ちょっと変わった潮干狩り
暖かくなり、潮干狩りが解禁されたエリアも増えてきました。
潮干狩りといえば、アサリやシジミを想像されるかと思いますが、今回、ちょっと珍しい潮干狩りに行ってきた記録です。
見た目が苦手な方もいると思いますので、ヌルッとしたグロテスクな生物がダメな方はここで・・・。また別のクリップでお会いできたら嬉しいです♪
海洋生物なんでもどんと来い!な方、お付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。
マテ貝、ご存知ですか?
なかなかスーパーでは出会うことのない「マテ貝」。
二枚貝の一種で、北海道から九州まで、日本全国幅広く生息しており、貝らしくない細長い見た目が特徴です。

↑これが「マテ貝」です。
福岡県の、北九州空港からほど近い苅田町〜行橋市エリアの海岸が、マテ貝採りで有名なのです。
以前住んでいた北九州市から近く毎年行っていたのですが、昨年はバタバタしていたため時期を逃してしまい。
2年ぶりの挑戦です。
まずは準備!
マテ貝採りで必要なものは、まずクワかスコップ。
採ったマテ貝を入れるバケツ。
そして絶対に忘れてはならないもの。
塩。
これがないとマテ貝採りは始まりません。
忘れたらもう諦めて帰った方が良いです。
(何故塩が必要なのかは後述します)
塩はスーパーにある一番安いものでいいのですが、サラサラタイプがおすすめ。
準備する塩の量は、どのくらいの時間やるかで変わってきますが、多めに見積もってだいたいひとり1キロあれば大丈夫かと思います。

↑ダイソーで揃う、マテ貝セット。
で、塩を入れるもの。
ダイソーのはちみつポットが非常に使いやすいです。
これに似たドレッシング入れとかもあるのですが、穴が大きいほうが塩がサラッとでてくるのです。

これに塩を移し替えたら準備完了。あとはもう、採るのみです。
今年は福岡県行橋市【長井浜海岸】へ
行橋市でマテ貝採りができるのは「蓑島海岸」と「長井浜海岸」があります。
今年は「長井浜海岸」の方へ。

↑奥にいる人達、みんなマテ貝ハンターです。
初場所なのでちょっとドキドキ。
料金は大人一人500円、小中学生以下無料。駐車場代はかかりません。
駐車場のそばにトイレ、足洗い場があるのは安心♪
ここではクワがレンタル500円、塩が200円で販売されていました。
クワは普段なかなか使わないので、レンタルするのも良いかもしれません。
マテ貝採り、開始!
場所はなるべく遠いところのほうがマテ貝が多い傾向にあるので、奥から手前にどんどん戻ってくるようにすると良いです。
場所を決めたら、クワかスコップで一気に砂を掘り起こします。
すると、ポコポコと小さな穴が見えてきます。

この穴に塩をピュッと入れていきます。

↑だいぶマテ貝と闘ったあとの写真で失礼いたします。
少し待つと・・・
にゅっ、と、マテ貝が現れます。

↑穴になにかいるの、お分かりいただけるでしょうか。ほんとはもうちょっと飛び出してきますが、写真撮ろうとするとすぐに引っ込んで・・・ご興味あればぜひYouTubeなどの動画で見てみてください。
ニュッと出てきたら、すかさず殻の部分を捕まえて、ゆっくりと引き抜きます。
殻が脆くて割れやすいので優しく掴まないと砕けてしまいます。
しかしながらこのマテ貝、意外と力が強く。
優しく掴み、かつマテ貝に負けないパワーで引き抜くというコツが要ります。
上級者は、見えている穴に塩を投入しつつ他の穴から出てきたマテ貝を捕まえるというスピーディーかつ効率的なテクニックでどんどんマテ貝を採っていきます。
何故塩をふりかけると巣穴から飛び出してくるのか。
これには諸説あるのですが、マテ貝が塩分濃度の変化に敏感だからというのが有力な説みたいです。
ぜひファミリーで楽しんでいただきたい!
マテ貝採りは家族連れが圧倒的に多いです。
塩をふりかけて捕まえるという、ちょっとしたマテ貝との駆け引きが楽しいのと、順調にいけば1時間ほどでバケツがいっぱいになるので人気なのだと思います。
あとは「この人、業者なん・・・??」というくらいにひとりで黙々と大量のマテ貝を捕まえていく方もちらほら(そしてこういう人、クワで砂をザーッと掘り起こしていって、穴を見つけるのを手伝ってくれたりする)。
砂抜き不要で食べられる!
さて、干潮から1時間ほどの潮干狩りタイム。大人2人でこれだけ採れました。

