読書ペースが著しく落ちているこの1年ですが、やっぱり本が好き。
ペースが落ちてきて、読みたい本になかなか追いつかないジレンマはあるものの、良かったこともありました。
以前は新刊が出たと知ればすぐに読んでみたくなって、どんどん追いかけるように本を求めていたけれど、今では新旧問わず、マイペースで読むようになった気がします。
とはいえ、書店に行けば時間を忘れて書棚をくまなく歩き回って、ほしい本、読んでみたい本が次々に出てきて悩ましいほどです。(昨日も何時間も本屋にいた)
そんなわたしの最近の読書記録です。
「生活すること、生きること」 有元葉子
有元葉子さんのエッセイ最新刊。
有元葉子さんの本を初めて手にしたのは24.25の頃、「娘に贈るわたしのレシピ」という料理本でした。
そこから今に至るまでかわらずずっと憧れの存在です。
料理はもちろん、暮らしぶりやインテリア、もの選びまで、すべてにわたって潔くてかっこいい。
シンプルで、洗練されていて、それでいて肩肘張らない自然な感じがとにかく素敵だなぁと、長くファンでおります。
新刊のエッセイも、かわらず素敵な日々の暮らし方、生き方が綴られている。
私たちにできるのは、毎日の暮らしをちゃんとすることだけです、
という一文が何より響きました。
文中に、今の仕事のスタートになったのはLEEでの料理のページだった、とあってなんだかうれしくなりました。
「こりずに わるい食べもの」千早茜
わるい食べものシリーズの第三弾。
食べものにまつわる本ってどうしてこんなに楽しいのでしょう、と毎回思いながら読むシリーズ。
わるい食べものシリーズ、おもしろくて大好きなのです。
今回は、千早さんが京都を離れて東京での一人暮らしを始めるところから。
細やかなこだわりに、わかるわかる!と共感したりクスッと笑ったり、食べものと食べている景色が目に浮かんで、湯気を感じられるような、そんな楽しみ方もできました。
「おうちパンはこれでいい」若山曜子
若山曜子さんのレシピ本は何冊も持っていますが、どれも日常生活で取り入れやすい工程や材料、道具であり、気がつくと本がぼろぼろになるくらいよく作るメニューがたくさん。
こちらの本も同じく。
パンの本はいくつもあれど、おいしくても美しくても、気軽に作れるものは実は少ない(わたしにとって)ように思います。
パン作りは好きだけれど、レシピを見ればどうしても、「次の週末に作ろう」と、今すぐではなく、ゆとりがありそうないつか、に先延ばししてしまいがち。
その点、この本にあるパンは、本を読んですぐ着手できるハードルの高すぎないところがいいな、と思いました。
基本の生地は2種、それらをアレンジしていく通りにも楽しめます。
ただ、楽ちん、簡単、ずぼら、などの謳い文句が並ぶレシピで作るパンは、手軽で簡単な分どうしても、食べたかったパンのクオリティではないことがしばしばですが、
こちらの本の素晴らしさは、読み手に与える「作るハードル」は高くないけれど、間違いなくおいしくて、この先永遠に作り続けたい、食べ続けたいパンができるところ。
ふわふわ生地、として紹介されている基本のパンは、週1、2回の頻度で焼いています。
写真やレイアウトがスッキリしてみやすいところもお気に入りです。
「オールノット」柚木麻子
苦学生の真央と、かつて栄華を誇った山戸家の生き残り・四葉さんの出会いからはじまるストーリー。柚木麻子さんのこういった作品がとても好きで、今読み進めている途中。
シスターフッド的な世界観からどんどん広がって、自分がいる場所のすぐそばまで話が近づいてくるような感覚をこれまでの作品でも何度も味わいました。
映画化されたらどんなだろうなぁ、なんて思いながら読んでいます。
そしてどの柚木作品もだけど、食べものの描写が秀逸なところも好き。
年末年始のお休みが長いので、この機会に読みたい本がたくさん、
お借りしたおもしろそうな本もたんまりあって幸せなことこの上ありません。
昨日行った大型書店で出会った平野由希子さんの新しい料理本が美しくておいしそうで、ほ、、ほしい!と思いましたが、自宅に積んである本を思い出して、一旦帰宅しました。
夢にまで出てきそうなほど素敵だったなあ、、、料理本としてはなかなかの価格だったのもためらった理由の一つなのですが、どの料理もきっと繰り返し作るはず!と思えば、買うべきだったのかも。
明日にでもまた書店に行ってしまいそうなわたしです。
TB - あき
会社員・料理教室主宰 / 福岡県 / LEE100人隊トップブロガー
49歳/夫・息子(24歳)・猫/手づくり部・料理部/インテリアコーディネーター、ジュニアベジタブル&フルーツマイスター。料理と、そのまわりの空間づくりと、インテリアが好き。季節を感じながら、料理をして盛り付けてしつらえて。いただきますと食べることがなによりの幸せだと思っています。おしゃれすること、本を読むことも好きです。生まれも育ちも生粋の関西人ですが、福岡に住んでもう15年以上が過ぎました。日々の暮らしを丁寧に楽しく。よろしくお願いします。
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TB あき