本を読むのが好きなわたしですが、普段読むのはもっぱら日本の小説やエッセイ。
これまでの読書人生で、海外小説を読んだのは数えるほど（子どもの頃に読んだ「ライ麦畑でつかまえて」と流行りに乗って読んだ「ダヴィンチコード」くらい）。
本屋さんに行っても海外の小説の棚はスルーしていたのですが、最近装丁を含め書店で見かけるたびに気になっていたのが韓国の小説たちでした。

書店でコーナーを作っていることも多く目にしており、装丁のデザインのおしゃれな感じや手に取りやすい雰囲気に心ひかれました。
大好きだった（もう終わってしまったけれど）キョンキョンのポッドキャスト番組「ホントのコイズミさん」で、いつだったか韓国文学について特集していた回がありました。
その放送も聴いていてとても興味深くて印象に残っていたのです。

はじめての韓国小説「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」

「ソウル市内にある小さな本屋さん、新米女性書店主と、店に集う人々の本とささやかな毎日を描く」
というコメントを読むだけでわくわくしました。
あらすじは、主人公の女性が、会社を辞めてはじめたばかりの書店が舞台。
それぞれに悩みや迷いを抱えた、年齢も性別もバラバラの人たちが、ヒュナム洞書店で出会い、お互いを温かく優しく包んでいくような物語です。

特別大きな事件は何も起こらないけれど、ヒュナム洞書店に集う人たちは日々の悩みや迷いをそこで出会った人に話したり考えたりして、最後には自身で道を探していく。
ヒュナム洞書店はカフェのある独立系の書店です。小説の中で描かれるお店の雰囲気や空間を頭の中で想像しながら読むのが心地よく、表紙のイラストを眺めつつ、こんなお店があったらなあと思っていました。

40のショートストーリーが連なって、一つの小説が構成されているのですが、このスタイルが読みやすくてとても良かった。
全てのお話は、それぞれのようだけどつながっていて、そのゆるやかな連なりがこの本の心地よさなのだと感じました。
はじめて読んだ韓国小説がこの本で本当によかった。
実は以前にも、「女ふたり、暮らしています」という、韓国の人気エッセイは読んだことがあるのですが、こちらも本当におもしろかったのです。
今回、何気なく書店で韓国小説を手に取った（初心者には結構分厚い本なのに）のも、その時の体験があったからかもしれません。
これからもっと幅を広げていろんな本を読んでみたくなりました。
みなさま、韓国文学でおすすめがありましたら、ぜひ教えてください。

「おいしい韓国料理のレシピ」キム　ナレ

韓国、といえば韓国料理。
大好きで日常の食卓にも良く並びます。
韓国料理の本もいくつか持っていますが、最近購入したのがこちら。

まず写真が美しくて見惚れました。
料理もシンプルで美しくおいしそう。
さっそくいくつか作っています。

キムチのレシピも載っていて、いつか作ってみたいと思っていたのでうれしい。
自作のキムチができる日は近いかも？！とワクワクします。

そして、韓国つながりで最後に。

わたしが最もよく作る韓国料理、キンパ。
いろんなレシピがありますが、これは冷蔵庫にあったものでささっと作ったキンパ。（なので巻きが甘い）それでもおいしくなるからすごいです。
たくわんとか、お漬物が入るとやっぱりぐんとおいしくなると感じるので、次はたくわんも巻きたい。

これまで、どれほど韓国ドラマブームが来ても、KーPOPが流行っていても、ほぼ素通りしていたわたし、このタイミングで素晴らしい韓国の文学に出会えて本当によかったなと思います。
ヒュナム洞書店のような、コーヒーショップが併設されている独立系書店が韓国には多いと聞きましたが、そういったお店を訪ねたり、あとは食事ももちろん器や街並みなども、気になりはじめたらどんどん気になります。
近く韓国に旅行に行ってみたいな。

新しい扉が、大好きな本から開いたような気がしてとてもうれしい。