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暮らし発見

【40−50代ゆらぎ世代】更年期の不調と上手に付き合う方法

  • TB あき

2024.07.02

  • 14

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【40代後半ゆらぎ世代】

ここ2、3年でいわゆる「ゆらぎ世代」的な不調のあれこれが、身体にも心にも頻出しはじめました。
わたしは少し前に50歳になったばかり、100人隊の中ではおそらく最年長だと思います。

自分自身の記録として、またLEE世代にも無関係ではない「ゆらぎ世代」との付き合い方について、長くなりそうですが記してみようと思います。

なんだかこれまでとは疲れ方が違うな。。。と思いはじめたのは40代後半頃、
まさに更年期に入りつつある時期でした。
当時の不調たち、具体的に記してみるとこんな感じ。

・月経不順、過多
・貧血症状
・すぐに疲れる、ばてる
・やる気、気力の低下

症状としてよく聞くホットフラッシュは、今のところわたしはまだありません。
更年期の症状や程度は人によって全然違うとあちこちで読んだり聞いたりしますが、本当にその通りだと思います。

月経不順、そして貧血

月経不順は、この年代になるとよく起こる症状の一つと聞いていましたが、実際そうなってみるとこれが本当に厄介。
通常は28日周期であるところが、終わってすぐ10日後にまたきたり、そう思うと次は1ヶ月間が空いたり、はたまた、はじまったと思うと3週間生理が続いたりもする。
予定も、服装や持ち物すら予想が立てづらく、慣れるまでは結構疲弊しました。
それに加えて、わたしは月経過多の症状がプラス。
ちょっとした移動、職場でもヒヤヒヤすることがあったり、
出かけるのも億劫になるほどの月経過多、これは生活の質がガクッと落ちます。
同時に当然貧血にもなるので、何をしていてもしんどい、息切れがひどくて、日常的に続けている運動(ウォーキングやヨガ、ピラティス)さえも一時中断しました。

すぐ疲れる、バテる

月経の症状が出る少し前から、明らかに疲れやすくなりました。
梅雨時期から夏のバテっぷりといったら!
わたしの場合は、いずれも貧血症状ともリンクしているから余計だと思いますが、以前ならたっぷり寝て起きたら元気!だったはずが、寝ても寝ても、朝起きると本当にだる重ーい!
だるおもー!!と起きるや否や声に出して言ってしまうほど、1日で一番ダル重いのは、もしや朝なのではないか?と思います。

やる気、気力の低下

やる気と気力がびっくりするほど低下しました。
そしてそれは一定ではなく波があります。
これまでの自分は、割と好奇心旺盛なタイプ、少しでも気になることがあったらすぐ行動。
出かけるのも好き、家にいても新しいレシピで料理やお菓子を作ってみたり、インテリアを変えてみたり、いつも頭の中にやりたいこと、行きたい場所などがたくさんあるような感じでした。
それが、不思議なくらい諸々全てが億劫になるのです。
少し年上の友人たちからこの症状のことは聞いてはいたものの、これがそうか!と腑に落ちました。
身体の不調と同じように、突然メンタルも不調になる不思議。

まず、出かけるのが億劫になりました。
仕事はもちろん毎日行きますが、それ以外のマストではないお出かけ、
例えば、新しいお店ができたから出かけよう、ギャラリーで好きな作家さんの個展があるから行こう、など。
これらは一応予定をぼんやり立てるけれど、いざ前日になると気分が乗らないことが多々ある。
友人の約束、ライブやコンサートなど随分前から楽しみにしていたことですら、直前に面倒に思ったりもする。
しかし、どれも行ってみると「来てよかった〜!」ととても楽しむのです。
逆に、面倒くささに負けていかなかった場合、家でなんだか気持ちも晴れず、もやーんとした時間を過ごすことになります。
面倒くささに負けた自分を呪いたくなって、余計にどんよりが確定してしまう。
この経験から、多少面倒だなーと思っても予定や約束があれば、まずはとにかく行く、一旦準備をして家を出る、と決めました。
すると100%、ああ行って良かったとなるし、気持ちはすっきり、帰宅後も前向きな気持ちでいろんなことに向き合えるとわかりました。

