なんでもない日常が愛おしい。
こんなありふれた言葉 (慰め?)ではつまらない。もう少し、誰にでもある、心の奥の触れられたくない気持ちを文章にしているような、そんな感情が散らばっていました。
久しぶりに小説を。短編集や実用書、漫画をサクッと読んではいたものの、よし!読もうと座る気概には足りなかったこの1年。
長女がの1歳の誕生日が近づき、わたしの気持ちもだいぶペースが掴めてきたのかもしれません。
【田舎の紳士服店のモデルの妻】著:宮下奈都

妹が、おもしろいよと渡してくれた時、え⁈ と笑って聞き返してしまったこのタイトル。
一体何の話?となりますよね。
読み進めていくと、絶妙に要所をとらえた立ち位置、ポジションである妻の話だと理解できます。
宮下奈都さんの小説は、国語の受験でも出てくるようですが(予備校の教師をしている友人が教えてくれた)、恥ずかしながら初見でした。
最後に解説を書いている辻村深月さんは、学生の頃よりから何冊も読んでいて好きな作家さん。
※その解説が、最後に読み終えた様々な感情_もやっと・納得・しみじみ…など_をうま~くまとめてくれて、そこも良いのです!

辻村深月さんの文章よりも、女性の感情の黒い部分というか、そこ言葉にしないで、という箇所をさらっと形容している印象。
なので、主人公の妻に対して、そんなこと いちいち突っかからないでよ、という気持ちにさせるような部分もあり。
でも、客観的に捉えたら自分の気持ちもこんな感情なのかな~なんて思ったり。
なんだかアバウトな感想でわかりにくいですね…、ネタバレしないように。

辻村深月さん繋がりでもう一言
『傲慢と善良』を読んだ方がいらっしゃればこの本をぜひお薦めしたいです。
結婚までの婚活、出会いの過程のリアルな側面、現実を見せられたその小説。こちらは、対して結婚後のリアルというところでしょうか。
いつか古いエッセイで読んだ言葉が思い出され、、、
私たちは小さい頃から、シンデレラなどのプリンセスストーリーをたくさん読んできて、結婚したら明るい未来が広がっている!と知らず知らずのうちに思い込んでいた。結婚までのストーリーはもちろんドキドキで楽しくて、十人十色、わくわくするお話ばかり。でも、その後、みんな幸せになっているの?どんなふうに暮らしているの?と。
そこのところの女性の感情が、この小説で味わえる。
意外とサラッと読めます📚
夜のつぶやきに、お付き合いいただきありがとうございました。
013/ましゅ
013 - ましゅ
会社員 / 埼玉県 / LEE100人隊
36歳/夫・息子(7歳・3歳)・娘(1歳)/美容部/現在育休中ママです。慌しい日々を明るく前向きに過ごせるように。そして自分も大事にできる時間を。「子どもと快適に過ごせる服」が、好きなファッションとなりました。そこへ、キレイめ・クラシカル・上品さを足して行くのがLEE100人隊3年目の目標です。旅行、読書、子連れお出かけ、ご褒美時間、美味しいものなど、共有するのが楽しみです。よろしくお願いします♪
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