新幹線がビューンって通り過ぎるのを「目が追いつかなーい」って思うような、そんなスピード感で毎日が過ぎていっています。
やりたいことリストのみならず、やることリストは増えるばかりで、頭の中も大渋滞。
時間が流れるのが早すぎて、もう少しスロー再生できませんかね?って思いつつ、でも、そんな慌ただしさの中にも、小さな達成感や、ふとした瞬間に感じる春の気配が混ざって、
「まぁ、こんな日々も悪くないかな」と気付けば朝が来ている毎日ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。前置き長くてすみません。ブログから少し遠のいていた言い訳です。
そんな日々ですが、1日10分でも本をめくる時間を取るようにしています。
最近読んだ3冊、『夜明けのすべて』『小説8050』、そして漫画『ガールクラッシュ』。
まったく違うテーマだけれど、それぞれの魅力があって、いい息抜きになっていたので、ご紹介。
『夜明けのすべて』—— じんわり心が温まる物語

「このお話、きっと好きだと思うよ」って友人が貸してくれた本。
瀬尾まいこの『夜明けのすべて』は、PMS(月経前症候群)に振り回される美紗と、パニック障害を抱える山添のお話。
お互いのしんどさを理解し合いながら、ゆっくり距離を縮めていく過程が本当に愛おしい。

PMSの症状がリアルで、読んでいてドキッとする場面も。
「わたし、ここまでひどくはなっていないよね?」って女性ならみんな思う気がする。
わかっているけどコントロールできない感覚、すごく共感できました。
そんな美紗を、山添は変に気を使うんじゃなくて、自然に「そういうものなんだな」と受け止める。
二人の関係性がとても心地よくて、読んでいるうちに心がほぐれていく感じがしました。
何より、登場人物みんなが温かくて、職場の空気感もとっても素敵。
こんな温かい人たちと一緒に働きたい!と思わされる場面がたくさんあって、読後にはじんわり幸せな気持ちになれる一冊です。
瀬尾まいこさんの本は、読んでいて心が安らぐから大好きです。
『小説8050』—— 家族の崩壊と再生を描く、胸をえぐる一冊
友人から「読んだ方がいい」と言われ、重そうなだな…と思いながらも読み始めたら手が止まらなくなってしまった。

林真理子の『小説8050』は、いじめ、引きこもり、お受験、家族、裁判…と、現代の問題がぎゅっと詰まった物語。
復讐や恨みといった負の感情が渦巻く展開で、読んでいて苦しくなる場面もたくさん。
でも、その重さがあるからこそ、一気に読んでしまいました。
特に、
「いじめ加害者は何とも思わず普通に生活し、被害者の心の傷には気づかない」——この事実がリアルすぎて、改めて考えさせられました。
昔も今も変わらないこの構図、どうしたら変えられるんだろう…と考え込んでしまう。
でも、家族がバラバラになりそうな中、それでも必死に繋がろうとする姿には救いもあって。
ただ暗いだけの話ではないのがよかった。

重いテーマだけど、「小説8050」というタイトルにも色々考えさせられるし、林真理子さんの筆力でぐいぐい引き込まれる、そんな一冊です。
『ガールクラッシュ』—— 親子で楽しめるオーディション漫画
この漫画は、LEE2025年3月号のCulture Naviで紹介されていて気になり、手に取った作品。

ちょうど、オーディション番組『No No Girls』を見始めたところだったので、その流れで読み始めたら、すっかりハマってしまいました。
韓国の芸能事務所のオーディションを受けアイドルを夢見る女の子たちが、厳しいトレーニングや競争を乗り越えて成長していくストーリー。
努力や友情、ライバルとのぶつかり合い…
アイドルオーディションといえばテレビでASAYANを見ていた私は、懐かしい気持ちとともに、新しいアイドルの形とオーディションの感覚にびっくり。

「若いっていいわー。」と青春を眩しく感じながら、読むと自然と応援したくなります。
しかも、ムスメと一緒に読めるのも嬉しいポイント。
アイドルを目指す子たちの熱い姿に、お互い「この子いいよね。」と言いながら楽しんでいます。
ジャンルはそれぞれまったく違うけれど、どれも日常を忘れて没頭できる作品ばかり。
気になる一冊があったら、手に取ってみてくださいね。
ではでは、また♪

016 - Umi
教育系 / カナダ / LEE100人隊
47歳/夫(ポーランド人)・娘(10歳)/手づくり部・料理部・美容部/すきなコト&モノは、写真や動画を撮って編集すること、ジョギング、筋トレ、セルフジェルネイル、大人になってから始めたフルート、アロマオイル、長風呂、和菓子、魚卵、オートミール、そして日本の雑誌を読み漁ること。中でも、いつも変わらぬ目線で今欲しい情報と、手が届きやすい上質な幸せがいっぱい詰まったLEEが大好きです。自分自身が毎日笑顔で過ごせるように、心と身体を健やかに楽しく管理することを心がけています。冬が長いカナダから、読んでいる方の心が温まってハッピーになれるような投稿をお届けします。
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