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【ラストクリップ①】100人隊になりたかった私の上京物語

  • マル

2023.12.03

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8年間在籍させていただきました100人隊を今年度で卒業させていただくことになりました。

あまり口外しないようにしていたので、びっくりさせてしまったらごめんなさい。

せっかくTBに選んでいただいたので10年完走すべきだったのですが、仕事の関係とこれから受験を迎える息子をサポートするために100人隊の卒業を決めました。

LEE編集部の皆様や100人隊の仲間、そして私の拙いブログを読んでくださった読者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

その感謝をどうやって伝えようか迷いましたが、一人の平凡な一主婦が、100人隊になって、トップブロガーといわれるTBになって、世界が変わったこと。
それを伝えることができたら、

「どこかの誰かの背中を少しでも押すことができるのでは」

と思い、私が100人隊になったお話をさせていただきたいなと思います。

長くなるけれど、卒業だから許してー!ってか、私のラストクリップが長くないわけないよねー

100人隊になりたい気持ちは古い団地の一部屋から

100人隊のクリップは今や中2の息子が赤ちゃんの頃からよく読んでいました。

生まれは東京ですが、夫の仕事の都合で出産とともに地方都市に移り住んだ私。

今までは東京のオシャレエリアにいつでも行けた生活から、運転ができないため自力で行けるお店はスーパーのメガドンキのみ、とガラリと環境が変わった私。

「そういう環境でもきっと楽しめるはず!」

と思って夫について引っ越したわけですが、仲良しのお友達はあまりできなくて。

第一子出産とともに移り住んだので、ママ友はそれなりにできたし皆さんとっても良い人だけれど、

「良きお母さんでいなければ」

というフィルターがかかって、本音で話す関係にはならなかった。

愚痴を言ったり、ゲラゲラ笑うような関係性の人は当時は一人もいなくて。

そして、幼稚園からは息子へのダメ出しばかりで、信頼できる先生もおらず、母子ともにしんどい幼稚園生活。

さらに、第二子出産のときに両実家と色々ありまして疎遠になっていたので頼れる人もおらず。

さらにさらに、住んでいた団地では階下の人から「出ていけー!」と嫌がらせを受けて、家にいても落ち着かない日々。

(社宅なのによ?有名クレーマーに当たってしまったのでした・・・)

次男出産後はホルモンの影響もあったのか、上記の色々が辛すぎて毎日泣いて過ごしていて、ようやく次男の生後3か月目に、「あ、私やっと泣かなくなったな」と思ったくらい、3か月間本当に毎日お風呂で泣いていた日々でした。

友達もいない、行ける場所もない、近くにも遠方にも頼れる人もいない、家にいても心が休まらない。

こうやって言葉にしてみてもしんどいくらい、あの当時の私は全然幸せじゃなかったな。

憧れの100人隊

そんなときずっと見ていたのが、LEE100人隊ブログです。

SNSがあまり好きでない私でもLEE100人隊が好きだったのは、ブログの奥に、その方の素敵な暮らしがみえたからだと思います。

そんな素敵な100人隊の皆さんのなかに、当時「城南会」という城南エリアに住んでいた方たちのグループがありまして。

地元が城南エリアの私にとっては、

「わぁ、100人隊の皆さんがうちの実家近所でランチしているー!」

と、憧れだけれどちょっぴりの親近感をもってクリップを読んでいました。

そのときふと、

「私が100人隊になれたら、この方たちとお友達になれるのかな?」

という思いが浮かびました。

そこから100人隊の皆さんのクリップを「いいなー、いいなー」と思って毎日のように眺めていたように思います。

冴えない毎日の中で100人隊のクリップが私の唯一のワクワクの気持ちだったように思います。

実はそんな日々のなかでも、一度100人隊に応募したことがあるのですが、当然のように落選。

その時はまだ100人隊のクリップをそこまで熟読しておらず、我ながらひどい応募内容だった気がします。

私を落とした編集部の人、見る目あるなぁ~!と共感してしまうほどです。

私のように、一度落ちてもTBになったりすることもあるので、過去に落ちた方でも100人隊に再チャレンジすることをおすすめします!

