本を読むのは小説でもエッセイでも漫画でも大好きなのですが、どうしても熱中してしまうと他のものが何も手につかなくなるので最近は小説は自粛中。
(続きが気になって中断するタイミングがつつかめず、寝る間も惜しんでやらないといけないこともそっちのけで続きを読んでしまう…)
なので、細かく分かれていて隙間時間にちょこちょこ読めるエッセイばかり手に取っています。
ようやくカナダに行きまして 光浦靖子
光浦さんが50歳でカナダに留学をスタートして1年目の日々が綴られています。

私は年をとればとるほど大きな変化へと踏み出す勇気ってなかなか持てなくて。
でも何か変えたい!現状から抜け出したい!とは日々思ってはいるんですよね。笑
なので”留学”という文字だけ見ると新しい世界や楽しそうな日々を想像していいなぁ…と簡単に思ってうらやましく感じていて。
ところが思いのほか、何事も一筋縄でいかない日々の光浦さんの日々の葛藤に思わず笑ってしまったり、共感したり。
そうだよね現実って苦しいことが次々出てくるよね、でもがむしゃらにやった後に気がついたらちょっとキラッと光るものが残っていたりするよね!なんてことを読みながら改めて感じました。
いのちの車窓から 2 星野源
星野源さんの言葉の紡ぎ方が好きなんです。
誰もが読みやすいすっと入ってくる文章の中にある優しい言葉が心にそっと広がっていくような。

歌手だったり俳優だったり外から見えやすい活躍を目にしながら、どの分野でも才能あふれていてすごいなぁと思っていたのですが、随分前に初めて文章を読んだ時にあっという間に惹きこまれていて。
こんな素敵な文章まで書けるなんてズルい!と思いながらそれまで書いたものを読み漁っていました。
内側にある葛藤や人と同じようにできない苦しみだったりがあって、それにもがいてもがいて苦しんで。
でも苦しみながら出会ってきた周りの人たちのあたたかさだったり、苦しみを他の作品に変えていくパワーだったりを感じられる文章は読み終わると心がほわっとあたたかくなります。
へこたれてなんかいられない ジェーン・スー
普段がらポットキャストやラジオの話を聞きながらうんうんと首がもげそうなくらい頷いて、パワーをもらっている我らが中年の星ジェーン・スーさん。笑

何でこんなに心を捕まれるんだろうなと思いながら文章を読んでいると、常日日頃心の奥底で思っているけれどうまく言葉で言い表せないことを、スッキリ整理して言語化してくれるのがスーさんの文章だなぁと思いました。
もやもやしたり落ち込んだり、越えたと思ったら次々に色んな山があらわれる日々だけど、へこたれてなんかいられないし一緒に頑張ろうと思う力が湧いてくる、同調するだけではなく前を向く力につながるエッセイです。
月と散文 又吉直樹
ぽつりぽつりと出てくる言葉が独特で、普段から何だか気になる存在の又吉直樹さん。

普段どんなことを考えて過ごしているとその言葉につながるのかなぁという思いもあり手に取ってみたら、私には想像もつかない世界が広がっていました。
現実からいつの間にか空想の世界へと入り込んでいて、あれ?どこまで現実?!と思うことが何度もありながら、ニヤッとしたり頷いたり。
起ったことを人と違う角度から考える力、しかもじっくりと深くまで考え続ける力がとにかくすごい。
こんなにずっと色々なことを考え続けていると、ポロっ興味深い言葉がでてくるよなぁと納得できたような、更に不思議さが増したような感覚でした。
リリオ
会社員 / 愛媛県 /
43歳/夫・娘(11歳)/料理部・美容部/おいしいものや、見たことないもの体験したことのないことのためのお出かけが大好きです。好きなことにはフットワーク軽いけれど、基本的には面倒くさがりのなまけもの。人見知りだけど、お酒を飲むと話せるタイプ。丁寧で穏やかな人に憧れるけれど、割と雑でせっかち。ビール、ポテチ、マンガ、エッセイ、キャンプ、山、が好き。身長162cm。
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