(昨年末の会話、旦=旦那さん)
旦「炊飯器を買い換えようと思うんだけど」
私「そうそう、ちょうどそれ言わないとと思ってたとこなの」
旦「次はどんなものがいいの?」
私「内釜の経年劣化で樹脂コーティングが剥がれてこないやつがいいです(←即答)」
旦「そうか。実は、ぼくの方ですでに2つに絞り込んでいます。」
私「まじでか」
旦「どっちもすごく美味しく炊けると言われている。一つはすでに発売されているVのもので、もう一つは年明けに発売されるBのやつ。どちらにしても手に入るのは少し先なんだけども」
私「ほほう」
旦「会社でも、同僚の皆とどっちがいいかという話になっているんだけど」
私「いつの間に。ってか、なんで私に話す前に同僚の人々に相談しとんじゃい」
旦「畑は違っても皆、生活の質を高めるための技術革新には興味があるんだよ」
私「そんなものなのか・・・」
※※米※※
というわけで、誕生日だし、その2つのうちから私が決めさせてもらったのがこちら。
愛知ドビーの「バーミキュラ ライスポット」。
味はどちらも遜色ないと仮定し、使い勝手等を考慮した上で、大きな決め手は3つありました。
まずは、一度に炊ける量。もともと旦那さんの希望で、我が家ではお米を炊いた後保温はしないことになっています。夜炊いたご飯を翌朝も少し食べ、お弁当にも入れるので、少なくとも夜に4合は炊かねばなりません。
こちらは白米なら5合まで炊けるので、じゅうぶんな量です。
2つめは、そもそも私の最初の希望が「経年劣化で内釜からコーティングが剥がれてこないもの」だったので。これまで実家でも一人暮らしでも、それなりの一般的な電気炊飯器を使ってきましたが、古くなってくるとどうしても樹脂の破片がごはんに混じってくるのがストレスで・・(本当は今回も、もっと早い段階で内釜だけ交換したいくらいでしたが、割高なので我慢していました)。
鋳物ホーロー鍋なら、少なくとも樹脂が混じってこないのは確実です。
3つめ、最後の決め手は・・伊集院光が、ラジオで大絶賛していたから!!
年明け、ほぼ心が決まりかけたころに、インスタからニュースサイトからテレビから、ぜんっぶBの炊飯器の話題一色になった時期があって、実はちょっとだけ心が揺れたのです・・。
しかし、私の敬愛する(!)伊集院光が愛用しているという話には、それに負けない説得力がありました。ラジオでは愛知ドビーの副社長のお話も聞けて(放送後しばらくしてから聞いたんですが。radikoのタイムシフト機能はすばらしい)これで完全に心が決まったのでした。
記念すべき最初の夕飯。
もっとちゃんと作りたかったんですけど、夕方思ったよりバタバタしたんで、朝定食みたいな画になってしまいました・・。塩つくねハンバーグ、たけのこの煮物、小松菜と大根皮と油揚げのごま炒め、しらすおろし、お味噌汁。(せめて大皿の方を撮ればよかった・・)
しかし、お米の美味しさが引き立つこんだてではありました。
とにかくご飯の、ひと粒ひと粒の存在感がすごい!味音痴の私でもわかるくらいすごい!!口の中に入れても、弾力でパーンと立ってますよ!!
その瞬間、私の脳裏には、真田丸のあのテーマが。そして、蟄居先の九度山で床についた草刈正雄パパが現れた。「軍勢をひとつの塊だと思うな。ひとりひとりが生きておる。ひとりひとりに思いがあるのだ。それを、ゆめゆめ忘れるな!」という、あの昌幸パパの死の間際の名言・・。
(そうか、今ならわかる。あれはこういうことだったのだな。茶碗一杯のご飯は、ひとつの塊ではないのだ。ひと粒ひと粒が生きており、おのおのに弾力があるのだ!!恥ずかしながら、長らくそれを忘れておった・・。さすが、この高機能調理家電が群雄割拠するご飯戦国時代に、ひときわ異質な存在感を放ち皆を魅了し、おののかせただけのことはある・・!!)
と言っても、真田丸をちゃんと見てなかった旦那さんと息子にはわからないと思うので、「わあー、さすがおいしいね!粒がはっきりしてるね♡」とだけ言っておきました。ウフフ。
yuki*
39歳/夫・息子(11歳)/手づくり部、料理部/横浜在住、大阪出身。港が見えそうで見えない丘の上の古い一軒家で、息子と年上の旦那さんと猫のリサと一緒に、楽しく暮らしています。本とラジオと美しい布が好き。がま口のお店をやっています。一度しかない美しい日々を、あたたかく綴りたいと思います。Instagram:@yukiiphone
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