特に、私が受かった代の同期は明るくて仲良しで大好きなので、落ちたことが素敵なご縁につながったと心から思っています♡



変わりたいと思った私

100人隊を落ちた後も、引き続き冴えない私。

その頃は私が落ちた代の方たちもクリップを書かれるようになって、

「もし受かっていたらこの方とお友達になれたのにな・・・」

とか、

超傲慢で申し訳ないですが、楽しくて笑えるエピソードが身近にあったりすると

「私が100人隊になっていたら、この内容を面白くクリップできるのに・・・」

と、ウズウズしていたり。

そんなとき、何がきっかけだったかはもう覚えていないですが、

「毎日楽しくないな」

「また働きたいな」

「子供の環境を変えたいな」

という気持ちが限界になってしまったような気がします。

    
毎日楽しそうな人をみると羨ましい。

働いている人をみると、やりがいがある毎日や収入が羨ましい。

いきいきしているお子さんや楽しそうに育児をしている人が羨ましい。

    
そう、とにかくみんなが羨ましくて。

その羨ましさにだいぶ気持ちが落ち込み、引っ越ししなければならないエリアに就職した夫に月1で泣きながら不満を爆発させていた気がします。

   
でも、人を羨ましがることも、夫に不満をぶつけることにも、もう疲れた・・・と思ったんです。

「もうみんなを羨ましいと思う自分が嫌だ。やりたいことが実現できる場所に引っ越そう」

という思いが芽生えました。

こんな私なので、過去のクリップにも書いた「西の魔女が死んだ」の中の

「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はない。
サボテンは水の中には生えないし、蓮の花は空中では咲かない。
シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、誰もシロクマを責めない」

という内容が心に響いたのだと思います。

帰ると決めてからの私

もちろん帰りたいからって簡単に帰れるわけではありません。

でも、夫が言ってくれたんです。

「家族が笑顔で過ごすことが一番だから引っ越してもいいよ」と。

ただただ私のワガママなのですが、こうして東京への引っ越しが決まりました。

タイミングとしては、長男が小学校生活をスムーズに送れるように、入学の1年前がいいなと思っていました。

ただ、夫は引き続きその土地で勤務していたたため、二拠点生活となります。

会社理由ではないので、もちろん自腹。

家計にそんな余裕があるわけではないので、私が働くことは必須でした。

東京に戻りたい理由の一つに「働きたい」という思いがありました。

※私が専門としていた業務は東京など本社があるところでないと求人がない職種のため、地方では難しかったのです。

東京に戻ったら働く気は満々だったのですが、当時子供は4歳と1歳。

当然ですが、保育園に預けなければ働くことはできません。

10年前の話なので、今よりも保育園は激戦の時代です。

しかも、正社員でも保育園は激戦なのに、私はもちろん無職・・・。

働かないと二拠点生活は成り立たないので、「保育園が決まったら引っ越そう」と決め、保活の日々が始まりました。

といっても地方に住んでいるので、目ぼしいエリアの保育園に地方から毎日電話をかけて、空き状況を確認する日々。

1歳児入園は無謀かな・・・と思っていたのですが、認可保育園はやはり難しかったですが「認証保育園」は審査ではなく申し込み順&無職でも申し込みができたので、「キャンセル待ちの1番目です」と言ってくれる保育園があり申込み。

その後、キャンセルが出たのです!!!

ここから家も探し始めたのですが、一番いいなと思った家も実はキャンセル待ちの1番で、そこもキャンセルが出まして無事住まいも確保。

あの時の私の強運は神がかっていた!!!

無事保育園も家も決まり、東京へ戻ることに。

私の目標

東京に戻ると決めた時に、私は2つの目標を決めました。

一つは、当時35歳でしたが、また正社員として仕事につくこと。

そしてもう一つは、100人隊になること。

もともと東京出身の私ですが、せっかく東京に帰るのだからやりたいことをやろう!とこの2つを夢見て上京してきたのです。

もちろん働いていなくても、地方在住の方でも100人隊にはなれますが、一度落選後色々100人隊クリップをリサーチしたとき、やっぱり「今日のお買い物」をするにはそれなりの経済力が必要ですし、都会の方がおでかけクリップのネタが多いかな、と思って「いつか東京に住んだら」とそれまでは再応募はしていませんでした。

(私にもっと魅力があれば、そのままの私でもクリップ書けたんでしょうけど・・・。)

