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今日のお買い物

この一ヵ月は宇多田ヒカルのアルバムを聴いていた、という話。

  • 017 みもざ

2024.05.10

  • 6

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4月10日、自転車漕いで近くのショッピングモールへと急ぐ私。ほぼ開店と同時にいそいそと向かった先は楽器屋さん。その目的は、

宇多田ヒカル デビュー25周年 初のベストアルバム「SCIENCE FICTION」

こちらを買うためでしたー!
(急いでいたのは、まだこの頃 子どもの下校時刻が11時頃だったからです。)
そして本屋さんに向かい、やっとLEE5月号を購入。ほくほくで帰宅したのです。

その日は封も開けることもなく、そっとクローゼットに隠していました。
翌日、家でひとり、やっと開封。見る。はぁー。何と言ったらいいのか、欲しかったものを手に入れた高揚感。そして、高校生の時に定期テストが終わった日に友人たちと行ったカラオケでみんながこぞって歌っていた、あのデビュー曲から25年。そう思うとこちらも感慨深い。25年間、生きたね。
二日目は、そんな思いとともにブックレットを眺めているうちに、「今聴き始めても、こどもが帰ってくる時間には途中で止めないといけない!」という時間になっていて、この日も終了。クローゼットに戻す。
なにせ、ひとりで静かな時に聴きたい。途中で止めることなく通しで聴きたい。二枚組なんですが、二枚連続とは言わずとも、一枚ずつでいいから止めずに聴きたい。
ということで3日目。「今日こそは聴く!」と、同時に「今日こそ、滞ってる100人隊のブログをアップするべくパソコン作業をする!」と、こどもを無事に見送り、諸々の家事をし、パソコンを立ち上げデッキにCDをセット。さぁ、やるぞ!
と、思ったら、全っ然パソコンの作業ができないー!
とにかく、流れてくる曲に気持ちが持ってかれてく。
パソコンの前で手はキーボードに置いたまま固まっている私。
「いや、それでも今日は私、パソコンの作業をせねばならぬ!」と、一生懸命頭と手を動かそうとするも…ダメー!できないー!

私、もともとパソコンが不得手なもので、100人隊になりたての頃はブログをアップする時、普段流しているラジオもかけず無音で作業をしていたのですが、やっと最近は大丈夫になってきていたので、アルバムかけながらできると思っていたけど、大間違い!

家でひとりのときはダイニングテーブルでパソコンをしていることも多く、この日は続きのリビングのミニテーブルにアルバムと歌詞カードをひろげ、CDをかけていました。
曲が変わるたびに「えー!(この曲こんな感じやったっけ?)」と立ち上がり、2.3歩のミニテーブルの所まで歩いていく。「ほう。(2024Mixって書いてあるわぁ。)」と確認し、またダイニングテーブルに戻る。ということを繰り返していました。
集中して聴くか書くか、どっちかにすればよかった?いや、でも聴きたいし、ブログも早くアップせねば!←なにかの修行かしら?

ということで、この一ヵ月は家でひとりの時は隙あらば聴いていました。そして昔のアルバムをかけてみて、「あー!この曲はBESTには入ってないのか!」とか、普段はラジオばかりの私が宇多田ヒカルのCDばかり聴いていた。

とはいえ、私、「宇多田ヒカルのファンなの?」と聞かれると、「いや、ファンって言えるほどではないんやけど、ずっと気になってる。」と答えます。

彼女が、人間活動をする為、アーティスト活動を休止している期間、私は会社員をしていたのですが、異動した部署で「どの仕事から手をつけていいのかわからんけど、どれも急ぎの仕事っぽい。」というものが次から次へと立て込み、私の能力ではさばけない!頭パカーン!となってる時に、ふと「宇多田ヒカルも、世界のどこかでこうやって働いてるんかな?『どれが最優先?』とか『同じ言語を話しているはずなのに、どうしてこうも通じない?』とか思ってたりするんかなぁ?」と思ってたんです。朝の改札でも「自分で切符買って電車に乗ったり、満員電車に揺られたりしてる時もあるんかなぁ?」とか。

だから、活動再開の時は、ついに戻ってくる!また聴けるんやぁ!と胸が熱くなりました。

今回アルバムのプロモーションのインタビューでご本人も、「BESTアルバムを出すとはこういうことだったのか。」と語っていらっしゃいましたが、これは聴く側も全く同じことを感じているんじゃないかな、それぞれが聴きながら自身の25年を振り返り、そして同じように何も変わっていない自分がいて、そのことに涙してしまうんじゃないかな。それぞれの25年を「よくやったよ!」と喜び合いたいってことかな、そう私は受け取りました。

