久しぶりの読書記録。「引き算の子育て」
最近、何冊か本を読んでいたのですが、「これ、紹介したい!」と思えるものに、なかなか出会えずにいました。そんな中で久しぶりに「これは読んでよかった!」と思えた一冊が、**『引き算の子育て』**です。
世の中には「〇〇したらいい」「こう育てればうまくいく」という“足し算”の子育て本が多いですが、この本はその逆。「引き算」の発想で語られる内容が新鮮で、手に取りました。
著者は、教育ジャーナリストのおおたとしまささん、カリスマ塾講師として知られる井本陽久さん、そして算数塾主宰の宮本哲也さん。教育の現場で多くの子どもたち、保護者と向き合ってきた三人の対談形式の本です。
読んでいて面白かったのが、言葉の選び方。
たとえば——
- 「時代の変化なんか恐れても仕方ない」
- 「人生には、“言われたことをこなす家畜コース”と、“自分で切り拓く野人コース”しかない」
- 「“できる・できない”は、実はどうでもいいこと」
…など、ちょっと強めでインパクトのある表現が、逆に深く刺さってきました。
一番心に残った言葉
「子どもを通して、自分を変えてもらう。子育てで苦しくなるのは、“この子を変えなきゃいけない、親の責任で変えなきゃいけない”って思ってしまうから。でも、どの先輩お母さん・お父さんに聞いても、“子どもを思い通りに変えられた”なんて人はいない。つまり、変えられないってことなんです」
「でも子育てをしていると、うまくいかないなと思いながらも、確実に“自分”が変わっていく。だから、“子どもがどう変わったか”ではなく、“自分がどう変わったか”を軸にすればいいと思う」
この言葉を読んだとき、「ああ、そうか」と心がすっと軽くなりました。
子育てって、自分のことのようで、でもそうじゃない
子育てが苦しくなる理由のひとつは、子どものことを、自分のことのように置き換えてしまうからだと思います。
子どもが笑っていれば嬉しいし、悲しい思いをしていれば、自分のこと以上に苦しくなる。
でも、子どもには子どもの人生があり、私は私の人生がある。
「こうしなきゃ」「あれもやらなきゃ」と頑張りすぎることが、本当に必要なことなのか。
この本を読んで、少しずつ「手放してもいいんだ」と思えるようになりました。
同時に、「自分が自分らしくいられること」、そして「それをまるごと受け止めてくれる存在がいること」が、親としての大切な役割なのかな、なんてことも考えました。
もちろん、私もまだまだ成長途中。つい口うるさく言ってしまったり、感情的になってしまうこともあります。でも、こうした気づきが心の片隅にあるだけで、きっと少しずつでも変わっていける。そんな気がしています。
子育てに悩んでいる方、少し肩の力を抜きたい方に、とてもおすすめの一冊です。
TB - あお
会社員 / 埼玉県 / LEE100人隊トップブロガー
39歳/夫・息子(14歳・8歳)/フルタイムの会社員、ワーママ歴は13年目に突入。39歳でリモートワーク中心の会社に転職しました。平日はとにかく質素に疲れないように過ごし、土日は子ども達の試合を見に行ったり、カフェに行ったりアクティブに過ごしてます。趣味は読書、料理、インテリア。特技は家計管理。日々、自分の心と身体を整えるために、ジャーナリング、読書、ヨガ、ウォーキングや筋トレに勤しんでいます。骨格ストレート、イエベ秋。身長153cm。
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