行く日が来るなんてまったく想像もしていなかった隠岐島。なんとなくしか知らなかった場所。だけど突如行くことが決まり、隠岐島への旅に行ってきました。
そのきっかけは、仕事でお世話になった方の「隠岐島へ行く」という一言。
話を聞きながら「え、私も行きたい」と心のざわつきを抑えられず、「一緒に行かせてください!」とお願いして同行させてもらうことに。
だってこの機会を逃したら、自分でイチから計画して行くことはきっとないだろうと思ったから。
隠岐島ってどこ?
ただ、そもそも隠岐島がどこにあるのか、どういう場所なのか。ざっくりとしか認識していなかった私は、まずは知るところから。
隠岐諸島は、島根・鳥取の県境から北方約60kmに位置し、約180の島と4つの有人島があるとのこと。海洋生物や漁業などの人の営みも含め、隠岐を取り巻く環境そのものが、「隠岐ユネスコ世界ジオパーク」として認定されています。
どうやって行く?
また、勢いで「行きます!」と言ったものの、一体どうやって行くのか?
船に3時間乗るとは聞いていたものの、「え、どこから?」「え、ルートは??」とはてなだらけ。
調べてわかったのは、まず隠岐島と一言で言っても、島が4つあること。大きく分けて島後(どうご)と呼ばれる隠岐島最大の島である、隠岐の島町。そして島前(どうぜん)と呼ばれる、西ノ島町と海士町と知夫村があります。

今回私たちが行くのは海士町(あまちょう)。
調べたり教えてもらって分かったのは、隠岐島へは船で行く方法と飛行機で行く方法があるということ。
ただ今回私たちが行こうとしている海士町へは、鳥取県の港からフェリーで行く方法が最短ルート。七類港という場所からフェリーが出ているのですが、そこから海士町の港まで、所用時間は約3時間。
ただし、船の本数はもちろん限られている。午前発のフェリーに乗るならば、前泊する必要があるということ。私が住んでいる徳島市から米子までは6時間かかるという事実も判明。隠岐島まで片道9時間越え。なんということだ。。
勢いで行くとは言ったけれど、想像をはるかに超えて時間が必要だという事実を知り、え、どうする?それでも行く?と一瞬戸惑いました。
が、行かないという選択肢はもちろんない。(だって行きたいのだから。)ということで腹を決めました。(背中を押してくれた家族に感謝!)
いざ隠岐島へ
そして隠岐島行きを控えた前日、米子まで移動して(想像以上に楽しめた米子。満喫した一人時間はまた別記事にて。)、翌日の朝に港で先輩と合流。(先輩は東京在住。早朝の飛行機で来られました)
想像していたよりも大きな船に目の前に、いよいよだなと実感。そしてこの船旅に絶対欠かせなかった酔い止めを2人で確認し合うように飲み込み(笑)、いざフェリーへ。

久しぶりの船旅は、おしゃべりしたりデッキに出てみたり。

横になってくつろいだりしながら過ごした3時間は、想像していたよりも快適でした。(時期とかタイミングによってはすごく揺れると聞いていたので。)
海士町(あまちょう)に到着
そして目的地の海士町に到着。
静かな海に囲まれた落ち着いた空気に包まれた穏やかな場所です。

船を降りて一番に目にしたのは、「ないものはない」という海士町のメッセージ。なんとも潔い言葉が、ずんと心に響きます。
そして今回の旅でとてもお世話になった海士町に住む方と合流し、昼食を食べ、観光に連れて行っていただくことに。
行き先はなんと隣の島、西ノ島。え?隣の島?と驚いたものの、船に乗って15分ほどで行けるとのこと。

流れに身を任せて楽しむのみ!と船に乗り込み、西ノ島へ移動しました。

西ノ島(にしのしま)へ
到着後は手配してくださった観光タクシーに乗り、島内の有名なところを案内していただきました。(島の観光はタクシーをお願いするか、レンタカーで移動するのが良さそうです)
タクシーの運転手さんは運転のみならず、プロ魂による溢れんばかりの隠岐島情報を教えてくださりました。
ただ必死についていこうと頑張ってみたものの、なかなか理解が追いつかず…。私の説明よりも見ていただいた方が良いと判断し、ここからは写真多めでのご紹介です。

車内では景色を眺めつつ、隠岐島の歴史や地形に関するお話を聞きながら移動。
見たこともない圧巻の景色に、何度言葉を飲み込んだことか。。

放牧されている牛や馬の様子も。

全方位に広がる、何層にも重なった大自然に包まれてすごいとか素晴らしいとか、そういう言葉では言い表せるはずもなく。
ただただそこにある自然や景色を見ているだけで満たされていく。この場所に立っているだけで心地よさを感じる。そんな時間でした。

そしてこちらは西ノ島で有名な観光地なのですが、牛たちがいる中を通って、奥の屋根のあるあたりまで進んで行きます。(牛が人間を警戒していたため、運転手さんの誘導なしではたどり着けませんでした。汗)
摩天崖(まてんがい)
そしてたどり着けた、素晴らしい景色がこちら。

摩天崖とは、波の侵食によって形成された海抜257mの大絶壁のこと。
牛や馬の放牧地帯になっていて、西ノ島の自然の歴史が刻まれた様子を見ることができます。

大きな絶壁と壮大すぎる景色。

本当に言葉が出ませんでした。。
ちなみにこの場所から下っていく遊歩道があるのですが、ここをいつか必ずトレッキングしたい。その夢をまた叶えに行きたいです。
通天橋(つうてんきょう)
そして次に向かったのが通天橋。波の侵食によって洞窟の周辺部分が崩れ落ちてできた、アーチ状の奇岩のこと。
630〜530万年前の火山活動によって作られた岩石が日本海の強い北西風と荒波で侵食されて形成されたもので、浸食作用は今も続いているそう。

こちらもすごいけど、振り返って見た景色もすばらしくて

もうどこを切り取っても絵になるとは、こういうこと。

西ノ島の雄大すぎる自然に包まれて、心がすっきりと軽やかに、体の力もすーっと抜けていくようでした。
そして西ノ島を後にし、内航船で再び海士町へ。楽しみにしていたホテルへ向かいました。(旅のクリップ、続きます)
【070.おーたむ】
070 - おーたむ
自営業 / 徳島県 / LEE100人隊
43歳/夫・娘(11歳)・息子(9歳)/料理部・手づくり部・美容部/趣味は読書と散歩。素朴で美味しいもの、自然の中で過ごす時間が大好きです。自宅は古いビルのワンフロアをリノベーション。身近にあるわくわくを見つけながら地方暮らしを楽しんでいます。視野を広げつつ自分に正直に、あそびを大切に。心が動いたことをシェアしながらLEE100人隊3年目も歩んでいきます。
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