今年はもう沖縄のゴーヤーが食べられないかもしれないと心配していました。今年に入って、「セグロウリミバエ」という、ゴーヤーやスイカなどの農作物を食い荒らす外来種による被害が拡大し、沖縄の食卓を大きく揺るがせています。これを受けて沖縄県を中心に、市町村や農家、専門機関が連携し、この外来種の根絶に向けた対策を現在も進めています。
幸いにも、早期発見と迅速な対応がカギに

一部地域ではすでに被害の拡大が抑えられつつあるそうで、5月後半からは少しずつ市場での販売数も増えてきました。今年の夏もなんとか、ゴーヤーチャンプルーを食べる希望が見えてきています。そんな中、有難いことに管理されたハウスの中で丁寧に育てられたゴーヤーをおすそ分けいただきました。心配がない環境で育ったそのゴーヤーは、ツヤがありしっかりとした重みがあってとても立派。
「ゴーヤーチャンプルー」を作ろう

3年前に投稿した「我が家のゴーヤーチャンプルー」を作ったときのレシピと違う点は、豚肉(今回は薄切りロース使用)に下味をつけたこと。個人的には、前回のシンプルなレシピのほうが沖縄らしさがあって好きなのですが、県外の方などゴーヤーにあまり馴染みのない人には野菜炒めに近い味付けのほうが食べやすくおいしく感じられるのではないかと思うところもあって、今回は少しアレンジしてみました。

使ったゴーヤーは種が少ないタイプだったので、この白いワタも美味しい一品に変身!
ゴーヤーのワタ天ぷら

以前、琉球料理教室に通っていたときに、先生から教えてもらったゴーヤーのワタを使った天ぷらを思い出しました。それまでは当たり前のように捨てていた白いワタですが、先生いわく「丁寧に種を除いてワタに火を通せば、甘みが出て美味しくなるのよ」とのこと。実際に教室で試食したとき、その柔らかさとほんのりとした甘みが印象に残っています。今回はそのときの記憶を頼りに作っています。
ゴーヤーチャンプルーのおとも「じゅーしぃ」

頂き物の「じゅーしぃ」の素を使って沖縄炊き込みご飯「じゅーしぃ」を作りました。今回はもち米も加えて、おこわ風のもちもち食感に仕上げてみます。

簡単に作れるのにちゃんと沖縄の風が感じられる、そんな一杯になりました。
ゴーヤーチャンプルーのおとも「中身汁」

こちらも頂き物の、温めるだけで食べられる中身汁(なかみじる)。沖縄の郷土料理で、豚の内臓(中身)を具材にしたすまし汁です。丁寧に下処理された豚の内臓は臭みがなく、あっさりとした味わいが特徴的。給食にも出されることがあり子供のころから馴染み深く、また沖縄のお正月や祝い事、法事など節目の場でよく食べられています。沖縄の人々にとって大切にしている郷土料理の一品でもあります。
我が家のうちなー(沖縄)定食

本日のお品書き
- お手軽な素を使ってじゅーしぃ(生のニラと一緒に食べるのが好き)
- パウチを温めるだけの簡単中身汁(生姜のすりおろしと小葱を散らすのが好き)
- 豚肉にしっかり味が付いたバージョンのゴーヤーチャンプルー
- 塩で食べたいゴーヤーのワタSDG天ぷら(おまけゴーヤチップス・素揚げ)
- 沖縄もずくにカリカリ小梅をのせてみた
- 冷たい番茶
ごちそうさまでした。
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会社員 / 沖縄県 / LEE100人隊トップブロガー
46歳/夫・娘(18歳・9歳)・息子(11歳)/手づくり部・料理部・美容部/雑誌・Web「LEE」、そして100人隊が大好きです。小窓の住人として、書くこと・伝えることに夢中になっていたら、あっという間に5年目。これからも、LEEが大切にしているものを大切にして、ゆるりと日常を楽しみながら書き綴っていきたいと思います。衣食住はシンプルなカラーの中に時々はっきりとした色を取り入れるのが好き。北欧やビンテージの雑貨・家具・沖縄のものもお気に入り。服はきれいめカジュアルが多め。肩幅広め・中肉中背で、骨格ナチュラル。イエベ秋の濃いくすみ色が合うらしく、ブルべ冬にも少し寄っている(らしい)身長162cm。
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