ChatGPTとの付き合い方を娘と学ぶ──AI時代に生きる力を育てる1冊
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016 Umi
2025.04.22 更新日:2025.07.07
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SNSをにぎわせたChatGPT
最近SNSで話題になっているChatGPT。
ジブリ風のイラストや、「〇〇風」の生成コンテンツがたくさん流れてきて、誰もが一度は“ChatGPTに話しかけた経験があるのではないでしょうか?
そんな中、LEE100人隊・あおさんのこちらの記事で紹介されていた数々のChat GPTの関連本。
私も色々読んでみたくて、まずはこちらの本を入手しました。
📘『ぼくたちはChatGPTをどう使うか──14歳から考えるAI時代の学び』東大カルペ・ディエム(著)、西岡壱誠(監修)
タイトルには“14歳から”とありますが、大人が読んでも「おぉ…」と頷くことばかり。
むしろ、今の大人こそ読んだ方がいいのでは?と思いました。

ChatGPTは、私の“仕事パートナー”
実際、我が家でChatGPTの話題はよく出ます。
私自身は1年以上前からChatGPTを使い始めていて、
最初は、冷蔵庫にある材料を伝えて夕飯のアイデアをもらったり、旅行先と日数を入力して旅程を作ってもらって参考にしたり…そんな『ちょっと便利なツール』という感覚で、気軽に使い始めたのがきっかけです(笑)
本格的に仕事の中で濃く使うようになったのは、ここ半年ほど。
今ではメールの返信、資料作成、アイデア出し、画像生成など、日々の業務の相棒として欠かせない存在に。
作業効率は体感で半分以下になり、プロンプトの書き方を工夫していくことで、どんどん賢く、頼もしくなってくれるのが面白い!
以前、あおさんとコメントのやりとりをした際に、
「ChatGPTは頭のいい有能な彼氏くらいに依存しています」と書いてくれたことがあって、本当にそれだなぁと思っています。
この本を読んでいると、
生成AIを仕事で日常的に使っている私にとっては、「あ、これ知ってるな」と思う場面もありましたが、それでも読み進めるうちに、「これはすごく上手に構成されてる」と感じました。
子どもにとっても、そして「実はまだ使いこなせていないかも…」という大人にとっても、やさしく寄り添いながら背中を押してくれるような本です。
ベータ版のままで、まず出してみる
この本の中でとても印象的だったのが、「ベータ版のまま出していい。みんなで精査して育てていけばいい」という考え方。
ChatGPTのような生成AIは、ある意味で“みんなで育てていく”ツール。Wikipediaのように、最初から完璧なものではなくて、間違っていることもある。
でもそれを前提に、みんなで知識を持ち寄り、試しながら少しずつ磨いていくという姿勢が、大事なのだと思います。
だからこそ、「どう使うか」を自分で考える力が必要なんですよね。正しい使い方はひとつじゃないし、時に間違いが混ざっていることもある。それを見極めながら、自分で判断し、活用していく姿勢が、これからの時代には欠かせないと感じます。
完璧じゃなくても、まずは出してみる。
そこから周囲と対話しながら、もっといいものにしていく──。
日本では「完璧に仕上げてから提出する」ことをよしとする文化が根強く、私自身も「120%を目指すのが当たり前」みたいな価値観で育ってきました。
でもこの本に出てきた「まずベータ版で出して、他の人に助けてもらいながら作っていく」という考え方に、すごく納得。
完璧を待つよりも、まずは実行に移す。
この方が今の時代に合ってるし、軽やかで、楽しくて、学びが深まる気がします。
子どもにも、AIと向き合う視点を
この本は今、11歳のムスメにも読ませ始めています。
子供でも読みやすく、問いかけが多い構成なので、AIとどう向き合っていくかを考えるきっかけになりそうです。
ムスメもすでに、好きなアーティストのことや調べ物などでChatGPTを活用していて、自然に“検索以上のツール”として使いこなしている様子。
今後AIがますます身近になっていく中で、「どう付き合っていくか」を子ども自身が考えられることは、とても大切だなと感じています。
新しい技術に出会ったとき、
「どう使えば自分の役に立つのか」
「どこに注意すべきなのか」
を自分の頭で考えていく力。
それは、これからを生きていく子どもたちにとって、学校の勉強と同じくらい、いやそれ以上に大事な『生きる力』かもしれないな、と思います。
日本とカナダ、子育ての視点から
カナダと日本、両方の文化を見ながら子育てをしていると、ふと考えることがあります。
いい学校で学ぶこと、経験を増やすこと、子供の将来の選択肢を広げることももちろん大事だけど、これからの時代に本当に必要なのは、
“完璧を目指す” よりも
“変化に対応できる柔軟さ”や、“賢く選ぶ力”ではないのかなぁ…と。
そのためにも、AIリテラシーは避けて通れないテーマだし、大人も子どもも一緒に学びながら、向き合っていけたらいいなと思います。
ではでは、また♡
016 - Umi
教育系 / カナダ / LEE100人隊
48歳/夫(ポーランド人)・娘(12歳)/手づくり部・料理部・美容部/気づけば、カナダ暮らしも20年。3年目のLEEラストイヤーは、心豊かに、彩りゆたかに。旅やネイル、ワークアウト、発酵生活やおいしいものを通して、海外にいても心の余白を大切に。「丁寧に」、そして「笑顔で」。少しの冒険心とユーモアを添えて、多面的に進化していけたらと思います。読む人の心に、ぽっと灯りがともるような瞬間を届けられますように。パーソナルカラー:イエベ秋 顔タイプ:エレガント 骨格:ナチュラル。
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