【阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし】ひとつ屋根の下で暮らすことを考える

元100人隊のnattiさんの投稿をみて
この本の存在を知りました。

「阿佐ヶ谷姉妹の のほほんとふたり暮らし」
※雑誌で姉妹が交互に連載したものに
姉妹の小説を書き添えて書籍化されたものです。

この本を読んでいると夫婦生活と通づるものがあるな。
そして客観視をすると暖かい物語になるんだなと読み進めてしまいます。

結婚して家族を持って
こども達には感じないというより
許容なのか、諦めなのか、認めるという事なのか
だけど、旦那には日に日に不満が募っていく
その感情に阿佐ヶ谷姉妹が感じている事も似ているなと思いました。

そこで、最近感じているわたしの変化に近い事が書かれていたので
紹介したいと思います。

2人でご飯を食べるのに
妹のみほさんが自分の分だけシチューをよそってきたという話
「なぜシチューをよそってくれないの」
なんだか無性に切ない気持ちになったり
みほめ〜あの冷血人間め〜なんてカリカリしていたが
こう考え始めました。
「私だったら、持ってくるけど」という考え方が違っているのかしら。
私がそうしているから
あちらにもそうしてもらえるのだと思っている所から
ものさしが狂い始めているのかも、と。
実際夫婦でも家族でもない2人が
たまたま生活様式を共にしているだけで、本来は個個。
頼まれてやっている事でもなく、
こちらがよしとしてやっている事なのだから、
それを相手に求めて勝手に求めて勝手に腹を立てたりするのは、変な話で。
やってもらう事は「必須」ではなく「サービス」なのだ。
そう思うと、落ち着いてきました。※中略あり
「阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし」より引用

ある時を境に
わたしが旦那に対して
もう求める事をやめて
イライラする事もなく
自分自身に集中して生きようと。

その時思った感情に似ています。

一緒に暮らすと出てくる違い。
部屋の温度を始め、さまざまな相手への不満。
別々に暮らすならすぐ解決するけれど
わたしたちはそれぞれの違いを受け入れ
一緒に歩む事を決めた。

それならその歩む道は少しでも和む方が良いのではないか。
緊張感がなく、安らぐ場所。

エリコさんの言うように
わたしだけの望みであって
相手は望んでないのかもしれない。
たとえば、綺麗でお洒落な家で暮らしたい。
という願望はわたしだけの願望で
こどもも旦那も全く思ってないかもしれない。
だから散らかった家で過ごすことがストレスにはならない。

整った家で暮らしたいと思うなら自分が
人に求めるのではなく、片付ければいい。

自分だけのルールを押し付けて
勝手にイライラ
怒った後もイライラした後も罪悪感。
それならば
怒らなければ良いし
イライラしなければいい。

ある日、旦那に言われた言葉。
「期待しないで。期待するからイライラするんだよ。」
言われた時は、期待しなくなったら終わりだよと思っていたけど
イライラしそうになった時は
自分がそうしたいなら
自分がやればいい。
全部自分だけが思っている事。
他人に自分の理想を押し付けない。と決め
それ以来、とても楽になりました。

イライラと血圧が上がりそうになった時この考えを思い出すだけで心地良くなった。
清々しく生きている気がした。

ある日、ママ友と話していたら
「掃除機をかけてくれないこどもにイライラ
炊飯器のスイッチ押してない旦那にイライラ
挙句、ブチ切れた」

それに対してわたしは
「綺麗な環境も、ご飯も求めてないのかもよ。気になっているのは自分だけ」
と答えている自分がいてハッとした。
もう以前のような自分ではないかも。

そう、自分だけの軸で決めつけて狭く生きていたのは自分だけ。
誰もわたしの理想の中を生きているわけではない。
みんなが人生の主人公。
そう考えると、自分がそう思うなら
誰かに求めず
自分が自分の理想を追いかければ良いだけで。
その理想が現実にならずイライラしてるなら
その理想に追いついていない自分を認めて
自分磨きすれば良い。
全部自己責任。

そんな事を思うのでした。

阿佐ヶ谷姉妹の
相手に対する想いが
交互に書き溜められていて
当人同士は気になる事かもしれないが
客観視すると
お互い
大切にしているからこその関係で
羨ましさすら覚えます。

家族ではないかもしれないけれど
一緒にいる煩わしさも含めて
まるっと受け入れることで
自分の成長と
和みが生まれます。

帰ってくる場所
一緒に暮らすみんなにとって
家という場所が
安らぐ場所であり
明日へのエネルギーを
蓄えられる場所になっていますように。

072 かね