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私も!映画『国宝』観賞。圧倒的映像美・俳優陣の鬼気迫る演技に放心状態に…

  • TB はな

2025.07.14

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遅ればせながら、私も!

映画『国宝』を観て来ました。

公開開始から1ヵ月以上経っても全く人気が衰えないどころか、口コミで今や社会現象化しているのでは…?と思うほど話題の映画『国宝』を、先日ついに観て来ました!…一人で。TB おゆうちゃんがいち早く映画レビュー記事を書かれています!話題になっているのはニュースなどで知りつつ、3時間という長尺に尻込みしていたのですが、おゆうちゃんのこちらの記事を読んで「一人でも観に行こう!」と背中を押してもらえました。(おゆうちゃんの感想記事はこちらです↓)

映倫区分はPG12で『鬼滅の刃』と同じです。PGとはParental Guidanceの略で、PG12とは「小学生には(保護者等による)助言・指導が必要」という意味だそうです。ひと言で言うならば、これは「映画館で体感すべき芸術作品」です…!!体感としては3時間があっという間で…、前身で浴びるように堪能して来ました。

原作は未読なのですが…、映画を観た感想をば。

My Impression…

(※多少ネタバレありです!!)

映画を観た感想は

まず、吉沢亮さん演じる喜久雄の「稀代の女形」っぷりに完全に打ちのめされました。ビジュアル最強&色気が大爆発で、360°どこから見ても美しいお顔・お姿は、これ以上ない説得力が!!スクリーンに映る1コマ1コマがまるで絵画のようで、片時たりとも目が離せません。W主演のお二人、吉沢亮さんも横浜流星さんも、歌舞伎役者ではないのに所作、視線、間の取り方、発声…どれも計算し尽くされていて、お芝居自体が「生きた芸術」。最初のコンビ作品「二人藤娘」、「美しい」以外の言葉を失うほどでした…。

映画『国宝』の画像。歌舞伎の演目「二人藤娘」の格好の吉沢亮と横浜流星が向き合う横顔が印象的。

原作未読勢としては、冒頭からビックリの連続で…。「喜久雄のお父上…、堅気じゃない感すごい、え、日本刀!?江戸時代???」と混乱しつつ、あまりに凄惨でトラウマ級の抗争シーンなのに、同時に映像美にも息を呑んでしまう矛盾的な感覚を味わうことに。初っ端から一気に、そして完全に心を掴まれます。

全編を通してとにかく、細部まで磨き抜かれた映像美が圧巻で。歌舞伎の豪華絢爛さ、舞台裏の陰影、没入感が凄い。衣装や照明、美術、カメラワーク、音楽も一切の手抜きがなく、総合芸術とはまさにこのこと。「曽根崎心中」の1回目と2回目の演技はどちらも鳥肌モノ。鬼気迫る演技、役が憑依したかのような目の動きや立ち居振る舞いに涙が勝手に溢れていました…。とてつもないプレッシャー・緊張と、それを撥ね除けて行く覚悟、俊輔の人の好さまでビシバシ伝わって来て、ただただ圧倒されるばかり…。主演のお二人だけでなく、渡辺謙さん、田中泯さん、寺島しのぶさんなど大御所の演技がしっかり骨太で、この作品に重厚感を与えています。田中泯さん演じる人間国宝・万菊さんが登場するたびに、ピリッと場が締まる空気に…!映画館ならではの感覚かな、と。寺島しのぶさん演じる俊輔の母の立場で思わず考えてしまい、墓場の場面では思わず涙…。

表面的には華やかで美しい世界を、裏側から人間の欲や嫉妬心、虚栄心、野望…そうした業の部分まで容赦なく描き出す脚本も秀逸で。俳優陣の演技が自然で真に迫っているからか、けっしてドロドロなだけの見せモノにはなっていなくて、むしろ「才能か?血筋か?」という問いを観客側に投げかけて来るような内容。W主演のお二人がとても爽やかなので、重たい人間模様を妙に澱ませずに見せきった感じはあります。

一点、喜久雄を取り巻く女性達とのエピソードは「ありゃ?」と置いてけぼりを喰らった感もありましたが、説明し過ぎない分、観る側に「考察の余白」を残してくれているようにも感じました。

総括して改めて感じたのは、「美しいは正義」ということ。どれだけ生々しく泥臭い人間模様を描いても、圧倒的な美の力がそれを覆い隠すのではなく、むしろ強調して引き立ててしまうんですよね。スクリーンの中で美しさは絶対的正義であり、同時に抗い難い呪いのようでもありました。才能を磨き上げ、芸を究めるということはどれだけ過酷な道なのか…。何故か漫画『ヒカルの碁』で塔矢アキラが放った「棋士の高みを知っているのか!?忍耐・努力・辛酸・苦渋…果ては絶望まで乗り越えてなお──(以下略)」という台詞を思い出してしまったほど。芸道を究めるには、まさに「悪魔と取引」するかのような代償が必要で、その覚悟と引き換えにだけ着地できる最高到達点があるのだと痛感した次第…。物語の終盤で描かれる「赦し」のシーンは、この映画を単なる美の礼賛や才能の賛美だけで終わらせることなく、人間としての業や罪、そして救いを真正面から突きつけて来る要素でもありました。それも含めて、観終わった後もずっと心を離れない、凄みのある作品だったと思います…!!

3時間という長尺ながら、物語の佳境が何度も訪れる怒濤の展開とテンポの良さで体感的には本当にあっという間。後半はダイジェスト的な畳み掛けもあり情報量が多くて脳が処理しきれないくらい。上映が終わってもまだポップコーンを食べ終わっていなかったなんて、人生初でした( ̄∇ ̄) 歌舞伎の知識皆無の私でも十二分に楽しめましたが、演目ごとの背景が分かっていたら、きっとさらに深く味わえたんだろうな…と。それでも充分に「国宝級」の芸術体験でした!!

結論

これは映画館でぜひ!!

『国宝』というタイトルに偽りナシ!「国宝」級の作品

『国宝』というタイトルに偽りナシの、日本が誇る伝統芸能を舞台にした、圧巻の美と演技の世界。スクリーンでこそぜひ堪能して頂きたい芸術作品だと思います…!!観終わった後は、ポップコーンが全然食べ終わっていないことにも気付けないほど、ボーッと放心状態、しばらく抜け殻に…( ̄∇ ̄;)

「次は夫と一緒に観に行きたいなぁ」と、既におかわりする気満々です…( ̄∇ ̄) 今回は何一つ見逃せない!という緊張感と、情報過多で脳が疲弊するほどだったので、次回はもう少し心の余裕を持って、細部まで堪能したいと思います。

⋆⸜ᵀᴴᴬᴺᴷ ᵞᴼᵁ⸝⋆ LEE100人隊 / はな

TB - はな

主婦 / 神奈川県 / LEE100人隊トップブロガー

42歳/夫・息子(14歳・12歳)・娘(9歳)/手づくり部・料理部・美容部/大雑把な山羊座のO型。好きなものは器、アメリカンヴィンテージ、宝塚歌劇、マンガ、ミナ ペルホネン、オールドマンズテーラー、GU、ユニクロ、無印良品など。ファッション・インテリア・お料理などLEEで勉強中。両実家とも遠方で3人の子育てに日々奮闘。17年間専業主婦→パートを経てフルタイムで働き始めました。ドタバタと過ぎて行く日々の中でも「今」を大切に、小さな幸せを拾い集めながら成長して行きたいです。

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