こんにちは、057しょこみです。

いつも出遅れ気味のデートブログ。今回もすでに099aimiちゃんがアップしてくれておりますが(しかも豪華二本立て！)、わたしも記念に残させてください♡

【山の上ホテル】一生の思い出になりました！前編

【山の上ホテル】待ちに待った入店。待った甲斐あった〜！後編

山の上ホテル、2月13日から惜しまれつつ休館

東京千代田区。坂の上に佇む重厚感と趣のあるレトロ建築。

それは年単位で「いつか行きたいな〜」とぼんやり思っていた山の上ホテル。

高層ビルが立ち並ぶ街の中で、ここが“山の上”と呼ばれていた時代のことは知らないけれど、そこだけ時がゆっくり流れるような、背筋が正されるような、そんな場所。

休館すると知って、「あれ？いつかいつかと思ってたら、行けないまま終わっちゃう？」と急に焦りが。と言いつつのんびりしていたわたしの決定打となったのが、TBはまこさんのクリップ。

休館間近！山の上ホテルでいただくプリンアラモード

はまこさんとご一緒されたTBakemiさんからも直々に行列対策アドバイスをいただき(スペシャルサンクスですー!!)、これは絶対行くしかない！とスイッチオン！

それは休館数日前。

スイッチオンしたはずが、本格的に寒い季節に入ってしまい行列に怯んだり、慌ただしい年末年始を挟みスケジュール調整をしたり…。

【山の上ホテル】クラシカルな空間でいただく極上スイーツ

実は一度、コーヒーパーラーはもう無理そうだな、とケーキのテイクアウトのために訪れたのです。

休館まで一ヶ月切ったその日、午後の来館でもちろんコーヒーパーラーの整理券は配布終了。

万が一入れたらラッキー♪なんて思っていましたが、やはり現実はそう甘くない。

建物を見に来られてよかった、ケーキも買えたし美味しいし、と諦めようとしたのです。

したのですが、逆にどうしてもやっぱりコーヒーパーラーへ行きたい！と火が付いてしまいました。

ずっと行きたかったのにわざわざ大行列必至の時期に行くなんて…という気もしますが、これを逃すと一生行けない。やっぱり行きたい…！！こんなわがまままデート、お相手はもちろん相棒aimiしかいない！！

こうして、休館数日前にいざ出陣、となったのでした。

朝よわよわ人間、ぎりぎり滑り込み成功。

早起きが苦手なうえ、数時間並ぶことが分かっているので(その先に極上スイーツと贅沢空間が待っていると言い聞かせても)どうしてもやや気が重く…。

8時には到着するぞ！と息巻いたものの、結局8時半着。これでもがんばった方ですが、着いてびっくり大行列。え、整理券配布って10時半からですよね…？

やはり休館直前、みなさん気合が違います。

コンシェルジュの方に「一巡目は難しそうですか？」なんて聞いたのですが、「かなり遅い時間帯になるかと思います」と。今思えば、一巡目なんて無理無理！！何言っちゃってるのあの時のわたし！！という感じです。

ただ、その後列はさほど伸びず、館内ということもあり暖かくこれなら大丈夫だわ、と思っているとaimiちゃんも到着。そこで衝撃の事実。

「もう今日分の整理券終わっちゃって並べないんだって！」と。

だから列が伸びなかったのか！だから来館して写真だけ撮って帰る人たちがいたのか！とやっと事態を飲み込みました。わたしが並んだ10分ほど後、整理券配布の列すら締め切られていたようです。あ、あぶなかった…

と、いうことは。「かなり遅い時間帯になるかと思います」は本当に言葉通り、かなり遅い時間帯になるんだろう、と覚悟。と言いつつ「遅くて15時頃かな〜」なんて話しつつ10時半。整理券番号は57。

おっと。思ったより遅そうだ。でも今日のところはこの整理券を手にできた、というだけで御の字。

長い長い一日。

とりあえず座りましょう、何か食べましょう、と神田明神へ(たわちゃんコース♪)。

きれいなカフェもありおうどんでほっこり。お土産を購入したり、某ドラマの別班饅頭が置かれた場所を探してみたり。

合間あいまにスマホで“あと何組”とチェックするのですが(本当に便利な時代です)、あらあら一向に進まない…。15時は無理か、16時？にわかにざわつき始める我々。

わたしはなんの予定もなく自由だったのですが、aimiちゃんは娘ちゃんの習い事送迎や夕食の準備など忙しい。「いいよ最悪わたし一人で食べるよ(ニヤリ)」なんて言ったりしてましたが、aimiファミリーのご協力のもと、ずーっと待つことができました。本当にありがとう。

ついにその時が来た。コーヒーパーラーヒルトップへ。

どうしても糖分を欲してしまい、星乃珈琲でケーキを食べてしまいましたが…ついに来ました！！

時計の針は、16時40分。

窓の外はすっかり薄暗く、けれど運ばれてきたプリンアラモードとパフェはきらっきらに輝いて見えました。待った分だけ、ありがたみも増します。

こだわりのクロスやカトラリーなどもたくさん写真に収め、お互い最初の一口を噛み締めます。

あぁ…幸せ…。

わたしはあっさりと雰囲気に流されるところがあるので、格別のスイーツを味わいながら、ここに三島由紀夫も座ったんだろうかとか、あらトーベ・ヤンソンもプリン食べてるわ、などと妄想を繰り広げていました。

特別な一日になりました。

形あるものはいつかなくなります。

あれだけ並んで待ってたどり着いたプリンもパフェも、食べ始めてしまえばせいぜい30分。

いくら素晴らしい建物だって、いつか老朽化して取り壊されてしまう。

でも、休館直前並びに並んでaimiちゃんとたくさん話しながら長い一日を過ごし、神田明神で同期のあの子やあの子を思い笑ったこと、いつかあの文豪たちも歩いたであろう廊下や階段を歩き、多くの人を虜にしてきたプリンアラモードを食べたこと、朝の日差しに照らされていた山の上ホテルが夕闇に溶けていくさま、忘れないだろうな。

泊まったことも、繰り返し訪れたことも、はたまた結婚式を挙げたわけでもないけれど、おばあちゃんになっても忘れない日。そんな一日になりました。

aimiちゃんも「一生の思い出になりました」と書いてくれて、同じように感じたことがとても嬉しいです。

きっとわたしたちはずっとこの日のことを折りに触れ話すでしょう。再開したら、また一緒に行くでしょう。その時は、あの子もあの子も一緒に。

竣工から86年、創業70周年という山の上ホテルの歴史において、本当に最後のページの最終章、一文字にも満たないかもしれませんが、行けてよかったなぁとしみじみ思っています。

2月12日の最終日は、ニュースでも取り上げられていました。

最後に訪れる人や働く人たち、すべての思いを受け止めるようにスッと佇む美しいホテルの姿に、ほろっと涙。

ありがとう山の上ホテル。

そしてこの特別な日をともにしたaimiちゃん！

【057しょこみ】