こんにちは! 059ツナです。
日中はまだまだ暑ーい信州松本ですが、日が暮れる頃には涼しい風がそよそよ。虫の音も聞こえるようになり、季節の移ろいを感じる毎日です。
ぷぷっと笑えるエッセイ集。
さて今回は…というか今回も、最近読んだおすすめ本を紹介させてください。
こちら、赤染晶子さんによる『じゃむパンの日』です。早逝された芥川賞作家・赤染晶子さんによるエッセイ集。
どこか乙女でレトロな装丁に、なんとも魅力的なタイトル。本屋さんで出合った瞬間「読まねば!」と思った作品です。
本が放つ落ち着いた佇まいとは裏腹に、ぷぷっと可笑しみをたたえたエッセイが散在。現実と妄想が入り混じった独特な文章には、どこか別の世界にぽん、といざなわれるような心地よさがあります。
少々シュールすぎるものがあるかと思えば、そっけないようで深い愛情を感じる家族にまつわる話も。赤染さんの観察眼の鋭さがうかがい知れます。
小気味いい文体も秀逸で、この人の文章をもっと読みたかった…と思わずにいられない一冊でした。
現実と妄想が入り混じった独特な文章といえば…
私的・夢のコラボ。
大好きな翻訳家・岸本佐知子さん!
翻訳業をメインでされている方ですが、手がけるエッセイがまた秀逸なんです。かなり独特な世界観をお持ちだけど、私的にはそこもまたツボ。
赤染さんの文章を読みながら「岸本さんと近い世界におられる…」と思ったんです。
そしたらなんと。巻末に赤染さん×岸本さんの交換日記が収録されているではありませんか…!
なんという贅沢。まさに夢のコラボ。
そんなことも含めて、充実の読書体験でした◎
爆笑? シュール?
岸本佐知子さんのエッセイが好き。
せっかくなので岸本佐知子さんのエッセイについても紹介させてください。
一風変わった作品の翻訳を手がけることが多い岸本さん。
その経歴からも文章からも才女であることは間違いないんですが、もはや”独特”という言葉では言い表せないものがあるんです。
振りきった感があるというか、異次元に生きているというか。思わず「…大丈夫ですか?」と心配にすらなる。笑
でもそれがいい!
少なくとも私にとってはセラピー効果があるんです。
エッセイのセラピー効果って?
気分が上がらない時、心がモヤモヤする時に手に取ると
「なんかもう、どうでもいいかぁ」と、あれこれ考えるのがバカバカしくなってくるんです。これってある意味、悟り体験?
個人的には最強のモヤモヤ解消法だと思っています。笑
好みが分かれる文章かな?とは思いますが、お好きな方はとことんはまるはず。おすすめです!
*
翻訳家さんのエッセイといえば、最近はまっている方のものがあって…。これがまたLEE世代には強く推したい本ばかりなんです。
これはまた改めて紹介したいと思います!
リンクがリンクを呼んで止まらない読書記録、またお付き合いいただけたらうれしいです◎
ツナ
主婦 / 長野県 /
44歳/夫・息子(8歳)/手づくり部・料理部・美容部/生まれ育った東海圏を離れ、自然豊かな信州でゆるりと暮らしています。カフェや雑貨屋めぐり、読書が大好き。手作りや文章を書くことにも興味があります。にぎやかすぎる息子中心のドタバタな毎日を、笑顔で心穏やかに過ごせるよう奮闘中!服も暮らしもシンプル好みですが、ノスタルジックで温かみのある東欧・中欧の雑貨には目がありません。
この記事へのコメント( 4 )
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ツナ