こんにちは、057しょこみです。
最近読んだ本のご紹介です。
「教誨」柚月裕子
実際にあった事件を元にしており、それだけで気持ちが沈むのですが…。
でもずっと読みたいなと思っていました。
事件を元にはしていますが、フィクションです。
フィクションだから作り話だ、ということではありません。
もしかしたらそうかもしれない、と思わせる丁寧で深い描写に最初から最後まで考えさせられます。
事実と真実
よく思うのは、事実と真実は違う、ということ。
そこにある事実はたしかにそうなんだけれど、誰にも分かり得ない真実がある。そんな時ってきっと山ほどあるのだろうと。
被害者のいる事件であり、どんな真実があろうと許されることではなく罪は罪であり、被害者は戻ってこない。

しかしどうしても、どこかで何かが違っていれば起こらなかったのではないかと思ってしまうのです。
どこかで誰かが彼女に寄り添っていれば、手を取っていれば、愛情を知っていれば…。
彼女はまぎれもなく加害者ですが、被害者でもあり、そもそもそういった輪のなかに生まれ落ちてしまったことは、彼女になんの責任もない。
いわゆる親ガチャのようなもの。
無関心でいないこと
たまたま平和で幸せな場所にいられているわたしが、ああだこうだ言えることではないのかもしれません。
けれど、彼女のような境遇にあっても、どこかで何かがあり、どこかで誰かと出会ったことで輪から抜け出せる人もいる。
その“何か”に“誰か”に、自分だってなりうるのだ、そうやって救い出すことができるかもしれないのだ。
反対に、自分が彼女のような境遇に陥ったとしても、そこで終わりではないのだ。
“何か”に“誰か”に、光はある。希望はある。
誰だって幸せになれる。
生まれや育ちにかかわらず。
甘い認識だろうと、そう信じて生きていきたいと思うのです。
【057しょこみ】
TB - しょこみ
主婦 / 神奈川県 / LEE100人隊トップブロガー
39歳/夫・息子(1歳)/手づくり部・料理部・美容部/国内外問わず旅が大好き。特に北欧をはじめヨーロッパ贔屓で、目下の夢は息子とフィンランドを訪ねること。その土地ならではの手仕事や食文化に惹かれます。“衣食住すべてお気に入りに囲まれて暮らすこと”をテーマに、日々試行錯誤の等身大クリップを書いています。子ども服づくりが新たな趣味。顔タイプソフトエレガント、骨格ウェーブ。TB1年目、どうぞよろしくお願いします。身長164cm。
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