱くなるのか?それは言葉にできない、見えない絆が流れているからかもしれません。
おわりに

甲子園で汗を流す球児の姿は、悲しみを乗り越えて未来へ進む沖縄のそのものに感じます。後世に残された戦争の深い傷跡と、それでも前へ進もうとする希望。その両方を背負いながら、球児たちはグラウンドに立っているように見えてくるのです。明日はとうとう決勝戦。街中のあちこちに静けさが広がり、どこからともなく歓声が沸き上がる声が聞こえてくるでしょう。これもまた、沖縄の夏の風物詩です。暑い夏は、まだまだ続いています。
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会社員 / 沖縄県 / LEE100人隊トップブロガー
46歳/夫・娘(18歳・9歳)・息子(11歳)/手づくり部・料理部・美容部/雑誌・Web「LEE」、そして100人隊が大好きです。小窓の住人として、書くこと・伝えることに夢中になっていたら、あっという間に5年目。これからも、LEEが大切にしているものを大切にして、ゆるりと日常を楽しみながら書き綴っていきたいと思います。衣食住はシンプルなカラーの中に時々はっきりとした色を取り入れるのが好き。北欧やビンテージの雑貨・家具・沖縄のものもお気に入り。服はきれいめカジュアルが多め。肩幅広め・中肉中背で、骨格ナチュラル。イエベ秋の濃いくすみ色が合うらしく、ブルべ冬にも少し寄っている(らしい)身長162cm。
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