マテ貝を獲ったら美味しくいただきます。
マテ貝は旨味の強いアサリみたいなものですので、アサリと同じ料理でしたら間違いないです。
アサリのように砂をかまないので、しっかりと洗えば砂抜き不要(気になる方はアサリと同じ方法で砂抜きしても)!
採ってすぐに食べられる。なんていい子なの、マテ貝。
ちなみに冷凍もできるらしいですので、万が一採り過ぎたら冷凍保存しても◎(我が家はすぐ食べ終えるので冷凍までたどり着いたことがない・・・笑)。
まずは「マテ貝のボンゴレビアンコ」
普通のボンゴレレシピをマテ貝に置き換えるだけ。

濃厚なマテ貝出汁をしっかりパスタに絡めて。

やっぱり定番「マテ貝のアクアパッツァ」
マテ貝は出汁がほんっっとーに美味しいので、お出汁を楽しめるアクアパッツァを。
白ワインを使うので香りも良くなります◎

前日に夫が釣ってきたカサゴとメバル、いただきもののイカ&新玉ねぎを入れました。
ほぼ自給自足ごはん笑!

このお出汁が、最後の一滴まで飲み尽くしたくなるほどに濃厚で美味しいのです♪
マテ貝採りのポイント
非常に楽しいマテ貝採り、ぜひ家族でお楽しみいただきたいので、きな的マテ貝採りポイントを。
1.大潮の干潮1時間前が狙い目
大潮、一番潮が引いてマテ貝採りできる範囲が広がります。
干潮から始めると、どんどん潮が上がってきてしまうので、干潮1時間前くらいに開始すると安全に楽しめます。
2.長靴必須!ビーサンはNG
普段は海に浸かっているところを掘っていきますので、ぬかるんでいるところも。
ビーチサンダルだとぬかるみにはまったらもうサンダルは諦めるしかなくなってしまうし危険ですので長靴で。
(毎回「あぁ、この持ち主、裸足で帰ったのかな・・・」という取り残されたかわいそうなサンダルを見かけます)

↑ワークマンで売っている、たためる長靴みたいにピッタリしていると動きやすいですよ!
3.海に背を向けない
マテ貝との駆け引きはかなり熱中してしまいますので、気がつけば潮が満ちてきている!ってことも。
必ず海の方を向いて、海の状況がわかるようにしておきましょう。
4.採って良い場所なのかの確認を!
最後が一番重要なのですが、貝の採取に関しては漁業権が設定されていることが多いです。
なので事前に貝を採取していい場所なのか必ず確認してください(あと時期も禁漁期間があったりします)。
私が今回行った長井浜海岸のように有料で管理されている場所が安心かと思います。
あと、小さいマテ貝はまだまだこれから成長するので返してあげてくださいね。
これからがベストシーズンです♪
私の住む福岡では、福岡市東区の雁ノ巣エリアもマテ貝で有名。
他の地域も調べてみましたが、全国的にマテ貝スポットがあるようですので、検索してみると意外と近くにマテ貝スポットがあるかもしれません。
採って楽しい、食べて美味しいマテ貝、おすすめです♪
(写真だと面白さが伝わらないのが悔しい!ぜひ動画検索してみてください)
長くなりましたが、ここまでお付き合いいただきましたみなさま、ありがとうございました♡

040 - きな
事務職 / 福岡県 / LEE100人隊
40歳/夫/手づくり部・料理部・美容部/福岡生まれの福岡育ち、地元ネタ多めの2年目隊員です。飲むこと食べること大好き!そして収集癖あり(うつわやキャラものなど)。プチプラファッション好きです。趣味は食べ歩き、ドライブ、神社仏閣巡り、コスメ探し。釣りやキックボクシングでストレス解消しています。今年度もたくさんの「これ、いいな!」をみなさんとシェアしていけたら嬉しいです。
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040 きな