こんにちは。
099 aimiです♩
ある日、本屋さんの文庫本コーナーをふらふら〜っと歩いていたときのこと。
特に何かを探していたわけじゃないけれど、ふと目に止まった一冊がありました。
藤野千夜さんの『団地のふたり』
表紙の雰囲気がどこか懐かしくて、あたたかいイラストが印象的です。
手に取ってページをめくった瞬間、
「あ、これは絶対私が好きなやつだ!」
そんな直感がありました。
藤野千夜 団地のふたり

NHKドラマにもなった『団地のふたり』
小泉今日子さんと小林聡美さんが演じる50代の幼なじみ、ノエチ(野枝)となっちゃん(奈津子)の穏やかな日常が描かれています。
どちらも独身で、実家住まい。
2人は保育園の時からずっと1番の友達だったので、お互いの小さな恥も誇りも、本気だった初恋の行方もほとんどその場で目にしている仲です。
団地という昭和の香りが残る場所で、二人は実家暮らしを続けながら、友情が途切れることなく、日々の小さな出来事を共有しています。
フリマアプリでレトログッズを売ったり、夕食を一緒に楽しんだり。夕食でたまに登場する有機野菜が美味しそうだったり。
特別な事件は起こらないけれど、そんな「何でもない日々」がとても愛おしく感じられます。
年を重ねることは、悪くないかもしれない

読んでいて、一番心に残ったのは、
「年をとるって、意外といいかもしれない」という感覚でした。
若さや派手さだけが価値ではなく、ゆっくりとした時間の中で育まれる信頼や安心感こそが、人生の豊かさなのだと感じました。
誰かと一緒にごはんを食べること。
静かに同じ空間にいること。
他愛もない会話をすること。
年を重ねたからこそ、しみじみと感じられる幸せなのかもしれません。
こういう物語がほっとする。

「きのう何食べた?」や「最後から2番目の恋」も大好きなのですが、最近はこういった大きな事件が起こるわけでもなく、派手な恋愛模様があるわけでもない、日常生活の幸せが描かれている物語がほっとします。
「団地のふたり」もページをめくるたびに、心がじんわりとあたたかくなる、そんな一冊でした。
こうなるとドラマも絶対観たい!NHKオンデマンドに入ろうか悩み中です。
TB - aimi
パート / 千葉県 / LEE100人隊トップブロガー
38歳/夫・娘(8歳)/手づくり部・料理部・美容部/美容が好きで、日々いろいろなアイテムを試している元エステティシャンです。「心を豊かに過ごす」をテーマに、季節の移ろいを感じながら日々を楽しんでいます。子育ての合間のほっと一息時間や、美味しいもの、美容・ファッション、旅先での出会いや思い出など、日々の中で感じた“ちょっといいな”を綴っていけたらと思います。イエベ春。骨格ナチュラル。身長162cm。
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