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読書記録「とりつくしま」と家族が亡くなるということ

  • TB あお

2025.07.24

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最近読んだ本ですごく良かった本、「とりつくしま」

のずちゃんがインスタで紹介してて、読みたい!と思って図書館ですぐに借りました。

亡くなった人がモノにとりつくことができる、という話の短編集です。

子どもがいるお母さんだったり、子どもだったり、結婚したばかりの妻だったり、色々な立場で想いをかかえながらモノになり見守ります。

愛する人のそばにいたいけれども、自分のいた日常が変わっていく姿を目にすることも辛かったり、気付いてほしいけど気付いてもらない切なさだったり、ページをめくるたびに涙しそうになりました。

家族が亡くなるということ

実はLEE100人隊になった直後に父が亡くなりました。

癌闘病中でした。当時は辛くて辛くて、ブログにはなにも書けなかったけど、3年目になり当時の気持ちも書けると思いました。

家族が亡くなるということは、日常のすべての世界が一瞬で変わるということでした。

父とは離れて暮らしていたので年に1~2回に会うくらいの頻度でしたが、それでも日常のすべてが変わります。

ご飯を食べていても、「お父さんともう食べることはないんだな」

お風呂に入っていても「お父さん、お風呂大好きだったよな」

とすべての日常が、会うことも話すこともできない亡くなった父のことが頭から離れず、もっと一緒に過ごせばよかったな、もっとたくさん話したかったな、とどうしようもない後悔ばかりで、しばらくはなにをしていても涙が止まなかった。

一番悲しいこと

一番悲しいことは、日常がなにもなかったように過ぎていくということでした。温かくなってきて春になって、太陽が照り付ける夏がきて、葉の色が赤くなってきて秋がきて、冷たい風が吹いて冬がきて。

父はいないのに、日常がただ過ぎていき、自分は生きていてその日常を生きていることも苦しく感じていました。

時間は有限

父は病気になってからも、比較的元気に過ごせていたので、「きっと大丈夫。」そう思っていました。

父の死を通して初めて「終わり」があることを強く実感しました。

それから、離れて暮らしていて1年に1~2回会えばよいほう、連絡も月1回くらいしかとっていなかった母と年に4回は会うようになり、週に1回は電話をするようになりました。毎年2人で旅行にも行きます。

母との時間も残念ながらいつか「終わり」がきます。その時まで、たくさん思い出を作って、たくさん話をして、一緒に過ごしたい。親と過ごすことに「終わり」があることも強く実感しました。

書きながら、やっぱり少し涙がまだ出てきます。小さいころから大人になっても「いつまでも味方だからな。」と力強く言ってくれた父。今では思い出すたびに、応援してくれているような気持ちです。

もし、身近な人が亡くなる経験をしたときは、信じられないくらいの悲しみと辛さがあると思いますが、今、私はだいぶ前を向いて歩けています。それは時間だったり、悲しみを分かち合える家族だったり、励ましてくれる友達だったり、色々支えられたと思います。一日一日を大切に生きたいと思います。

TB - あお

会社員 / 埼玉県 / LEE100人隊トップブロガー

39歳/夫・息子(14歳・8歳)/フルタイムの会社員、ワーママ歴は13年目に突入。39歳でリモートワーク中心の会社に転職しました。平日はとにかく質素に疲れないように過ごし、土日は子ども達の試合を見に行ったり、カフェに行ったりアクティブに過ごしてます。趣味は読書、料理、インテリア。特技は家計管理。日々、自分の心と身体を整えるために、ジャーナリング、読書、ヨガ、ウォーキングや筋トレに勤しんでいます。骨格ストレート、イエベ秋。身長153cm。

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