昨日は成人の日でした

私の住む福岡県では、北九州市が１２日、福岡市が１３日に成人式が行われていました。

個性豊かな（特に北九州市は全国ニュースにも出ていたので、ド派手さに驚いた方もいたかもですが）はたちのみなさんの着物姿。

帯結びから色合わせなど、見ていて楽しいですね。

というわけで、着物に関する漫画をご紹介させてください。

「銀太郎さんお頼み申す」東村アキコ（１〜６巻・以下続巻）

東村アキコ先生の作品、大好きです。

ご存じの方も多いと思いますが、「東京タラレバ娘」や「美食探偵明智五郎」を描かれている方です。

現在連載中のこの漫画は、着物が大きなテーマとなっています。

ポップだったりシックだったり・・・ページをめくるたび、着物のイラストにウキウキしますよ♪

あらすじ

着物はおろか日本文化にも疎い、カフェで働く主人公・さとりちゃん（２５歳）が、謎の着物美女・銀太郎さんに出会い着物にハマります。

そして着物を通じて、それにつながる日本の文化に興味を持っていくお話。

やっぱり面白い、テンポの良さ

東村先生の話のテンポが好きなんですよね〜。
着物の説明が長々とあるわけではなく、主人公のさとりちゃんがいろいろ調べたり感じたりして、最終的に着物の柄の意味がわかったり（さとりちゃんのボケがちょっと２５歳とは思えない昭和なボケが多いですが）。

似たようで違う着物とか、ホント着物って難しいところも多いですが、小難しい感じはなく。

読み始めてから全然着物の知識がない私も、どんどん着物に興味が湧いてきています。

着物だけでなく、日本の伝統文化に触れる

着物ってどんなときに着る？
となると、やはりお茶やお花。あとは香道、歌舞伎なども。
なのでそのような話もちらちらと出てきます。

知識ゼロのさとりちゃんが毎回新しい発見をして、着物を通じてたくさんの人と出会い、縁ができて・・・。

どんどん世界が開けていく感じがすっごくいい！

そして、私が推す理由。唐津焼

ひょんなことから主人公・さとりちゃんから着物の師匠として崇められることになる銀太郎さん。

全国のうつわなどを買い付けているうつわやさん（？）なのですが、そうなるきっかけとなったのが、佐賀県唐津市の、唐津焼。

なので、唐津のお話も多いです。

【佐賀・唐津】猫好き垂涎の窯元、唐津焼・赤水窯へ

【佐賀・唐津】毎日使いたい、赤水窯のうつわたち

↑以前唐津焼について書いたので、よろしければそちらも♪

ちなみに銀太郎さんは「矢部慎太郎さん」という実在のモデルとなった方がいらっしゃって、ギャラリーが唐津の商店街にあります。

↑昨年（２０２４年）の、唐津やきもん祭りのポスター、なんと「銀太郎さんお頼み申す」だったんです！東村先生のトークショーもあったのですが、気づいたときにはもう満席でした（泣）。街中このポスターだらけでした。

舞台は東京、そして唐津

私の母方の実家が佐賀県唐津市で、幼い頃から地元・福岡の次に慣れ親しんだ土地。
アナザースカイに出演することがあったら、間違いなく唐津です（ないけど、そんな妄想しません？）。

↑日本三大松原・虹の松原もありますよ〜。

全国魅力度ランキング２０２４年最下位の佐賀県ですが、城も嬉野温泉、武雄温泉も佐賀牛も竹崎カニもあって、焼き物なんて有田に伊万里に唐津焼と、意外とてんこ盛りな県。魅力あると思うんだけどなあ。
そんな佐賀県の一都市がフィーチャーされていて個人的に嬉しいです。

唐津は、銀太郎さんにとっては、いいことばかりではなく悲しい過去も詰まった土地なのですが・・・。

↑唐津に来たら、ぜひからつバーガーを！たれが和風の味付けです。

さすが見どころの多い、東村作品

なんかたまに唐突なホラー回があるのですが、絶対地元の人しか知らないような話（心霊スポット）が出てきて驚きました。

東村先生のリサーチ力、そしてそれを話に盛り込む技術よ。

着物の難しさの意味

これは勝手な私見なのですが、着物って着るときのルール（たとえば結婚式なら振り袖、留め袖、訪問着じゃないといけないとか、柄や生地が季節に合う合わないとか）の細かさで敬遠しがち。
ですがそれって、自分にたいして最大限におもてなしをしてくれる相手へ敬意を払うために、それに見合う格好をして感謝をあらわすという感覚なのかなあ、と。

あとは、制約のある中でどれだけひと味違ったおしゃれさを出すか！
同じ訪問着でも染めや絞りにこだわったりとか、帯結びや小物で個性を出すとか。
自分に似合う色や柄を見つけていったりとか。

そんなことをこの漫画を読んで感じています。

現在６巻まで出ています

昨年１１月に最新刊６巻が出ています。

↑６巻のさとりちゃんの着物、かなり私好みです♡

電子書籍もあり、表紙の着物を見るだけでも楽しいのでぜひ見てみてください♪

ちなみに私、浴衣ぐらいしか着れない（それももう１０年くらい前）着物音痴です。
ただ、実家にはたくさん着物があるので、今年は引っ張り出してみようかと思います。

↑沖縄の帰りに見た虹の松原です。上から見るときれいなんですね。

０４０　きな