また、いろんなことに対して、やってみよう!と思わなくなった。
以前の自分なら、子どもが独立して手が離れた今、時間がたくさんできたし、今こそ好きなこと、やりたかったことしてみよう!と行動に移していたはず。
ですが今の自分は、頭の中ではぼんやりやりたいこと、はじめたいことはあるけれど、実際に動き出すには気が乗らない。。。
やるとなると、あれもこれもしなきゃだし、そもそもできるかしら。。。更年期なんだし、今じゃないんじゃない?またやる気があふれて、元気はつらつな自分になった時にやればいいんじゃない?なんて、頭の中で弱気なわたしが囁くのです。
また、料理やお菓子作りなど、自分が一番好きでライフワークだと思っていたことさえも、すごく面倒に感じることが時々ありました。
お菓子もジャムも旬の果物仕事なども、しなければしないで全く問題ないはずなのに、SNSなどで流れる梅仕事、栗仕事を見ては、ああ、、、わたし、今、旬を逃してる、、、と落ち込んだりする。
だれかの、豊かで丁寧で華やかな食卓を見てはげっそりしたり、
美しく繊細なお菓子や料理で彩られた食卓を見てどよーんと沈んだりもしました。

少し前のわたしは、やや見切り発車なくらいで、エイッとやりたいことに飛び込んだりしていた。
もちろんそれで予想よりも大変だったことも、ちょっと後悔したこともありますが、やらないよりずっといいか!と思ってここまできた人生。
やる気のも気力も今一歩が出ずに、先延ばしにしたり焦ったり落ち込んだりする自分にもやもやしつつも、足踏みしている今なのです。



婦人科を定期的に受診する

月経不順がデフォルトになったあたりから、かかりつけの婦人科を定期的に受診するようになりました。
エストロゲンの検査(いわゆる更年期に入っているか否かの検査です)なども、タイミングを見ながら行い、その結果を見て、医師から現段階でできうる治療法や薬について丁寧に説明を受けることができたのはとてもありがたかったです。
治療も、HRTや漢方薬などいろんな選択肢があって、自分にあったものを試して様子を見ることができます。
ちなみに、わたしは漢方薬もHRTもどちらも試してみました。
現在は月に1度受診して、1ヶ月分の体の変化(メンタルの変化も)を報告しながら、状況に応じて薬を処方していただく、というのを続けています。
月経過多が続いた際には、念のため子宮体がんの検査もしました。
陰性でホッとしましたが、子宮体がんの検査は頸がんの検査に比べて検査自体がなかなか苦痛。
更年期世代になるとグッと増えるのが子宮体がんだそうです。
適切なタイミングで検査ができたのも良かったです。

と、ここまでつらつらと書いて、40代半ばからの不調と苦痛自慢のようなブログに終始してしまいそうですが、今回書きたかったのは、そうではありません。
ゆらぎ世代はこういった不調がちょこちょこあるけれど、その中でどのように自分で自分のご機嫌をとって、QOL(Quality of life)を保つのか、はとても大切なことだと実感しました。

まずは安眠

ゆらぎ世代になると睡眠が浅くなったり、なかなか眠りにつけなくなることも多いそう。
かく言うわたしも過去に寝つきが悪くなることが何度かありました。
いろいろ工夫をして不眠はすぐに解消されましたが、今でもちょっと調子が悪いな、と思う時には先回りして対処するようにしています。
まずは、スマホを遠ざける。
眠る1時間前には見ないように心がけました。
スマホのアラームを目覚ましに使っていたので毎晩枕のそばに置いていましたが、快適な睡眠のために、と手が届かない場所において、枕元にはデジタルの時計をセット。
好きな香りに包まれるのも快眠に効果的、と読んだので、これも取り入れてみました。
ベッドリネンに好きな香りをシュッとスプレーしたり、眠る前に手首に少しロールオンをつけてみたり。

不眠に悩んでいたころ、職場の友人が「これ使ってみて」とくれたホットアイマスクもとてもよかったです。

(いただいたのは冬でしたが、季節を問わず、夏でも冷房で冷えた身体にもとてもいいと思いました。)
よくCMで見かけていたこの商品ですが、手に取ることがなかったわたし。
はじめて使って、あら!とっても気持ちがいい!と小さな感激をしました。
個包装を開けて目に当てるだけで、ほかほかじんわり暖かくなってきていい香りがします。(わたしがいただいたのは柚子の香りでした)

たったこれだけのこと、だけど思った以上に心地よくてびっくりしました。
目元が優しく温まると、不思議なくらい眠たくなります。
うっかりするとそのまま寝落ちしてしまいそうなほど。(寝る前に一応外します)
とはいえ、こちらは秋冬向けだと思うので、これからの季節にピッタリのものを最近見つけました。

