2025年3月のお題

特別支援学校入学を前に、わたしの子育てを振り返る。その3

  • 058 フジコ

2025.03.16

  • 22

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前回の続きです!

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幼稚園を退園し、年長に進級してからは、すぐに安定して過ごせる日が増えました。

ほどなくして、5月から就学相談が始まりました。

障がいがあったり、発達に遅れがある子どもが進学する先を、地域の教育委員会との面談やテストなどを通して決定する手続きです。

信頼する療育園の先生方や、主治医の先生、皆さんが「娘ちゃんには特別支援学校がいいと思う」とすすめてくださいました。

また、親としても、幼稚園を退園した経験から、刺激の多い環境のなかで背伸びをして頑張らせるよりも、マイペースに着実に安定してすごせる環境の方が向いているタイプだと判断したので、特別支援学校への進学を希望し、教育委員会の判定も「特別支援学校への進学が妥当」とのことで、満場一致で進学先が決定しました。

本人の状態も安定し、平和な日々をしばらくすごしていたのですが、10月ごろに風邪をひいたのをきっかけに、もともとあった聴覚過敏の傾向がひどくなり、よくかんしゃくを起こすようになりました。

とくにお友だちの泣き声が嫌だったようで、そのために療育園にも行きたくないと暴れる日が続きました。

また、園に行ったら行ったで、次は帰る時間になっても帰りたくないとごねたり、かと思えば帰りの会に出ずに帰りたいとわがままを言って泣いたりするようになりました。

たいへんな時期ではありましたが、成長を感じる部分もありました。

というのも、これまで娘は集団生活の場で泣いたり暴れたりすることは少なく、わりと淡々としているタイプで、いやなことや困ったことがあっても表現方法がわからずにただその場を走り回ってしまったり、不安なのにニヤニヤと笑ってしまったりしていたからです。

これまではそういった外でのストレスを、家で暴れるというかたちで爆発させていましたが、先生にも怒りを見せられるようになったのは、毎日園に通う中で先生方との信頼関係ができてきたからこそなのかなと感じました。

また、かんしゃくに対する先生方の対応は、わたしもとても勉強になることが多く、自宅でも先生の声掛けを真似してみたり、対応に困ることは先生方に相談したり、療育園の先生方が本当に日々の支えとなっていました。

そうして自宅や園でしっかりと向き合っているうちに、少しずつ本人のようすも落ち着いていき、現在でもかんしゃくや衝動的な行動など困りごとはちょくちょく起きますが、おおむね落ち着いて日々を過ごせるようになってきました。

今日までを振り返って

こうして振り返ってみると、これまでのわたしたち親子を支えてくれたのは「他者とのつながり」だったと感じます。

療育園では娘はもちろんですが、わたしが先生方に助けていただく場面がたくさんありました。

また、東京にほとんど知り合いのいなかった私にとって、療育園のお母さん方とのつながりは本当に大切なもので、共有させていただいた楽しい時間は、わたしの育児にとってなくてはならないひとときでした(完全に余談ですがわたしは園の保護者会の代表を2年連続でやりました(笑)!もともとそういうタイプではなかったのですが、いろんな繋がりができて、本当にやってよかったです)。

4月から新たな環境になり、きっと娘もまた緊張から不安定になり、新たな問題も起き、たいへんなこともあると思います。

ですがそんななかでも周りから孤立せずに、ひとつひとつのご縁を大切に子育てをしていきたいです。

これからのこと

将来の目標として、長期的には、お金を貯めて、知識を増やして、娘がずっと幸せに暮らせるようなグループホームを建てたいという夢があります。

ですが、それよりもっと大切なことは、目の前の娘とのいまをおもしろがることかなと思っています。

今まで「子育てを楽しんで」とまわりから言われても、「こんな場面楽しめないよ…」と思うような状況に陥ることも多く、あまりピンと来ていませんでした。

ですが、あるとき樹木希林さんのことばで「おごらず 人と比べず 面白がって 平気に生きればいい」というフレーズを聞き、本当にそうだなと。

そして楽しむことができないときも、娘の言動ひとつひとつをおもしろがることならできるかな、と感じました。

娘はとても記憶力がいいので、彼女が大きくなったときに思い出す家族の風景が、少しでも幸せなものであってほしいです。

わたしは昔から周りから真面目で努力家と言われて育ち、常に先のことばかり心配して生きてきたような気がしていますが、そろそろ頑張ることよりも、完璧を目指すことよりも、今を肯定して味わうことの方が大切だと、考え方を改めるべきときかなと感じています。

それは娘の「人と自分を比べず、いまを一生懸命味わう姿勢」から学んだことでもあります。

「子育て、親育ち」とか「育児は育自」とはよくいいますが本当にその通りで、わたしはこれまでの毎日、娘から教えられることばかりでした。

娘がいなければわたしは、人には生まれ持った得意なことや苦手なことがあること、全員にそれぞれのいろいろな特性があること、完璧な自分でなくても肯定しても良いのだということ、そして人のやさしさや強さや弱さ、そういったことを今よりもわからないままだったと思います。

そういう意味では娘はわたしの娘でありながら、人生の先生でもあります。

これからも一緒に、毎日をおもしろがって味わいながら生活していこうと思います。

文章ばっかりで読みづらくなりすみませんでした!

最後までお読みいただきありがとうございました。

フジコ

058 - フジコ

主婦 / 東京都 / LEE100人隊

33歳/夫・娘(6歳)/料理部・美容部/大阪出身、かに座のAB型、身長165cm。会社員の夫、特別支援学校に通う娘、専業主婦の私の3人家族です。趣味はヨガ、ピラティス、アーユルヴェーダ、読書、民藝。マイブームは和菓子、座右の銘は「健康第一」と「8時間睡眠」です。3年目もマイペースに楽しく活動したいと思っています。よろしくお願いします。

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