八百屋さんで、立派な根っこつきの「根三つ葉」を見つけたとき。
思い出したのがこちらの本でした。
ワタナベマキさんの「旬菜ごよみ365日」

大好きな本。ワタナベさんの日常にあふれる「おいしい」がたくさん詰まった本。
この「日常」というのがけっこうツボで、お仕事としてではなく、本当にお好きな食べ物なんだろうなあ、食を楽しんでいらっしゃるんだろうなあと感じられるところが、読んでいてとってもわくわくして楽しいのです。

娘がまだ赤ちゃんだったころに買ったので、いたずらされてこんな有様ですが…。
くりかえし手に取る、大切な本です。
本に載っていた「根三つ葉と豚肉の和え物」を作ってみる

さて、根三つ葉。正直なことを言いますと、買ったはいいもののちょっと困りました。笑
レシピには「根っこを食べる」と書いてありますが、その発想がなかったので…。なんだか美味しんぼ的な、すごく高尚なグルメのよう…通好みなんだろうなって思っちゃったのです。
でもでも気になる。すごく食べてみたい。
レシピはごくシンプルなものでしたが、根っこの土はこれで落ちたのか?とか、初めてすぎていろいろ自信がない。
家族にも「冒険だと思って食べてみて…」と恐る恐る出したのですが…。
これがおいしくて!
根三つ葉は根っこを食べてこそ……と、速攻でわかったようなこという私。でもそのくらいおいしい。
最後に山椒を振るのですが、これがまた良いアクセントになっていて。
お酒が進む進む…で、あっという間に平らげてしまったのでした。
レシピの新規開拓って楽しいですねえ。
この時期は銀杏も

ワタナベさんの本の表紙にもなっている、銀杏の素揚げ。大好きな季節の味です。
銀杏に挑戦したきっかけ

こちらは、私の住む家の前のイチョウの木。
毎年たくさんの実をつけます。
そう、イチョウといえば…。

うーん、見るからにあのかぐわしい匂いがただよってきそう。笑
でもこれ…。

こんなメモとともに、マンションの共有スペースに置いてあったのです。
どうやらこの銀杏、マンションの清掃に来てくださる「おばちゃま」(我が家の子どもたちがこう呼ぶ)が拾ってくれたそうで…。
「せっかく拾ってくれたのに、誰ももらわなかったらおばちゃまがっかりするかな…」と、勝手に悩むこと数秒。
そのとき頭をよぎったのは、ワタナベマキさんのあの本の、銀杏の写真。
「よーしここはひとつ…!」
と奮い立ち、初めて銀杏の果肉処理をするに至ったのです。

ネットで調べながら、かぐわしい果肉を取り除き、なんとかここまでたどり着きました。
ここから乾燥させて、実家で借りた殻割り器を使って…とさらにがんばって。

実は半分つぶれちゃったし、素揚げしたら焦がすし、きれいな黄色や翡翠色とは程遠いし…。
と、いろいろ残念なところはありましたが。
「自分でここまでやった」という達成感も手伝って、喜びはひとしお。
改めて、ワタナベさんの本のおかげで挑戦できたんだよなあと。
こんなささやかな挑戦ですが、「おいしい、うれしい」のこの気持ち、なかなか良いものです。
こういう喜びを、たくさん積み重ねていきたいなあ。
TB - niki
パート / 東京都 / LEE100人隊トップブロガー
40歳/夫・娘(6歳)・息子(3歳)/手づくり部・料理部・美容部/平日は仕事、休日は子どもの習いごとと、毎日忙しく過ごしています。隙間時間に海外ドラマ鑑賞、読書をするのが趣味ですが、最近ピアノと編み物(かぎ針編み)を始めて夢中になっています。コーヒーやミルクティーを飲む時間を大事にしていますが、お酒も大好き。10年ちょっと、本(特に児童書)に関わるお仕事をしていました。本屋さんに入ると落ち着きます。絵本収集家です。
この記事へのコメント( 4 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。


















TB niki