日本よりも15時間ほど遅れて、カナダでも新しい年が明けました。
2025年もどうぞよろしくお願いいたします。
日本のお正月の記憶
お正月よりも圧倒的に「祝!クリスマス!」ムードが大勝利のカナダで子育てをしていると、自分が子どもだった頃に過ごした日本のお正月が、ふと鮮やかによみがえります。
母が漬けたお漬物を食べたり、お餅をついたり、おせち料理をつまみながら親戚と夜遅くまでカードゲームをしたり、お年玉をもらったり…。
あの頃は何気なく賑やかに過ごしていた日々。
日本で暮らしていたなら引き続き実現されたであろう日々。
思い出すたびに胸がギュッと掴まれるような感覚になります。
実家も雪国、今住んでいるカナダも雪国。
冬に帰省すると天候に左右されることが多すぎて(飛行機欠航・遅延何度も経験済み)、なかなかお正月を日本で過ごすことが難しいのですが、
カナダで育っているけれど、少しでも日本のお正月文化がムスメの心に残ってほしい。
いつかムスメが大人になった時に、私が今こうやって思い出しているように、
心のどこかに日本のお正月文化がそっと息づいていてほしいな…。

そんな気持ちで、お正月飾りやおせち料理を作ったり、
我が家に来てくれたゲスト達といろはかるたや百人一首、カードゲームやカラオケ、スキーにスケートなどなど、カナダにいるからこその年末年始を過ごしています。

…そんな親の切実な願いをよそに、
ムスメはお年玉の中身をチェックし、いままで貯め込んでいたお金を並べて満足げにニヤリほくそ笑んでいました。 “親の心、子知らず” とはこのこと。
お正月のお花
お正月には床の間に必ず母が活けたお花があったのですが、これもお正月に思い出す一コマ。
今年はたまたま大晦日に行ったスーパーにIlex Berry(西洋ヒイラギの赤い実)があったので、裏庭の枝や針葉樹とともに、アレンジしました。

生け花の心得がないので、何度やってもバランスが悪くて納得はいっていないのですが
それでも家の中がグッとお正月らしくなって背筋が伸びる思い。

お花を眺めながら、御節料理作りに気合が入った31日でした。
カナダで作るなんちゃっておせち料理
昨年もカナダで作るおせち料理についてクリップを書きましたが、
今年もおせち料理に挑戦しました。

といっても、ひとつひとつに意味がある伝統的なおせち料理の品は、黒豆とかまぼこ、なますくらい。

実家の母がよくおせちに作っていたスモークサーモンのマリネやローストビーフは実家の味。
丹波黒豆はやっぱり大きくてツヤツヤ。
結局、私が好きなものを詰めただけのお重になりつつあります…果たしてこれはおせち料理なのだろうか。
去年試して美味しかったザーサイなますは、今年も再登場。
そして、

毎年同じ内容だとつまらないので、今年はLEE最新号を参考にして三品新たに挑戦しました。

冷めても美味しい、お酒のおつまみにもなるのは本当にありがたい。
爽やかなヨーグルトソースが美味しかった!
オーブンシートを使って蒸してから焼き上げる過程が楽しかった。レシピを見た時から不器用な私には難易度が高く(それならなぜ挑戦する?)失敗する予感はしてたのだけれど、予想通りちょっと怪しい形になってしまったのですが、小さいことは気にしないことにします。
クリームチーズとお味噌とスモークサーモンのディップがお酒のおつまみとしてピッタリ。このディップはクラッカーに乗せても絶対美味しい。

いつもかまぼこの飾り切りに頭を悩ますのですが、
今年ムスメが巳年なので、SNSで見たのを参考に、かまぼこを蛇にへーんしん!
かまぼこ好きなムスメ、嬉しそうに頭から食べていました。
新年を祝う和菓子「花びら餅」
お重の左上に入っているのは、花びら餅をアレンジしたもの。お正月といえば、茶道の初釜でもいただける「花びら餅」。
刻んだ甘辛いごぼうと、上品なみそ餡が優しく口の中に広がりました。

新年なのでお抹茶を点て、和菓子大好きなムスメと一緒に。
新年のネイルで気持ち新たに
さぁ、お正月気分を満喫できたところで、
大晦日の夜に紅白歌合戦を見ながら(歌いながら)したセルフジェルネイル。
新年1番のネイルを元日のピリッとした冬空の下で。

2024年は、「失敗をおそれずに挑戦すること」 を大切に過ごしてきました。
新しいことに飛び込むことで広がった景色や、挑戦しなければ出会えなかった人や初めての経験が、今の自分をつくってくれたと感じています。
荒波も多々あったけれど、結果としては1年を通して健康で笑って過ごせたことに感謝。
2025年は、1日24時間という限られた時間を大事にしながら、
「大切にしたいものを、より大切に」。
心地良く暮らすための衣・食・住、そして人との関わりひとつひとつを、欲張りしすぎず厳選しながら時間を紡いでいけたらと思います。
新しい年も、皆さまにとって穏やかで幸多き一年になりますように。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
016 - Umi
教育系 / カナダ / LEE100人隊
48歳/夫(ポーランド人)・娘(12歳)/手づくり部・料理部・美容部/気づけば、カナダ暮らしも20年。3年目のLEEラストイヤーは、心豊かに、彩りゆたかに。旅やネイル、ワークアウト、発酵生活やおいしいものを通して、海外にいても心の余白を大切に。「丁寧に」、そして「笑顔で」。少しの冒険心とユーモアを添えて、多面的に進化していけたらと思います。読む人の心に、ぽっと灯りがともるような瞬間を届けられますように。パーソナルカラー:イエベ秋 顔タイプ:エレガント 骨格:ナチュラル。
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016 Umi