今年の夏、12年弱勤めた会社を辞め、転職しました。
少し特殊な事例でもあるので役立つ情報ではないと思いますが、様々な事情で身動きしづらい40代ワーママの転職の一例として、ここに書き記したいと思います。
…長いです!
悩み続けた30代後半
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この数年間は、会社に大きな不満があるわけではないけれど、このままでいいのかなという漠然とした不安や迷いを抱えて、過ごしていました。
これからどんな人生を送っていきたいか、その上で仕事をどういう立ち位置にしたいのか、家族の中でのバランス、会社の求めるものと自分の理想とのギャップ、、自分なりに考え続けてきました。
いや、考え続けていたという表現は正しくはなく。
実際のところは、仕事も家事も育児もその日やるべき最低限のことをやりきるのに精いっぱいで、しっかり考える時間や心の余裕がなく、ぼんやり”あーどうしよう…”と悶々としていたと言った方が正しいです。
自分と向き合い、行動に移すことができないまま、どんどん時間が経っていました。
変えたい、変わりたいと思っているのに、今の日常を大きく変えるのは不安で、若い頃ほど思い切って決断する力もない、そんな数年間でした。
転職はタイミングとご縁!
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じゃあどうして転職できたの?
完全にタイミングとご縁だったと思います。
去年の秋、40歳の誕生日を迎えました。
同じ頃、家族の中の大きな心配ごとが良き方向に進んでいきました。ホッとしました。
と同時に、今が自分と向き合い、動くタイミングかなと思いました。やっと自分の中で覚悟が決まったというか、ぼんやりとではなくハッキリ先に進もうと腹を括れたのがこの頃でした。
転職エージェントに登録しようと自分のこれまでやってきたことを棚卸し、どんな会社のどんな職種を目指すのがいいのかなと考えはじめました。
そんな時に久々に会った知人から、「この会社のこういう職種で人を探しているんだけど、どう?」と声をかけてもらったのです。
以前仕事でお世話になったことのある会社で、自分の中でもとても印象のいい会社でした。
そして上司となる人、同僚となる人に、数人知り合いがいて、その全員が一緒に働きたいと思える人たちでした。
悩みながら働き続けた当時の仕事の経験やスキルを生かせる内容で、かつ、それまでとは違う目線で、違う立場で物事を進める、とてもおもしろい仕事だと思いました。ただ初めての業界なのでしっかり勉強しないといけないなと。
優柔不断な私は踏み出すことに一瞬怯みましたが、家族の後押しもあり、採用面接を受けることにしました。
採用プロセスの大半が配属される部署の方との面接でしたが、その全員が誠実で穏やかで、共に働く仲間としてとても安心できる方々でした。
だから面接では、今までやってきたこと、感じたこと、やってみたいこと、苦手なこと…虚勢を張らずフラットにお話することができました。
家庭を優先して働きたいこと(急遽休んだり早退したりしてしまうこと、子供が保育園から帰る時間までには退勤しそれ以上の残業は難しいこと)、基本的には在宅で仕事をしたいこと…わがまま放題ですが、自分の求める働き方を正直にお話しました。
そのうえで採用していただき、今に至ります。感謝しかありません。
入社してもうすぐ半年
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すっかり慣れました!とはまだ言えません。そりゃそうです。
12年務めた前職よりも緊張感があります。わからないこともたくさんです。
でも、わからないことをわからないと相談できる環境で、気負いすぎずお仕事させてもらっているなぁという実感があります。
面接で伝えた通り、フルタイムながらほぼ定時通りに、ほぼ在宅勤務で仕事をしています。
子供の通院が入れば遅刻早退し、体調不良で休園すれば状況によって私もおやすみ。子供を看ながら仕事をするときは、そういう状況である旨チャットで伝えてゆるりとお仕事させてもらっています。その代わり、子が元気で多忙な時はフルスロットルです。
面接で正直に話して、お互いが納得した上で入社したので、ギャップがほとんどないというのが、何より幸せなことだと思います。
とはいえ、業務知識、専門スキルの勉強は追いついていなくて、年内に資格取得を目指して勉強中です。
でもこれはすぐに習得できるものではないので、焦らず、1つ1つの業務を丁寧に行いながら覚えていこう、学んでいこうと思っています。(もう少し焦った方がいいのか?)