同じシリーズの夏バージョン!
夏の香りはユーカリ、目に乗せるとひんやり気持ちいい。
冷たすぎず心地いいひんやり具合が寝苦しい暑い夜にちょうど良くて、そのまま眠りにいざなってくれます。

貧血の対策を

月経不順による貧血は、病院で鉄剤を出していただきせっせと服用していました。
友人が、「貧血にも更年期にもいいからおやつにどうぞ」とくれたのがデーツ。

デーツにはカルシウム、ミネラル、鉄分、ビタミンなど更年期の健康や美容をサポートしてくれる栄養素がギュッと詰まっているのです。
小腹が空いたときにつまみやすいのもいいところ。
そのままはもちろん、バターとくるみと一緒に食べるのがとても美味しい!(カロリー的にはアレですが)

お灸にもトライ!

以前から興味があったお灸、
更年期の不定愁訴にもお灸がいいと聞いて試しました。
血流を良くして冷えを改善したり、温めることでホルモンを活性化させる効果もあるとか。
実際に試してみる前は、お灸というと、熱いのかな?とか肌の上で燃えている感じ。。。?と不思議がたくさんでしたが、今時のお灸はパッケージもなんだかおしゃれ、煙も出ないし香りもないものもあったり、好みや用途で選べるのが新鮮でした。
お店でいただいたわかりやすい説明書や症状別のツボ図を見ながら、週末の夜などゆったりと楽しんでいます。

本もいろいろ

大好きな読書、
最近は、ゆらぎ世代向けのエッセイなどを選ぶことが増えました。
健康に関する本などはかなり幅広く多岐に渡るので、あれもこれもと読み始めると正直キリがありません。
あくまで、自分がいいな、と思う本を手に取って、いいな、と思うことをいいとこ取りするような感じで楽しみながら取り入れていくのが、今のわたしにはあっているみたい。

他には、適度な運動が更年期に非常に有効、とあちこちで読んだり聞いたりしたので、できるだけ体を動かすように心がけています。(できるだけ、といってもあくまで自分比)
通勤の2駅を歩くようにしたり、ピラティスを再開したり。
一気にたくさんはできなくても、少しを毎日、日常の習慣にしていこうと思って継続しているところです。

今のところの不調との付き合い方は

年齢的な不調が出はじめた頃に比べて、今現在は、慣れてきたのか、薬などが効いているのか、調子は割と安定していて、それはすなわち不調とうまく付き合えるようになってきているのかと思います。

無理せず焦らず、
この不調はずっと続くものでもないし、とおおらかに構えていたい。
ときには不調の波に飲み込まれそうな夜もありますが、そんなとき自分で自分をごきげんにできるツールをいくつも準備しておけば、なんとかなりました。
眠れない夜も、これ幸い、と好きなドラマを一気見したり、好きなMVをエンドレスで流して踊ってみるとそのうち楽しくなってきて、たまには寝不足でもいっか!と開き直れるようになる。(そして開き直ると睡魔が襲ってくる)
そして、少し先を行く先輩方にいろいろ攻略法を教えてもらうのはとっても大事!
わたしも年上の友人たちにどれほど助けられたことか!
そして皆一様に、ここを抜けたら楽よ〜とケラケラ笑っていたので、それも励みになりました。

更年期とは、さらなる大人の入り口、だと思ってみる。
歳をさらに重ねていくこの先にあるいろいろを、乗り越えたりかわしたり、やり過ごしたり、
上手にサバイブするための、自分なりの工夫をするきっかけなのだと思ってみると、気楽になります。最近ようやくそんなふうに思えてきた50歳のわたしです。

TB - あき

会社員・料理教室主宰 / 福岡県 / LEE100人隊トップブロガー

49歳/夫・息子(24歳)・猫/手づくり部・料理部/インテリアコーディネーター、ジュニアベジタブル&フルーツマイスター。料理と、そのまわりの空間づくりと、インテリアが好き。季節を感じながら、料理をして盛り付けてしつらえて。いただきますと食べることがなによりの幸せだと思っています。おしゃれすること、本を読むことも好きです。生まれも育ちも生粋の関西人ですが、福岡に住んでもう15年以上が過ぎました。日々の暮らしを丁寧に楽しく。よろしくお願いします。

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