久しぶりの読書記録。
変わらずずっと本を読み続けていたのですが、なかなかブログにアップするタイミングがないまま
しばらくぶりとなってしまいました。
ですので、読んだ本の順序も前後しますが、最新の本事情。

「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子

アッコちゃんシリーズなどでも人気の柚木麻子さんの初エッセイ。
柚木さんの作品が好きで、ほぼ全て読んでいる（はず）わたし、
最近では音声メディアなどでも活躍されている柚木さんがめちゃめちゃおもしろくて！（podcastの番組や、味な副音声にゲストの回など最高でした）さらに大好きになっていました。
エッセイもきっとさぞおもしろいのだろうと思って手に取りましたが、やっぱりとってもおもしろかった。
柚木さんのはじめての育児のこと、コロナ禍の期間で柚木さんが日々直面されたことについて綴られています。
育児の大変さ、その上コロナ禍、という状況の中での日々の記録なので、世の中の理不尽さや、閉じこもる生活の中で気づく世の中の空気など、おもしろい話ではないことが多いのだけれど、
それでも柚木さんの独特の表現か描き方にはユーモアがあってくすっと笑える。

「のっけから失礼します」三浦しをん

三浦しをんさんのエッセイは、BAILAで連載されていたものをまとめた1冊。
三浦しをんさんといえば、小説はもちろんですが抱腹絶倒のエッセイもとても人気の作家さんです。
わたしはエッセイはずっと読んでこなかったのですが、少し前に読んだ「好きになってしまいました」ですっかり虜になり、遡って読みはじめた次第です。
クスッとレベルでは収まらないおもしろさなので、公共の場で読むべからずな本です。
ヒーヒー涙を流しながら大笑いできるお話がたくさん、
ひとつひとつが読みやすいボリュームなのも良くて、眠る前に２、3個読もう、と思うけれど、おもしろすぎて止まらないので夜更かし注意です。

「ふれあいサンドイッチ」　谷瑞恵

姉妹が営む小さなサンドイッチ店を舞台に、お店にやってくる人たちの心を癒すストーリー。
おいしいものが出てくる小説が好きで、定期的に読みたくなります。
サンドイッチの描写がとにかくおいしそうで、読みながら細部にまでもうそうできるのも楽しい一冊です。
お店が大阪にある設定なので、場所を思い浮かべるのも懐かしくてよかった。

「40歳の壁をスルッと越える人生戦略」尾石晴

尾石さんをはじめて知ったのも音声メディアVoicyでした。
いわゆるビジネス書は、最近は読むことがグッと減りましたが、たまに読むとやっぱりおもしろくて引き込まれます。
タイトルにあるように、40代の壁、なので50手前のわたしにはどうかな？と思いましたが、40代に限定した話ではなく今のわたしにもフィットする内容だったのでとても有意義でした。
「はじめに」で、「残りの人生も今の積み重ねでいいのか？」と問われるところからはじまるこの本ですが、とはいえ厳しい言葉を並べ立てるようなものではなく、40代になって抱きがちなもやもやした感じ、それそのままにしておいて大丈夫？と覗き込んで聞いてくれるような印象でした。
40代、キャリアや生活の中でなんとなく落ち着いてきて、いろんなことの方向性が定まりつつある時期であり、また新たな選択肢は無くなってくる時期です。
今や人生100年時代、このままでいいのだろうか、今ならまだ1歩進み出せるかも？と惑う時期でもある。
そんな時期に、自分をあらためて俯瞰で観察して棚卸しをする、そしてスルッと踏み出すための道標的な1冊だと感じました。
自分のことを見つめ直す、とはよく聞くフレーズですが、では具体的にどのように？と思うとそれ以上進めないまま時間が流れているわたしでしたが、この本を読んで具体的に自分を見直すことができた気がします。
50をきっかけにしたいことがあるような、ないような曖昧なまま時間が経過してい他のですが、おかげで頭の中がすっきり整理できました。

本のお供は、相変わらずおやつ

まだまだ日中は暑い福岡、温かいコーヒーや紅茶を入れて、という気にはなれずアイスティーと共に。
お菓子は、先日旅行で出かけた北海道のお土産ラスト。
かわいい焼き菓子はBrown Books Cafeのクッキー、こちらのカフェには今回は残念ながら行けずじまいでしたが焼き菓子だけ買うことができました。
とてもおいしくて好み、きっとお店も素敵だろうな。
ロイズのチョコレートポテトチップスはいつ食べてもおいしい。食べながらチョコが溶けてくるほどまだ暑い9月だけれど。