20代の転職ほどのギラギラ感やモチベーションはないけれども、心身の変化の大きい40代以降を過ごす会社としてとってもいい会社に巡り合えたと思っているし、誠実に着実に仕事をしていきたいと思っています。
憧れの世界にチャレンジしたことも。
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悶々としていた5年前に、一度憧れの世界にチャレンジしたことがあります。
憧れというと少しニュアンスが異なるのですが、長年好きで見続けてきたサイトがありました。そこで取り扱う商品やサービスが好きで、おうち時間が長かった時期には特にお世話になりました。
当時全く別の世界に行ってみたかった私は、無謀ながら未経験職種に応募して落ちました。
でも最終面接まで進むことができたこと、採用プロセスの中でやっぱり好きな会社だなと思ったことから、必ず再チャレンジしてこの会社に入ってやる!と思っていました。
でも結局、私は再チャレンジしませんでした。
5年の間に私を取り巻く環境が変化したこと、仕事に対する考え方も変化したこと、憧れだったその会社自身も変化したこと。
これが理由です。
その会社は相変わらず素敵なサービスを提供していて、今でも好きなサイトです。
でも少しずつこれは好みとは違うなと感じるものも出てきました。(良い悪いではなく、私の感じ方の話です)
当たり前のことですが、自分も相手も変化していくんですよね。
だからやっぱり、タイミングって大事だなぁと思います。
私の場合は悩んだ期間は長かったけど、今だ!というタイミングに動けるように準備をする時間だったのかなと思います。
悶々としながらもやってきたことが、今の仕事につながっています。つなげてくれたのも、元同僚でした。無駄なものはないというか、これまで頑張ってきたことが報われたというか。
今回の転職に関してはタイミングと縁がつながって、これまでの自分を肯定されたような気持ちになりました。
ヨシタケシンスケさんのおしごとそうだんセンター
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4月号のヨシタケシンスケさんの特集で質問を採用してもらいました。
この質問は確か昨年の年末に書いたものです。
今の会社を受けようか迷っていた当時の私の本音でした。
憧れの会社(だけど少し違和感も感じ始めていた会社)にもう一度チャレンジするか、
知人から紹介してもらった会社(現職)の採用面接を受けるか、
不器用な私はどっちもとりあえずやってみる!とはできず、この2つ(+現状維持)で迷っていました。
結局私は後者を選び、ちょうど4月号が発売されたころ、正式に転職が決まりました。
自分の選択にもう迷いはなかったものの、誌面を見て、なんだかホッとしたのを覚えています。
夢を追いかけろ!と言われてたらちょっと悲しくなっていたかも。
今の自分にとってどちらがベストか、どちらを選んだほうが後悔が少ないか、たぶん私の選んだ基準も同じです。
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LEEで紹介されていた「おしごとそうだんセンター」も購入しました。
4歳の息子がこの本をとても気に入っていて、寝る前に読む絵本として選ぶので、購入した3月から今もほぼ毎日のように読んでいます。(絵本ではないのに不思議とお気に入りなのです)
読み聞かせるように声に出してゆっくり読むと、気づきも多くて心にじんわり沁みます。
「はたらく」ことに対する当たり前で、でも疲弊した大人が忘れがちな大切なことがが書かれています。
働くって何?何のために働くの?どうやって仕事を決めるの?疲れたらどうするの?
働くことは人生の大きな一部だから、悩むけど、大切にしたいなと思います。
最後に。どんな仕事も、どんな選択も正しい!
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夢を、好きなことを、仕事にしている人を見ると、眩しく感じます。いいなぁと羨しくなります。
一度憧れの世界にチャレンジしたからこそ、そっちの世界に行けてたらどうだっただろうと、今でも想像します。
でも好きなことを仕事にしないと勿体ない!人生損してる!という圧力には、ちょっと辟易してしまいます。ただの妬みがもしれないけれど。
夢や好きなことではないけど、自分のこれまでのキャリアや特性を生かした仕事をすることも幸せなことだと思うんです。
もっというと、仕事をすることがすべてではない。
仕事の選択に、人生の選択に、正解不正解なんてなくて。
自分がどういう生き方をしたいのか、人生において何を優先したいのか、それら踏まえて自分で考え、家族と相談し、最終的に自分で選択すればいい。自分が納得できればいい。(でも納得できない時期も悩む時期もあって当然。)
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40歳、人生半分でしょうか。
今このタイミングで、自分のこれからを考えて、行動できたこと。
家庭とのバランスをとりながら、安心して働ける環境があること、とってもありがたいなぁと思っています。
長文乱文、失礼しました。
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emy
会社員 / 東京都 /
40歳/夫・息子(4歳)/料理部・美容部/福岡で生まれ育ち、京都で学び、現在は東京暮らし。ファッション、インテリア、映画、甘いものが好きです。家族も自分も笑顔でいられるよう、丁寧とズボラのバランスを模索中。こちらでの出会いを大切に、柔軟に、そして健やかに毎日を送っていきたいです。LEE100人隊3年目。身長166cm。
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emy