【マルタ親子留学】静かな丘の上で、祈る——旧日本海軍戦没者墓地を訪ねて〈vol.8〉
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082 ひでみん
2025.08.08 更新日:2025.08.09
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こんにちは、082ひでみんです。
この日は、マルタ南部カルカラという町にある旧日本海軍戦没者墓地を訪れました。
ここにまつられているのは、第一次世界大戦中にマルタ沖で亡くなった旧日本海軍の方々。
同盟を結んでいたイギリスからの要請で派遣され、連合国軍の船を守る任務についていました。
安倍晋三さんも首相時代に訪れたことのある、静かながら、歴史的に重みのある場所です。
若くして命を落とした多くの人々

静けさの中で墓碑が並ぶこの場所からは「あなたたちを忘れない」という声なき声が聞こえてくるようでした。
墓地には日本だけでなく、ポーランド・ドイツ・イギリスなど、さまざまな国の兵士たちがまつられていました。
ひとつひとつの墓碑に刻まれた名前と年齢を目で追っていくと、その多くが20代前半の若者たちだったことに気づきます。

「今は亡き私たちの息子へ、ずっと忘れない」
「私たちの誇り」
そんな言葉が遺族の手で刻まれた石碑の数々。
読んでいると、胸が締めつけられるようで——気づけば目に涙がにじんでいました。
息子と静かに過ごした、記憶を刻む時間

訪れたのは、午後。
吹き抜ける風の中、墓地にいたのは私たち親子だけでした。

「行ってみたい」と言ったのは息子と夫。
でも、来てよかった。そう感じました。
ここには確かに、“何か”がありました。

ひときわ目を引いた旧日本海軍の墓石の前では、思わず手を合わせて。
静かな空の下、深呼吸をしながら心の中で祈りを捧げました。
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戦争を知らない世代の私たちが、ここでできることはこのくらいだけれど。
この静けさと祈りが、何かに繋がっていきますように。

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今日も、大切なものを心に抱いて過ごせますように。
082ひでみん
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082 - ひでみん
WEBライター / 静岡県 / LEE100人隊
39歳/夫・息子(10歳)/手づくり部・料理部・美容部/隊員3年目。猫のような息子と犬っぽい夫とともに暮らす主婦。“海外への憧れ”が昔から強く、いつか出張に行ったり、住んだりしてみたいと心の奥底で夢見ています……♡好きな色はホワイト。ドラマをこよなく愛して約30年が経ちました(笑)。お料理、ファッション、メイク、エンタメまで幅広く興味があるので、LEE100人隊の活動を通してみなさんとたくさん情報交換させていただきたいです!どうぞよろしくお願いいたします♪身長159cm。
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