いじめが題材の話です
この話は小学5年生の一見すると普通の子が、急に2階から飛び降りたことから始まります。主人公はその子の母親です。なぜわが子がこんなことをしたのか、その原因を探っていきます。
主人公はその母親、美保。共働きで忙しく、子どものことを気に掛けながらも慌ただしい毎日で、一生懸命仕事と子育てをしています。
美保の小学校時代の話
飛び降りの事件を調べつつ、思い出すのは自分の小学生のときのいじめっ子の話。美保自身は被害者ではなく、いじめを見ていながら止められず、主犯の子におびえながら苦しい日々でした。そのいじめはなかなかひどく、読んでいて心が痛くなりました。
被害者と加害者の気持ち、どちらも描写されている
いじめの被害者と加害者側、どう感じていたか、その後どうなったかが書かれています。このどちら側の気持ちを知ることができます。特になぜいじめられた人は復讐をしないのか、ということも分かりました。この本を読むことで「いじめ」について今一度考えさせられました。
母親の目線
子どものことを信じたい、でも次々とでてくる色々な話を一つ一つ紐解いていくと、意外な事実がわかってきます。学校での話合い、先生の対応、相手の親との話し合い。子育てのリアルな描写に自分を重ねて子育て中の方は想像すると胸がきゅっと苦しくなるかもしれません。母親の子どもに対する思いも分かりつつ、やはり自分の子となるとどうしても特別に味方をしてしまい、物事に対して偏りがちなことも痛感しました。また事実を知ったあとの対応も親としてどうあるのが良いのか考えさせられます。
ラストには意外な結末が・・・
ラストはとある登場人物の手紙で締めくくられています。この物語が言いたかったことはこのラストに凝縮されています。いじめについて色々な立場から考えることができるので、中学生の長男にも読んでほしいと思いました。読みやすく、次の展開が気になり、寝る間を惜しんで一晩で読みました。面白い!ぜひ読んで見てほしい本です。
TB - あお
会社員 / 埼玉県 / LEE100人隊トップブロガー
39歳/夫・息子(14歳・8歳)/フルタイムの会社員、ワーママ歴は13年目に突入。39歳でリモートワーク中心の会社に転職しました。平日はとにかく質素に疲れないように過ごし、土日は子ども達の試合を見に行ったり、カフェに行ったりアクティブに過ごしてます。趣味は読書、料理、インテリア。特技は家計管理。日々、自分の心と身体を整えるために、ジャーナリング、読書、ヨガ、ウォーキングや筋トレに勤しんでいます。骨格ストレート、イエベ秋。身長153cm。
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