【映画レビュー】『国宝』一度観ただけでは辿り着けない、余韻が続く作品

こんにちは～おゆうです！

ずっと気になっていた映画『国宝』を100人隊OGでエンタメ大好きな朋友lovesummerちゃんと観てきました！

横浜流星さん目当てで『国宝』を観る→吉沢亮さんに他担狩りされました

放送中の『べらぼう』にハマっていて、横浜流星さんが最近の推しの俳優さん。

『べらぼう』がべらぼうに面白くて…

『べらぼう』のあらすじ…江戸時代の「メディア王」といわれ、次々と絵師や作家を世に送り出し、江戸時代の文化の発展に大きく貢献した蔦屋重三郎の一生を描ていています。蔦重が吉原生まれなこともあり、花魁との恋模様や、プロデューサーとクリエーターの関係、当時の本・出版業界や浮世絵、演劇などカルチャーが盛り込まれていて、いろんな要素を楽しめます。

主人公・蔦屋重三郎の機転が利いて人当たりが良く、かつ冷静なキャラクターを横浜流星さんが好演。

そんな横浜流星さん目当てに観に行ったのですが…吉沢亮さんに心奪われました…！

吉沢さんも大河主演俳優であり、小児科医を演じたドラマ『ＰＩＣＵ 小児集中治療室』の演技で、ただのイケメン俳優さんではないことは十分承知でしたが、『国宝』では複雑な生い立ちにもかかわらず歌舞伎役者のスターダムを駆け上がる主人公・喜久雄を見事に体現していました。

この２人が同じ時期にトップ俳優として活躍している奇跡。これはこの作品のために神様が段取りした必然ではないかと…。二人が女方として舞う歌舞伎は呼吸を忘れるくらいの美しさ。 多分この２人が存在していなかったら、映画化はされていないはず。

そして、物語の喜久雄と俊介が歌舞伎役者として互いに影響し合うする姿と、実際に俳優としても切磋琢磨しているリンクして、不思議な感覚でした。

約３時間の長尺ですが、一つも無駄なシーンが無く、没入してあっという間にエンドロールが流れてた。

映画『国宝』の魅力を片っ端から挙げる

全体としては、意外と淡々としていて、どこかドキュメンタリーっぽいような感じがしました。

２人の美しさにただただひれ伏す、

知識ゼロの歌舞伎の演目に夢中になる、

芸の道を極めた人の一生を追体験しているような感覚に陥いる、

危うい喜久雄に魅了される女性たちに肩入れしてしまう、

オーセンティックな美術にハッとさせられる、

大勢の人の前で芸を披露する人の目線を意識したカメラワーク　

…など魅力を挙げたらキリがない。

とにかく、おすすめしたい要素や見どころがたくさんあるので、１回観ただけでは解釈できない部分もあるかと。リピーターが多いのも納得！！

あと、lovesummerちゃんと泣きのポイントがまったく違ったのがびっくり！

lovesummerちゃんは合間合間に泣いていて（終わったあとに聞いたら、２人の心情と不思議と重なるような歌舞伎の演目の度に涙していたそう。さすが！感性が豊かすぎる！）

私はクライマックスに向かって、感情が高まっていってコップの水が溢れたという感じ。

久々に会ったのに、お互いの近況報告もせず、映画のことを２時間弱くらい話してタイムアップで解散。笑 　終わった後に誰かと語りたくなる映画です。口コミで流行っているようですが、誰かと語りたい→SNSに投稿→宣伝効果に繋がっているのかな。

思わず、パンフレットも買ってしまいました。

ブログ読者様も、忙しい日々の中で、観たい作品を中々映画館で観れないとは思いますが、ぜひ国宝は映画館で観て欲しいと願います！

原作者・吉田修一さんが描く物語が好き。『国宝』の２次的影響

大学生時代に『パレード』や『悪人』など、吉田修一さんの初期の作品を読んでいました。 現代社会のリアルと人間の内面を深く描く作品が多く、いつも一気に読破。 サスペンスやヒューマンミステリーが好きな人は通ってきているのではないでしょうか？ 社会人になってからも『さよなら渓谷』や『怒り』で描かれる社会の闇にゾッとしたり…。 一方で、『横道世之介』のような温かいストーリーも秀逸で、ジャンルの違ったいろいろな物語を紡げる作家さん。

『国宝』は未読だったので、文庫をポチってしまいました。

まだまだ『国宝』の余韻は続きそうです…！

TBおゆう