【長崎】ブラック・ジャック展開催中の長崎県美術館へ行ってきました

こんにちは！デザイン性のある美術館や博物館を見るのが好きな０４０　きなです。

あの有名な「ブラック・ジャック」

↑我が家の（夫が集めたものです）ブラック・ジャック。年季が入っています。最終巻だけ文庫サイズで写っておりません。なんで最終巻だけ文庫サイズ？

非常に有名な作品なので説明は不要かと思いますが、漫画家・手塚治虫氏による医療マンガです。

夫がブラック・ジャックが大好きで、常々ブラック・ジャックという作品がどれだけ素晴らしいかを説いてくるのですが（セリフとかも覚えている。ものすごい情熱）、ある日ふと見かけた記事に「長崎県美術館でブラック・ジャック展開催中」の文字が。

長崎・・・遠くはないけど近くもないなあ・・・。ブラック・ジャック見るためだけに行くだろうか。一応伝えよう。

「長崎でブラック・ジャック展やりよるってよ！」
と、お伝えすると。

夫により長崎一泊二日旅が計画されていました。

ブラック・ジャックってすごい！ありがとうブラック・ジャック！！

長崎県美術館

建築家・隈研吾氏が手掛けた長崎県美術館。ふたつの棟の真ん中に運河がある、建物自体が見ごたえある美術館です。

ここは２０２０年、長崎ランタンフェスティバルに来たときちょうど「JOJO　荒木飛呂彦原画展」が開催されていたため立ち寄ったことがあり、訪れるのは２回目（そうです、漫画アニメ大好き夫婦なのです）。

相変わらず素敵な建物・・・と、外観を堪能したかったのですがこの日はものすごく寒くて（夜は雪がちらつきました）、いそいそと中に入りました。

というか夫ははやる気持ちを抑えきれず、さっさと中に入っていました・・・。
待ってくれ〜！！

本題の「ブラック・ジャック展」

展示内容は主に手塚治虫氏のブラック・ジャックの原画。

１話分まるっと読めるところも多く、来館者はみんな真剣に読みいっていました。

ほかも話の何ページかを抜粋した展示なのですが、そもそもブラック・ジャックは一話完結型、一話一話が約２０ページほどの作品なのでほとんどの話が読めるような展示。

手塚先生の手書きのセリフが見えたり、ホワイトで修正した跡があったり、原画には原画からしか伝わらないものがあるなあ・・・と、一枚一枚が本当に素晴らしいものでした。

時間に注意！３時間じゃまわれません

長崎県美術館は、駐車場が３時間まで割引があるので「だいたい３時間あれば余裕で見てまわれるかなー」と思っていたら。

・・・４時間位かかりました。

わりとサクサク見てまわったつもりだったんですが、かなりの時間が。
周りのお客さんたちも私達より時間かけて見ている人が多かったので、時間には要注意です。

↑ブラック・ジャックに合わせて黒ずくめで行きました。靴とバッグはピノコのイメージで赤、帽子は手塚先生のトレードマークのベレー帽を。
（撮影・掲載許可いただいております）

ブラック・ジャックの魅力

展示もさることながら、私が「ブラック・ジャックってすごい！」と思ったのは、展示室を出た一番最後にあるメッセージコーナーでした。

付箋とペンが置いてあり自由に書いてパネルに貼れるのですが、とても多かったのが

「ブラック・ジャックを読んで医者になりました」「現在研修医です」「看護師になりました」「医療従事者です」

というもの。

２０２３年に連載開始５０周年を迎えた作品が、未だにこれほどの影響力がある。

今回の客層も、意外にも私達より若い人が結構多くて驚きました。

世代を超えて愛されるのは、ブラック・ジャックが「天才」ではあるけれど人間として「完璧」ではないところだと私は思います（個人の見解です）。

天才的な腕でも人を生き返らせることは不可能だし、せっかく救った命が不本意な形で終わりを迎えてしまうこともあり、ブラック・ジャックはそのたびに葛藤します。一見冷徹そうにみえて、とても人間味があるところが魅力ですね。

「人が人を救う」ということを考えさせられる作品です。

最後までブラック・ジャックに浸る

見ごたえがありすぎてちょっと疲れたので、館内のカフェでひとやすみ。

ピノコのコースター付き！かわいい♡

ブラック・ジャック先生の顔を崩しながら飲むのが惜しかったです。

０４０　きな