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【読書記録】ナチュラルボーンチキン

  • TB あお

2025.01.14

  • 4

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~この物語は、中年版「君たちはどう生きるか」です~

こんな帯に惹かれ、読みました!作者は金原ひとみさん。金原さんの小説は結構好きで何冊か読んでいます。切ない話や胸がきゅっとなる話も多いのですが、小説の中の会話の言葉のチョイスが絶妙で引き込まれ、最後には爽快な気持ちになることが多いです。

対局な二人

主人公は40代の独身女性。出版社の労務として毎日同じ流れで生活し食事をし、日々淡々と暮らしています。とあるきっかけで仕事として20代の社員のもとを訪れるのですが、その社員は奇抜な恰好をし、ホストクラブに20万以上一気に使っている女性。自分とは真反対の破天荒な女性と出会いなぜかランチを共にするようになり、彼女と関わる中で新たな出会いがあったり、忘れかけていた昔の痛みや本来の自分を取り戻して行くというストーリーです。

昔を思い出しては叶い気持ちになる

とにかく自由で欲望のままに生きている姿は、どこか羨ましいと思う自分がいました。20代に頃不安もなく日々の楽しさを優先してそれが生きがいでなにが悪いの?という感覚。懐かしいと思いながらもう戻れないというアラフォーの今の私。胸がかゆい感覚です。私も日々仕事と家事、子育てのルーティンな毎日。日々のささやかな幸せはあるけれども、20代の頃のような気持ちににはもう戻れないな、と痛感しました。あの頃に戻りたい、とまでは思わないのですが、戻れないということに切なさを感じます。

人を動かすのは優しさ

20代の破天荒な社員がきっかけで出会ったバンドのボーカルまさかさん。主人公はまさかさんと関わる中で、本来の自分を少しずつ取り戻して行きます。

そのやり取り、まさかさんの言葉のチョイスが雲のようにふわっと優しくて、読んでいて癒されます。

「差別はよくないです。でも皆それぞれ苦手なものはあります」

「そしたら一緒に普通じゃなくなりましょう」

「あーラーメンは素晴らしい選択ですね」

端々に優しさを感じる表現が素敵です。

このまさかさんと関わる中で主人公は本来の自分を取り戻して行きます。やさしさは人を変えるきっかけになるんだな、と思いました。



本来の自分を考える

30代~40代は妻、母の役割を担っている人が多いと思いますが、その中で自分ってどんな人間だったか忘れてしまうときがあります。改めてどう生きるか考えるきっかけになりました。

TB - あお

会社員 / 埼玉県 / LEE100人隊トップブロガー

39歳/夫・息子(14歳・8歳)/フルタイムの会社員、ワーママ歴は13年目に突入。39歳でリモートワーク中心の会社に転職しました。平日はとにかく質素に疲れないように過ごし、土日は子ども達の試合を見に行ったり、カフェに行ったりアクティブに過ごしてます。趣味は読書、料理、インテリア。特技は家計管理。日々、自分の心と身体を整えるために、ジャーナリング、読書、ヨガ、ウォーキングや筋トレに勤しんでいます。骨格ストレート、イエベ秋。身長153cm。

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