友人から教えてもらった沖縄本島南部にある南城美術館へ行ってきました。アートが特に詳しいというわけではないけどシンプルにアートが好きです。最近は少しずつその場その場の瞬間を楽しむことが上手になってきているような気がしていて、気になるものを見つけたらカチコチに行き先の計画を立てず時間の許す限りふらっと立ち寄って鑑賞するようにしています。
【沖縄】南城美術館は日本最南端の美術館
南城美術館は世界中を飛び回ってこだわりの作品を集めた中国人オーナーによる沖縄では珍しい民営の美術館です。
場所は長く親しまれた琉球料理の学校跡地
以前は琉球料理の学校だったこちらの建物。改装はせず面影をそのまま残して美術館へと生まれ変わったそうです。
南城美術館の見どころ①おうちが美術館になる
メインの建物は日常の延長戦でアートを楽しく鑑賞できる空間がコンセプトになっています。入り口の門を開けると恐る恐る「お邪魔します~」と言いたくなって恐縮してしまうほど立派なお屋敷。お家の中は多数のアートが散りばめられ楽しめるように仕掛けられていました。大きな和室にあった壺はわたしも好きなやちむん作家、山田義力さんの作品。
沖縄独特の琉球漆器。大きな特徴は加飾技法が多種多様なことだと言われています。
怖そうだけどなんだか可愛い陶器作品は小出ナオキさんの「Head with Wolf Final」。口を開けているのはオオカミらしい。
洋間には白いグランドピアノとピンクなアンティーク家具があったり、
トイレにはミロの作品も。こちらの作品は無題だそう。
浴室にはピカソの「スタジオ・ラ・カリフォルニーの窓」。
初めて観た草間彌生さんの自画像「少女」。画の裏に書かれているお題の「少女」は何度も消された跡があるそうで、ここにも草間さんの葛藤の様子が伺えます。
リビングルームにはイギリス人作家、ダミアンハーストの作品。お題は無題。
歯に散りばめらているきらきらしたものは本物のダイヤだそう!
南城美術館の見どころ②おにわが美術館になる
敷地内には大きな庭が広がっていて、こちらは石を使った作品が隠れている?隠れていない?宝物探しのように展示されていたり、
大木をそのまま作品にするものも。
お庭でひと際目を引くカラフルなボートの横を通って後ろ側の建物へ行くと、
南城美術館の見どころ③静かなギャラリー
静けさと雨が似合う凛とした空間が広がっていました。
裏庭の新緑が映る窓と絵画がよく合っています。
森内敬子さんの「桃の風」。金箔が使われてた大胆な作品。
堀江美佳さんの「Ori」。和紙の中に色々な色と形が織り交ぜって造れている世界観。
彫刻の巨匠、伊藤慶二さんの貴重な作品もあり目の前に立つとなんだか緊張します。
【沖縄】海も見渡せる丘の上の南城美術館
お天気が良ければ海の向こうに勝連半島が綺麗に見えるそう。また近くには世界遺産に登録されている「斉場御嶽(せーふぁうたき」もあります。このクリップでは紹介できなかった素敵な作品が他にもたくさんあるので、気になった方は立ち寄って鑑賞を楽しんで頂ければと思います。
最後に
美術館から帰る途中、地域の図書館があるので立ち寄り、南城美術館の跡地にあった琉球料理学校の学院長をされていた西大八重子さんの著書「おじぃおばぁが食べてきた沖縄の元気料理」を見つけ手に取ることができました。丁寧に作られたレシピは伝統的な部分を残しながらも、若い世代へも取り入れやすい面白い工夫がされていて、また読みやすくとても素敵なレシピ本。ページをめくりながら、故郷の味をもっと大切にして身近な人たちへ届けていきたいと思いました。
南城美術館さま、撮影および掲載のご承諾くださりありがとうございました。
001 - icoco
会社員 / 沖縄県 / LEE100人隊
45歳/夫・娘 (17歳・8歳)・息子(9歳)/手づくり部・料理部・美容部/雑誌&WebのLEE、そしてLEE100人隊が好き。小窓の住人として自由に書きたいことだけを書いて駆け抜けて行ったらあっという間に3年目。これからもLEEが大切にしているものを大切にしながら、ゆるりと日常を楽しんで書き綴っていこうと思います。夢は美しい自然や花に囲まれて自給自足する事。衣食住+写真はシンプルカラーの中で時々はっきりとした色を使う事が好き。綺麗めカジュアルタイプ。肩幅広め中肉中背&骨が全体に目立つ骨格ナチュラル。身長162cm。
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