「この曲、ヨドバシのテレビ売り場のでっかい画面でPVが流れ始めたから思わず見入ってしまったなぁ。」とか、「確かこの曲、某FM局のヘビーローテーションやったから、一時めっちゃ流れてなかったっけ?」とか、「この曲の時は、あの子、えらい鮮やかなスプリングコートで颯爽と現れたなぁ。(そしてみんなでツッコんだなぁ。)」とか、それぞれに思い出すこともあり、じゃあどれが一番好きかとか、どの曲が一番思い出深いとか、一曲を決められるわけがないんですが、そんな中でもこの一曲。

Letters

初めて聞いたのはいつだったかははっきり憶えていませんが、この曲、大学生の時、友人の携帯のアラームでした。彼女とはサークルの同期。6月くらいの新歓合宿だったか、前夜は大宴会で「もう限界!」となった者から、男女と学年だけ分けられた部屋に戻り雑魚寝状態なのですが、翌朝、「何時やねん!」っていう時間からアラームを解除し忘れた友人の携帯が鳴っている。ずーーーーーーーっと鳴っている。本人は全く起きず、そこここで、「止めてー!」「誰ー!?」と言いながら何人かで携帯を探り当て止めたのが この曲でした。起きてから、「もうなんなん!」、「ちゃんと止めといてよ!」、「なんか聞いたことある。」とかみんなで言ってたら、「あれ、宇多田ー。」と教えてくれた全然起きなかった友人。テレビコマーシャルで使われていた曲でした。アルバムが発売されたのはその後だったか、改めて歌詞カードを見ながら聞いた曲です。

そして、この曲、私が初めてラジオにリクエストして採用された曲でもあります。
もうその頃は社会人になってから月日もだいぶ経ち、ひとり暮らしをしていた頃なのですが、日曜の夕方に大好きな番組があったんです。月に一度、「ふみの日」にちなんで、「その日に番組でかけるリクエストは手紙やハガキでお受けします。」という日があって。その日の為に一生懸命お手紙をしたため投函。いつも以上にラジオにかじりついて聴くも、「あー、もう番組も終わる時間やし、かからなかったなぁ。」と思っていたら、なんと!番組のエンディング、曲がかかるだけでなく、お手紙も全部読まれている!びっくりした。身動きがとれず、じっと聴きました。友人のアラームがうるさかったこと、その夏たくさん聴いこと、そんなことを静かにひとりの部屋でかみしめながら聴いたラジオ。時を経て、夏が顔を出す頃のいろんなシーンとともにある一曲。

で、あなた、ファンなの?

それでも「ファンです!」と自信をもって言えない私。それには理由があるんです。
私、6年前のライブ、さいたまスーパーアリーナへ観にいってるんです。
ライブというもの自体が久しぶりで、始まる前から興奮していたのですが、「あの、宇多田ヒカルがそこにいる!」(遠かったんですけどね。)「生の歌声!」と大変に感激いたしました。
あの曲もこの曲も「あぁ、まさに私の青春時代はこの人の曲と共にあったなぁ。」なんて思いに浸りながら聴いていました。アンコールもこの曲で最後だろうなという時、「え!?この曲、私、知らーん!」やったんです!
新曲を最後に披露ってわけでもなさそうやし、周りの方は、「ふんふん、この曲ね。」と、どうやら皆さん?ご存知のよう。ズッコケそうになりました。
もちろん感動もしたけど、最後のショックが大きくて、複雑な気持ちで帰路についたのです。

そういうわけで、「ファンです!」とはとても言えない。ずっと気になってるけど!

017 みもざ

017 - みもざ

主婦 / 埼玉県 / LEE100人隊

42歳/夫・娘(6歳)/手づくり部・料理部・美容部/結婚、夫の転勤により、生まれ育った大阪から埼玉に引っ越してきました。それから早6年。子どもを通じて信頼できる方とも繋がれたし、ひとりで過ごすのが好きだし……だけど、やっぱり、「私」として誰かと繋がりたい!自分の「好き」を発信し、これを機に日々のお料理を少しずつステップアップできればと思っています。よろしくお願いいたします。身長155cm。

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