毎年誕生日が近くなると有難いことにいつも祝ってもらう友人がいます。もちろん友人の誕生日はわたしからもお祝い。互いの節目に美味しいもの食べて、その時間を楽しく共有して楽しんでいたらもう20年近くも経ってしまいました。今年はなんだか色々と忙しくて誕生月の5月からずれにずれて初夏の月にお祝いすることに。行き先は気になっていた沖縄本島金武町（きんちょう）にあるASBO STAY HOTEL（アスボステイホテル）の2階にあるフランス料理店「Alo Edesse（アローエデッセ）」さんに行ってきました。

沖縄東海岸の美しい自然と空間

金武町のギンバル地区にあるビーチを見下ろすロケーション。賑やかな西海岸側のリゾート地とは違う静けさと鳥のさえずりが聞こえてきそうな穏やかさのある風景です。

早速注文したドリンクはブラジル原産の「ジャボチカボ」というフトモモ科の果物のジュース。ポリフェノールやビタミンCを含むスーパーフルーツと呼ばれていて、味は甘酸っぱいベリー系。飲むとなぜか地球の裏側から来た果物なのに懐かしさを感じます。沖縄の方ならきっと分かってもらえるはずのこの味と感覚。でもそれが一体何とリンクしていたのか未だに思い出せない（思い出したい！）。

テーブルにセットされたカトラリーは我が家も愛用しているクチポール。

メニューは二つのコースから選択

メインを1つにするか2つにするかで分かれています。今回はもちろんメイン2つを食べるコースを注文！一番最初に出てきたアペリティフ（前菜2種）は自家製ハムとサクサク感がたまらない細かいチーズがかかったスティック。

シェフのフランス修業時代の師匠のスペシャリテだったクレープスフレ。

季節の冷たいきゅうりのスープ。具材がとても凝っているんです！

細かく刻まれたセーイカ、パッションフルーツ、ライム、ペパーミントが入っていました。

一番感動した季節の野菜の一皿。この時は名前は「二十節気　小暑」。なんと30種類以もの沖縄素材だけを使った贅沢な一皿。生野菜もあれば茹でたものや丁寧にソテーされたもの。ソースも数種類添えられていてこの一皿の中で何通りもの味が楽しめる工夫がされていました。

お魚のメインはカジキのソテー。こちらもたまらなく美味しいバターソースがお魚と野菜に絡まっています。野菜はささげ、椎茸、しめじ、小松菜、海ブドウ、バジルなど。隠し味に自家製燻製ベーコンも入っていました。

お肉は県産黒毛和牛のステーキ。おくらと南米でおなじみのチミチュリがベースになったクリームソースにハナニラ、ししとう、アーモンド、ルッコラが添えられた一皿。

お肉の切れ味が良いこのナイフ。自宅でも使ってみたくて探してみたんですが、まだ日本で広く流通されていないようです。いつか買えたらいいな。

デザートの盛り合わせ。一口サイズに並んで食べやすく色々なもの味を楽しめます。この日にメニューはパイナップルソルベ、マドレーヌ型のちんすこう、宝石みたいなシークワサーチョコレート、塩マカロン、フェナンシェ、そして本当に美味しかったパートドフリュイ（グミゼリーに似たもの）でした。

洗練された美を追求したアートなフレンチ

店名の「Alo edesse（アローエデッセ）」の意味は「食を育む」という意味のラテン語だそう。現代人を悩ます食の問題は多岐にわたってありますが、今まで当たり前に身近にあったものをただ消耗して廃らすのではなく視野を広げその価値も高めることで、より深い意味を持つ豊かな食や地産地消の未来に繋がるのかなと思いました。

【沖縄】1Fはカフェスペース＠ASBO STAY HOTEL

1階ロビーに隣接しているカフェ。椅子好きにはたまらないユニークなポップカラーの椅子がお出迎えしてくれます。

先ほどデザートの盛り合わせの中に入っていた宝石みたいなチョコーレートもこちらで買えるようです。食べたシークワーサー以外にも沖縄食材を使ったフレーバーが豊富にあって、どんな味になっているのか気になりました。

箱入りになった「＃01. Okinawa Selection」。ギフトとして大切な方へ送ったりしてもいいですね。他にもレストランで食べた自家製パンや焼き菓子なども販売されていました。ホテルには温泉施設もあるので次回は湯に浸かってもっとゆっくりとした時間を過ごしてみたいです。

アローエデッセさま、撮影・掲載のご快諾いただきありがとうございました。