そして正社員にこだわったのは、会社で働くかぎり、私の性格上「正社員の人はいいな」ときっと羨んでしまうから。

もう誰かを羨む人生は嫌だと思ったので、正社員になることを目標にしていました。

東京に戻った後は夫単身赴任の状態で、職探しが始まります。

長男は幼稚園にしたので、預かり保育の枠を確保するため、とにかく早く仕事を決めなければならない状況。

派遣会社に登録してお仕事探しをしているときに

「とりあえず短期でも良いので、とにかく早くお仕事を紹介してください!」

と言ってみつけてもらったお仕事は宝くじ売り場のお仕事でした。

売り子さんではなく、大きな声でPRする方のお仕事です。

12月でしたので、寒空のなかはっぴを着て、大きな声で数時間、お客様にPRするお仕事。

立ちっぱなしなので体力仕事ではありますが、私、結構向いているようで、お客さんはいっぱい来てくれました 笑。

「あら、これは天職?」と思いながらも、やはり長期&フルタイムで仕事を探して、その後社員登用前提の派遣社員の仕事を見つけました。

そこからは怒涛の生活。

実は長男の幼稚園と次男の保育園が自転車でも電車でも30分離れている園だったのです。

その時のスケジュールは

・7時半に幼稚園に長男を預ける

・30分自転車移動、雨の日は抱っこして満員電車で移動

・8時台に次男を保育園に預ける

・その後自転車を駅の駐輪場に預けて電車に乗る

・9時始業

・17時終業後に電車で次男の保育園最寄り駅へ

・自転車で次男の保育園にお迎え

・自転車で30分かけて長男の幼稚園にお迎え

・19時過ぎに帰宅してご飯→お風呂→寝かしつけ

幼児が二人いるので洗濯物も沢山。

これ、ワンオペでやっていたんだ~と今考えるとびっくり。

当時は忙しすぎて、家の中でもゼーハー息切れしていたのを覚えています。

忙しさMAXのときに次男が水疱瘡にかかったときは、過去に水疱瘡にかかったことのある長男にうつって二度目の水疱瘡に。

「え、水疱瘡って2回なるんですか?」

とお医者さんに聞いたら、

「まれに2回かかります」と。

「こんな忙しいときにその『まれ』に当たる~?!」
と叫びそうになりましたよ。

専業主婦生活から一転、ワンオペもフルタイム勤務も2つの園への送迎もとても大変でしたが、一人でウジウジしているよりもよっぽど充実していて、ストレスはあまりなかったです。

人ってやっぱり向き不向きがあって、「大変か大変かどうか」よりも「その生活が好きか好きじゃないか」が大事なんだと思います。

その後契約社員登用の話もいただいたのですが、別の会社で正社員へ。

ここで一つ目の目標だった「正社員として仕事を得ること」の夢が叶いました。

当時は37歳。

35歳過ぎるとなかなか職を得るのが難しいな~と思ったりもしましたが、ご縁があって正社員として雇っていただけて、仕事を認めていただき入社時から役職もつけていただきました。

ちょっと前まで地方で専業主婦をしていた自分が、東京の高層ビルのオフィスで仕事をバリバリするようになるなんて、数年前では考えられないことでした。

だって、最初のお仕事は冬空のなかはっぴ着てたし!

もう一つの夢も叶う

東京の生活にも慣れ、やっと経済力もついてきた頃、満を持して100人隊にも応募をします。

本当に「満を持して」だったので、どんなネタが需要があるかなどリサーチをして、応募用のクリップは「アダムエロぺ別注のエルベシャプリエのバッグ」だったと思います。

そのバッグを持ったコーデには「UNIQLO」のニット、しかもあえてメンズを着る、みたいな。

「別注」「エルベシャプリエ」「UNIQLOのメンズ」と、我ながら良いポイントを押さえていたような 笑。

100人隊の皆さんあるあるだと思いますが、突然知らない番号から電話がかかってきて。

その番号をネット検索すると「集英社」だったときの胸の高鳴り!!!

ドキドキして電話を折り返して100人隊合格の知らせを聞いた日のことを今でも覚えています。

しかも、上記の正社員の職が決まったときとほぼ同じタイミングだったんです。

二つの目標が同時に叶うという、夢のような出来事でした。

こんな幸せなことが待っているなんて、数年前、古い団地で一人でメソメソ泣いていた私に教えてあげたいです。

そんなこんなで100人隊になれた私。

長くなってしまいましたが、この過程を話さないと私の100人隊になれた喜びは伝えられないと思ったんです。

そして100人隊になった後は、想像以上の日々が待っていました。

クリップその②につづく!

※コメント欄はラストクリップのみにさせていただきました
   
  

マル

会社員 / 東京都 /

44歳/夫・息子(13歳・9歳)/美容部/本とお酒とおいしいものが好きです。家族や友達と笑いあう時間、1人で過ごす時間、どちらも大切に毎日を過ごしています。日々の楽しいこと、役立つこと、胸に響いたことなどを、クリップに綴っていけたらと思っています。LEE100人隊の活動を通して、たくさんの出会いがあればうれしいです。

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