ねこの日に、伝えたい。
本当に伝えたいことを正確に届ける術を、私はちゃんと持ち合わせていないなぁと、こんな時思う。歯がゆい
今日だけは、ちゃんと届きますように。
2024年、夏
私の暮らしている生活圏で、野良猫が増え過ぎた事で問題が起きた。
地域で増え過ぎた野良猫をどうにかしてほしいという人たちと、可愛いと思う人たちと、無関心な人たちの間で議論は平行線。
幸い私たちの暮らす地域や札幌市は、野良猫の殺処分をやめていて、捕獲されてどうにかされてしまう事はなかった。
「ねこの命を守るには」「どの選択が1番ベストなのか」「自分たちには何が出来るのか」時には涙も交えながら、何度も何度も話し合った。
本当に1番良い選択は、全てのねこたちが家ねことして引き取られ、可愛がられること。我が家を含めて引取先を探し、引き取られた子もいたけど全ての子を家ねこにする事は出来なかった。
TNRという選択肢
たくさんの情報を調べ、保護団体などにも相談していく中で知ったのがTNRという活動。
TNRとは
Trap・Neuter・Return(トラップ・ニューター・リターン)を略した言葉。野良猫を捕獲(Trap)し、不妊・去勢手術(Neuter)を行い、元の場所に戻す(Return)こと。
去勢後のねこは目印として耳の端がカットされ、元の場所に戻した後は地域猫としてその地域で命を全うするまで面倒を見ていく。

TNRのメリット
野良猫の増加を食い止めること、殺処分の抑制やねこ達の健康状態の向上、地域環境の保護など。
ここで伝えたいのは、一部には「TNRは無意味」という意見もある事。もの凄い数いるであろう野良猫の一部にTNRを行っても、結局またどこかで野良猫は増えてしまうのでは?という考えもある。
私たちができる事は地域のわずかな活動かもしれない。それでも、何もしないで更に増え続け、その命が事故や厳しい環境で亡くなってしまうのを見過ごせなかった。
それに結果的に増え続けることは野良猫に困る地域の問題解決にもならない。
迷っている時間は無かった。「雪が降る前に、寒くなる前にTNRをやろう」みんなの意見が一致し、私たちは動き出す。
手探りの準備
この時TNRをメインで行ったのは私を含め4人。そのうち2人はねこを飼っていたけど、4人ともねこを捕獲した経験は一切なし。
本当に捕獲をして、さらには病院に連れて行き、去勢手術が出来るのか。

不安だらけの中、必要な書類を集め、申請をし、病院の予約、捕獲機のレンタル、グッズの用意…素人4人が手探りで何とか準備を行い捕獲へ。
予定数を捕獲へ
詳しくは割愛するけれど、約2ヶ月で私たちが予定していた野良猫6匹全てのTNRに成功。

結果だけ書くと簡単に捕獲出来たように見えるけど、実際は警戒心の強い子もいるし、途中で逃げられたり、引っ掻かれたり、簡単では無かった。
命を救い続けるために何が出来るか
トップ画像に載せたねこ柄の瓶は、私たちが去勢手術でお世話になった「飼い主のいない」犬猫専門の動物病院と、北海道にあるクラフトビール工場さんのコラボビール。

購入する事で売上の一部は、動物病院の無い田舎の地域猫や多頭飼育崩壊現場での手術費用として寄付されるそう。

こうやって活動団体の商品を購入したり、募金をしたりすることも支援になるけれど、まずはこういう社会問題があるという事を知ることが大事なんじゃないかなと思う。
私も恥ずかしながら関わるまではTNRも殺処分の現状も知らなかった。
今日は2月22日のねこの日。
全ての大切な命が幸せに生涯を終えられるように、ほんの少しでもこのクリップがきっかけになれたらと願います。
005*たまーに真面目なうさこ
TB - うさこ
パート事務員 / 北海道 / LEE100人隊トップブロガー
44歳/夫・娘(15歳)/料理部・美容部/ゴルフ大好き激務夫と、部活に燃えたアイドルオタクな娘と自然豊かな道央圏在住。子宮頸がん、抗がん剤経験者。数々の人生の修羅場をユーモアで潜り抜け、LEEを愛してここに辿り着く。自称明るい人見知り。カスタムした軽自動車で、推しのキンプリやJUMPを流しながら車中泊やドライブを楽しみ、カフェに行って読書や手帳を書くぼっち時間が幸せ。趣味はダイエット、特技はリバウンド。痩せた時だけ会える“幻の私”を日々追い求めている。週末おいしいビールを飲む為に働くマイペースな4年目隊員。160㎝に憧れるも、身長は何度測っても159㎝。
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